第521「音楽+物語、の、その先に」

[2014.11.11]
 それは今から10日前の土曜日、昼下がりのことでした。自宅から車で30分程のお洒落なお店に行きました。広いガラス張りの店内に入ると、ショーケースの奥にカフェ風の丸いテーブルとイスが並んだコーナー。その先の数段の階段を下りたフロアには、グランドピアノのある広い空間が広がります。ズラッと壁一面に架けられた絵画。

 ここはお菓子の香梅・帯山店のドゥ・アート・スペース。その日はそこのギャラリーで開かれていた草野聡子さんの「絵本の原画と小作品展」に来たのでした。
 実はここ、1年少し前に一度来た所。その時のエピソードは本コラム第456回「ドゥ・アート・スペースでの素敵な出会いに感謝」に書いていますが、ピアニストの山口りえこさんからの案内でその時初めてここを訪れ、田中章さんの「チェーンソーアート」の展示を見ながら、私も飛び入りでピアノを弾かせてもらったのでした。そしてその時ここで知り合った数人のお客さんの中の一人が草野聡子さん。画家で絵画教室の先生をされているとのことでした。
 今回、その草野さんが初めての絵本を自費出版されたとのことで、その原画展の案内を頂いてやって来たのでした。今回は会場のピアノにはカバーが掛けられていて、演奏は無し(笑)。

 さっそく、会場におられた草野さんから絵本を購入。展示の原画を見せて頂きながら、色々とお話を聞くことが出来ました。
 絵本のタイトルは「きぼうのはな」。春の野原に咲いていた黄色いたんぽぽが、やがて白い綿帽子になり、遠い世界にあこがれて風に乗り、遠くの村の家の前に落ちます。そしてそこの土の中で冬を越し、次の春を迎えるのですが……。
 襲ってくる数々の試練にくじけそうになりながらも何とか乗り越え芽を出し花を咲かせ、その生き様が一人の男に生きる勇気を与え、その男の言葉にたんぽぽも改めて生きる喜びを知る……、というようなお話。
 「この物語は誰が書かれたんですか?」と聞いたら
 「物語も私が書きました。というか、物語が先に出来てそれに絵を描いていったんです」と草野さん。

 そうだったんですね。それを聞いて、私はすぐに自分のピアノの事が頭をよぎりました。
 「物語、っていいですよね。私も最近自分のピアノライブをやったりしているんですが、その中で、ただ曲の紹介をして演奏するだけではなく、曲にまつわる様々な物語やその曲から触発される自分なりのストーリーを広げ、語るようにしているんですよ」
 って、そんな話をしました。

 この「ストーリーを語る」という試み、今ちょっとハマってます。実はつい最近のこのコラム第504回でも「ストーリーを語る?」というタイトルでそんな話を書いていましたね。

 もちろん、純粋に「音楽」だけでもそこには聴く人に様々なストーリーの世界を広げることが出来るのでしょうが、「音楽」にあえて自分自身の「ストーリー」をプラスすることで、映画のようなもう一つ別の世界を創ることも出来るのではないか……。
 まだまだそんな境地には遠いan弾手ではありますが。
 草野さんの絵本の話を聞きながら、改めてそんな思いを強くしたその日でした。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏法超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 先日の夕食後あたりから、左手首の内側の皮膚がチクチク痛み出し、ベッドに入るころには数分置きにグサッとキリで突き刺されるような激しい痛みが走って寝ているどころではありません。とうとうそれが一晩中続いて一睡も出来ませんでした。
 翌朝、病院で皮膚科、神経内科とまわって検査もしてもらいましたが原因分からず。その日一日は痛みが残っていましたが、夜になる頃にはやっと痛みが引いてくれました。
 とりあえず今は何ともありませんが、何だったんでしょうね。
 え?どこかで誰かが私の藁人形を作って一晩中針を刺してた? いやいや(笑)。

 
−an 弾手−

第522「自分探しの旅、って?」

[2014.11.18]
 よく聞きますよね、「自分探し」っていう言葉。
 皆さんはこれについてどう思われますか?

 言葉だけ聞くとちょっとカッコ良さげな響きもあるんですが、私はこの言葉、どうしても馴染めないんです、若い頃から。
 この言葉を初めて聞いた記憶があるのは、確か私がまだ学生の頃だったでしょうか。若者の海外一人旅が話題になっていて、そこに「自分探しの旅」なんていう言葉がくっついていたりしたものです。
 当時私も海外一人旅に憧れていましたが、そこにくっついている「自分探し」という言葉には違和感を感じました。知らない世界に飛び出していくのに、どうして「自分」にこだわるのだろう。もっと自分の外にある未知の世界に意識を向けた方が面白いんじゃないかと。そう思って、当時熊大に自分で『探検部』なるものを創部したんでしたっけ。

 時は巡り、この歳になっても時々この思いが頭をよぎることがあります。
先日、出勤途中のカーラジオで『武田鉄矢・今朝の三枚おろし』という番組を聴きながら、なぜかふと、その事を考えてしまいました。
 その番組での話は、スティーブ・ジョブスの言葉の紹介でした。
 『何の関係もなく起こっているような出来事でも、繋いでいくと新しい発見、発想、発明に繋がることがある』
 この言葉を聴きながら、私は勝手に「やっぱりそうだよなぁ。自分を探そうなんて思わなくても、自分の外の世界の偶然の出会いや発見に敏感でいることで、ワクワクするような思いもしない世界が広がることがあるよね」と、自分流に納得してしまいました。

 さてと、ここからやっと本日のピアノネタ(らしき話?)に入っていきますが(笑)
 第519回「運命の出会い、の、再会」に書きましたように、そもそも私an弾手のピアノコード奏法との出会いは、たまたま付けたカーラジオの番組がきっかけでした。そしてその後も夜の街やライブハウスでの思わぬ人とのたまたまの出会い、そこで小耳に挟んだ誰かのひと言、一人アレンジをいじりながらたまたま閃いたフレーズやコード進行のメモなど、様々な出会いや出来事を繋いでいくうちに、新しい発見や発想が生まれ、人前演奏やライブに繋がったり、出版の機会を頂いたり、とりあえず今の自分に繋がっているような気がします。
 自分を探そう、なんて意識を内に向けるより、外の世界、未知の世界に憧れて、丘の向こうや初めて通る見知らぬ横道裏道の角を曲がり続けているうちに、いつの間にか以前と違う「自分」がいることに気が付いたりして。

 そんなことを考えながら車を走らせていた朝の通勤時間。
 その翌日も、同じ「武田鉄矢・朝の三枚おろし」を聴いていたら、また面白い言葉がありました。
 『前向きの「錯覚」が人間を進歩させる』

 私なんか、文字通り「錯覚」だらけかもしれませんが(笑)。
 これからもめげずに思い切り前向きの「錯覚」をしながら、自分のピアノライフ、楽しんでいけたらと思います。



(続く→原則毎週火曜日更新)

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ちょっと、ひと言。
 この前の土曜日、お昼もだいぶ過ぎてから思い立って南阿蘇へ(そう言えば昨日の夜のNHK-TV「鶴瓶の家族に乾杯」は南阿蘇が舞台でしたね)。
 少し陽が傾きかけた南阿蘇の風景の中、車を走らせて着いた所は南阿蘇野草園。黄や赤に色付いた木々が鮮やかでした。でも既に午後4時を回って陽が陰り始め、森の奥へ続く道は薄暗くて怖そうだったので中へ入るのは中止。代わりに、夕陽に染まる根子岳や近くの丘で遊ぶ放し飼いのヤギに癒されました。


 →写真:夕陽の中の根子岳とくまモン
 →写真:夕陽に遊ぶ放し飼いのヤギ
 
−an 弾手−

第523「素敵な出会いの夜」

[2014.11.25]
 きしむ木の階段を上ると、そこは薄暗い店内。天井には黒くすすけたむき出しの梁。旧い木造の蔵を改装したようなそのライブの店。そう広くない店内のアンティークな木のテーブルに、中年の女性3人のお客さんが掛けて話をしています。

 「あら、いらっしゃい」
 カウンターの中から、久し振りに会う店のママが声を掛けてくれました。
 私は奥にあるもう一つの空いているテーブルに掛けます。
 「そちらだと後で来る他のお客さんと相席になりますが構いませんか?」とママ。
 「ええ、構いませんよ。他のお客さんが嫌がらなければ」と私。

 その夜はピアニストの中田由美さんから案内を頂いて、ヴォーカルの上村正人さんとのデュオライブを聴きに来たのでした。ここ数年ブレイク中のお二人。CDアルバムを何枚もリリースしたり、由美さんは今年カナダのトロントジャズフェスティバルに出演したり、正人さんのオリジナル曲「ひまわり」がJA熊本のTVCMに使われて盛んに流れていたり、話によると今年1年でライブ回数が100回を超えたとか。え?ほぼ3日に1回の割合?

 やがてライブが始まりました。
 曲はほとんどが正人さんのオリジナル曲。身近な思いや夢を語るようなテーマを、汗を拭きながら独特の情熱的な語り口で歌い上げます。また、由美さんのピアノソロで、年明けのリリースを目指して現在制作中らしい「熊本の様々な情景を描いた組曲?」CDアルバムの中から2曲披露。
 途中のMCで「この店に来ると田舎の実家に帰って来たようなホッとした気持ちになります」と正人さん。確かに、こじんまりとした古民家の風情と、膝つき合わせるように集まっているお客さんたちのアットホームな雰囲気が、どこか懐かしい一体感を醸し出すんですよね。

 1st set後の休憩時間に、由美さんが私のテーブルに来て、相席で掛けているもう一人の男性のお客さんを紹介してくれました。というか、そのお客さんに私を(大げさに)紹介してくれました。
 「こちらの人ね、ベストセラーの本を何冊も出されているんですよ!」
 聞くと、その男性も1冊、自分の本を出版されているらしい。それまでお互いに(知らん人だなぁという雰囲気で?)黙って演奏を聴いていたのに、急に親しみが湧いてきて出版談義に花が咲きます。「実は私もピアノ弾きたいと思ったことがあって」というその男性の言葉を聞いて、私はさっそく自分の本のPR(笑)。すっかり打ち解けてしまいました。

 …と。カウンター席でママと話している別の男性の声が耳に。
 「あ、あの○○さんでしょ。あの人、私の陶芸の師匠なんですよ。以前あの人の窯元で修行していました」
 え、あの○○さんって?私、その人知ってる!
 「その人、知ってますよ。私の大学の先輩です」と私も話に割り込みます。
 思わず振り返ったカウンター席の男性の顔を見たら、あ、一度会ったことのある人だ。コラム第512回「ピアノとともに引き継がれる想い。新しく始まるドラマ」に書いたライブの店の「さよならパーティー」の時に、陶芸家でギターの弾き語りもやってると言っていた人だった。

 終演後、さてそろそろ帰ろうかとしていたら、入り口付近にいた若い女性が私の顔を見て近づいてきて同じテーブルに掛けました。この人、私がコード奏法を始めて数年後位から、ライブの店でよく見掛けていた人だ!昔話や最近のことなど、またまたひとしきり話が盛り上がってしまいました。

 帰り際、ママが「an弾手さん、今度うちの店でもライブやってくださいよ」と。
 由美さんは「ホテル日航のラウンジでは今も毎週土曜日にピアノ弾いてますから。今度また弾きに来て下さいね」と言ってくれました。(コラム第448回「an弾手、突然のホテルラウンジデビュー?」参照)

 小さなライブハウスでのたった3時間。でも、正人さんと由美さんのあったかい音楽に包まれ、何だか田舎の実家で久しぶりに懐かしい幼馴染や親せきやご近所さんに会って話をしているような錯覚におそわれたその日。…素敵な、出会いの夜。
 店を出て駐車場まで歩く裏通りの空気も、何となくあたたかく感じたのは気のせいだったでしょうか。



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ちょっと、ひと言。
 先日の夜。そろそろ寝ようか、と思っていたら。テレビで突然地震の速報が。長野県で震度6の大きな地震があったと。長野には親戚もいるので心配して電話しましたが、何とか被害にはあっていないようでひと安心。でも、白馬村とか、被害のひどい所もあるみたいですね。被災された地域の皆さまには心からお見舞い申し上げます。
 これからしばらくは余震も続くということなので、くれぐれもご注意ください。
 
−an 弾手−

第524「オハイエ交流会ライブでan弾手も演奏っ」

[2014.12.2]
 100人程が入るライブハウスがほぼ満席。
 まずは30分の実行委員会の後、引き続いて交流会ライブが始まりました。

 「今日はピアニストがたくさんいらっしゃいますね。最初にan弾手さん、お願いします!」
 あ、いきなりのトップバッターだぁ。司会者にうながされてピアノの前に出ます。マイクをとって軽く自己紹介をしてから、とりあえずダニーボーイから弾き始めました。

 その日は、来年3月22日開催の「第6回オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」、及び2月10日の映画「オハイエ!2」チャリティー上映会の実行委員会、兼、交流会ライブでした。活動に取り組んでいるボランティアや、オハイエくまもと音楽隊(知的障害を持つ人達の音楽隊)メンバーの一部が集まりました。
 私もささやかながらこのオハイエくまもとの活動のお手伝いをしています。今年はガイドブックの編集委員長も仰せつかり、今、原稿依頼や取りまとめの最中。予定が遅れ気味で若干焦ってます。また、音楽指導者として毎月2回のオハイエくまもと音楽隊の練習指導に行かなくっちゃいけないんですが、今年は個人的にも色んな事が重なって練習を休みがち。恐縮することしきりではあります。

 さて、1曲目、ダニーボーイが終わりました。約100人が飲みながら食べながらおしゃべりしながらの会場なので、結構ワイワイガヤガヤで「聴いてくれてるのかな?」という雰囲気でしたが、一応、曲が終わったら拍手してくれます。

 「次の曲はギターの名曲です。YouTubeを聴きながら耳コピーでピアノ用にアレンジしてみました。メロディーを聴かれたら何の曲かすぐお分かりになると思います」
 そんなMCを入れてから弾き始めます。曲は『愛のロマンス(禁じられた遊び)』。いきなり聴き慣れたテーマから始まるとあまりにもベタで面白くないと思ったので、前半はイントロっぽいメロディーをかなり長めに入れてみました。特にこのイントロ部分がYouTubeを参考に自分流に作ってみたところで、原曲のイントロとは少し違っていたかも知れません。

 そして3曲目はこんなMCから。
 「70年代、ニューミュージックが流行ったころの曲です。別れた女のことを想いながら、彼女は今、どんな暮らしをしているだろうと遠くから気遣っている男の、つぶやきのような曲です。この曲はセブンスやメジャーセブンスのコードを使って、ちょっと切ない大人の雰囲気を出してみました」
 コード進行のタラタラアドリブを回してから、テーマのメロディーを弾き始めます。
 曲は『五番街のマリーへ』。自分自身、弾きながら若い頃聴いていたペドロ&カプリシャスの雰囲気が体に沁みてきて、好きな曲の一つです。

 そんなこんなで、ワイワイガヤガヤの会場でとりあえずトップバッター(前座?)のお役目終了!さあ、飲んで食べるぞ〜!

 演奏は引き続いて、ピアノオリジナル曲のCDを2枚も出されているという女性、オハイエを卒論のテーマに取り組んでいるという現役女子大生、某有名広告代理店支社長(私も以前仕事でお世話になった!)の、こちらもオリジナルピアノ曲の演奏、天使の歌声とも称される美しいピアノ弾き語りの女性、そして賑やかなバンド演奏へと突入していきました。
 ラストはもちろん、会場全員が立ち上がって振りを入れながらテーマ曲「オハイエ」の大合唱。予定時間を大幅にオーバーして盛り上がった、その夜の「オハイエくまもと交流会ライブ」でした。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 一昨日、11月最後の日曜日はお昼前から雨になりました。
 シトシトと降る雨に黒く濡れるウッドデッキ。
どこからともなく『イパネマの娘』のボサノバが聴こえてきました。薄暗い雨空の午後、ちょっとけだるい空気が流れていきます。
 師が走る12月の、一日前の静寂? さてさて、今年もいよいよ追い込みのひと月に突入です!
 
−an 弾手−

第525「東京『弾手の会』の集いが開かれました」

[2014.12.9]
 少し前の話になりますが、バックナンバー第516回でもお知らせしました東京「弾手の会」の集いが去る11月16日、東京のシンフォニーサロンで開かれましたので、今回はそのご報告です。と言っても、私an弾手は参加できませんでしたが。
 世話役の中島さんから弾手の会メンバーへ送って頂いた一斉送信メールをもとに書いてみます。
 繰り返しになりますが「弾手の会」とは、このan弾手コラム読者の中島さん(男性)の呼び掛けで始まった、大人のピアノ愛好者の集いです。中島さんは私のコラムに触発されてピアノを始められ、仕事帰りに東京・赤坂のライブハウスに通ううちにご自分でもそこで一般参加の日に飛び入り演奏されるようになり、その後このコラムを通して仲間を呼び掛けられたのでした。

 では早速、中島さんのご報告からの一部引用です。

 
 『4時間アッと言う間でした。たっぷりと、コード談義やら音楽ソフト関係などのお話、もちろん皆様の演奏も存分に楽しむことができました。
 an弾手さん、久しぶりの「弾手の会」演奏会、楽しく開催することができました。
 an弾手さんのコラムを見て急きょご連絡をいただいて参加されたTさん(女性)の素敵なJazzyな演奏、Mさんのギターと彼女のJazzy pianoのセッションも良かったですね。
 またKさんによるピアノ&口笛の弾き吹き演奏、Sさんはご自身のオリジナル曲やギターの演奏も。そして私も楽しく演奏させて頂き、参加者5人で4時間でしたが、「え、もうこの時間!」と思うくらいアッと言う間でした。

 私は、コード進行からメロディを、あるいはメロディからコード進行を、直感を使って皆さんはどんな風に曲を作るのか知りたくて次のような詩を用意してみました。

 「亭主は 仕事で 夜帰りゃー 女房は 化粧で 若返るー」
 (相撲甚句から:私が家で湯船に浸かりながらたまに鼻歌都々逸〜)

 これに対して、Mさん、Kさんはギターで歌いながらどのコードが合うのか、いろいろなコードを拾い試し流れを作ります。
 Sさんは一般のコード進行に捉われることなく、例えばCから次のコード、そして次のコード、と指の押さえるまま直感で、これがいいね、と決めていきます。
 Mさんも同じようにすぐいろんなコード弾きながら歌いながら曲を通してしまいます。ブルース調になったり、1-6-2-5の循環コードになったり、とにかくキーも変わればまたいい響きで歌って曲を作ってしまいます。
 Mさん、Sさんの直感的な作曲で、私は頭にメロディが取り込まれ、次のカーサで早速弾き語りしてみようと意気込みました。

 共通の話題を話しながら、楽しい時間を共有するというのは時間が経つのを忘れてしまいます。音楽を通して交流を続けられることが本当にすばらしいことを改めて実感しました』
 

 いやぁ、楽しそうですね!私もこれまで何度か弾手の会の皆さんとご一緒してピアノを弾いたりお食事をしたりさせて頂きましたが、皆さんとてもフランクで優しくて楽しい時間でした。今回も中島さんのメールを拝見しながらそんな雰囲気が伝わってきて嬉しくなりました。
 ご興味がおありの方は世話役の中島さんにご連絡をとってみられてはいかがでしょうか。ピアノの上手下手は関係なく、趣味のピアノ(ギター、ウクレレ、ライアーなどをご持参の方もおられます)を弾くもよし、聴くもよし、おしゃべりするだけもよし、の気さくな会ですよ。
 これからも、音楽を通した素敵な輪が広がっていきますように!
 ●中島さんの連絡先はこちら
 fnakajim@cnc.jp



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ちょっと、ひと言。
 今朝も、我が家の庭のすぐ隣に広がる麦畑には、一面に霜が降りていました。白く凍った畑から10センチほど伸びた青い麦の芽がズラッと頭を出しています。これからますます本格的になる寒い季節の中で、グングン伸び続けていくんでしょうね。
 日本列島、寒気に覆われて、各地で雪の被害も出ているようですね。ここ熊本市内は雪は降っていませんが、先日の土曜日、晴れた東の方を見たら遠く阿蘇外輪山が真っ白な雪化粧でした。今年もあと少し、ですね。
 
−an 弾手−

第526「読者の方から頂いた、お母さまとピアノとの思い出」

[2014.12.16]
 『私の両親はもうこの世にはいません。見栄っ張りの父がアップライトのピアノを購入してくれたことは以前メールで書きましたが、今回は母の思い出をすこし書きたいと思います……』

 先日an弾手宛てに頂いたメールの一部です。
 メールの主は、私の本とこのコラムの読者で随分以前からメール交換を続けてくださっている、愛知県のハンドルネーム「姫スズの母」さん。
 ご自身とお母さまとのピアノにまつわる思い出を書いてくださいました。

 
 『私は母に、いっぱい嘘をついたことがあります。そのうちの一つがピアノのことです。
結婚して家を離れた私でしたが、1999年に2世帯住宅を建て、1階に私の父母,2階に私と夫が住むことになりました。独身時代に購入したクラビノーバ(an弾手注:ヤマハの電子ピアノ)は2階に置きました。

 私はピアノを全く弾けなかったのですが、2階ではクラビノーバに内臓されている曲をよく流していました。母はひざが痛くて2階にはほとんど来ません。
 ある時母に
 「ずいぶんピアノうまくなったね」
 と言われました。母はクラビノーバの曲を私が演奏していると思い込んでいたのです。幻想即興曲は特によく流していました。私は母の思い込みを否定しませんでした。

 母の具合が悪くなり1階で寝込むことが多くなって、ピアノ演奏をせがまれた時も、クラビノーバを流していました(自分が弾く時はヘッドフォンをつけてました)。
 その嘘は母が亡くなるまで続きました。

 娘が生まれたのは、母が亡くなってから1年半後のことです。母はもしかして私がピアノを弾けないことを知っていたんじゃないかな?と、時々思うことがあります。そして今の(ピアノ演奏を楽しんでいる)私を見て何と言うだろう?とも思います。

 今私は多少なりともピアノを弾けるようになり、そして生きていくことに楽しさを覚えたことを、年末にお墓参りに行った時、報告しようと思います。本当は生きている時に聴かせたかったとは思いますが。

 an弾手さんのおかげで来年も楽しくピアノをレッスンできそうです。
 ありがとうごいました。お元気でお過ごしください。 姫スズの母より』

 

 ほのぼのとしたお話ですね。実はこのお話には続きがあります。
 お母さまが亡くなられるまでは弾けなかったピアノ。でも、その後誕生した娘さんが5歳になられた時のこと、
 『ミニー・リパートンの「ラヴィンユー」が彼女の5歳の娘にささげる子守唄であるということを知りました。私は無性にこの曲を弾き語りしたくなりました。私の娘も5歳だったからです。そんな時、an弾手さんの本に出会い「憧れの洋楽スタンダード」を参考にして私流ラヴィンユーを完成させました』と。

 今では、小学6年生になってバリバリピアノを弾かれる娘さんと一緒に、ご自身もマイペースで自分流ピアノを楽しまれているとか。
 そんな様子を、天国のお母さまも嬉しそうに見守っておられるのではないでしょうか。
 ピアノにまつわる親子3代物語。寒さ厳しい年の瀬に、何だかほのぼのと温かい気持ちになりました。
 姫スズの母さん、ありがとうございました。



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 腰痛めたの巻〜。
 10日前の土曜日、近くの飯高山とその周辺を歩き、家に帰ってから我が家のウッドデッキのちょっとした補修をしていたら、前かがみになる度に腰がズキズキッ。ま、いつもの事かとあまり気にもせず、その後、家に入って1時間ほど椅子に掛けてパソコンをいじって立ち上がろうとしたら。
 イテテテ〜〜〜ッっていう位腰が痛くて立てません。歩くのも摺り足、服の脱ぎ着も出来ず、寝たら寝たで寝返りも出来ないあり様。1〜2日で収まるかと思いきや収まる気配もなく整形外科へ。レントゲンの結果、骨は異常無しと(歳の割には?綺麗だと)いうことでとりあえず処方された消炎剤を飲んでます。
 1週間経ったらだいぶ楽になりました。しか〜し、お蔭でここ10日程ピアノ触れてないなぁ。
 
−an 弾手−

第527「今年も1年間、ありがとうございました!」

[2014.12.24]
 今日は12月24日。皆さまどんなクリスマス・イヴをお過ごしでしょうか?
 それにしても1年の過ぎるのが早いこと!次週火曜日12月30日はこのコラムはお休みにさせて頂きたいと思いますので、今年は今回が最後となりました。

 皆さま、今年も1年間、本当にありがとうございました。
 ちょっと振り返ってみますと、今年はan弾手が初めてセルフプロデュース・ライブに挑戦した年となりました。ライブ(人前演奏)としては、何年も前から様々な会合やパーティーの席とか、道の駅でのトークライブやディナーショー(?)とか、熊本県立劇場でのKENGEKI@LIVEとか、ショパン生誕200年記念コンサートとか、そして夜の街のライブハウスでの飛び入り演奏等々、色々経験してきましたが、どれも誰かが企画したイベント等に声を掛けて頂き誘われて出演したもの。それが、今年初めて、全てを自分で企画し、会場の交渉をし、お客様にお声掛けもして開いたライブとなりました。
(1回目・3月27日開催:コラム第486回、2回目・7月31日開催:コラム第499回
 いずれも「Sweet Piano Night」と題して、それぞれ春、及び夏の季節にちなんだテーマで選曲・構成を考え、語りとピアノを組み合わせたストーリーに挑戦してみました。来て頂いたお客さまの熱い視線、終演後にお寄せいただいた嬉しいメッセージの数々、そして第2回目の時は私のピアノの横で「語り」を手伝ってくれたminminさん、ありがとうございました。
 本当は11月に秋冬をテーマとした今年3回目の「Sweet Piano Night」を企画していたのですが、身内の不幸と重なって中止してしまいました。でも、この「Sweet Piano Night」シリーズは来年以降も企画していきたいと思っています。

 そして、今年は5月に講談社から拙著「大人のピアノ入門」(+α文庫)が発売になりました。これは2005年に出版された「40歳からのピアノ入門」(講談社+α新書)の改筆・文庫版ではありますが、独立したタイトルの本としてこれが8冊目の出版となりました。

 実は、その「大人のピアノ入門」の中に新たに引用させて頂いたのが、これまで読者の皆さまから頂いたメッセージの数々です。私と同じように、大人になってからピアノに親しみ夢を広げておられるたくさんの皆さまの声が、私をどれだけ励まし勇気づけて頂いたことか。
 そして、今年もまたそんな皆さまからの声をたくさんご紹介させて頂いたのが、6月3日掲載のan弾手コラム「連載500回感謝特別号」でした。これまで50回、100回、200回、300回、400回と特別号を出してきましたが、今年の500回にもたくさんのメッセージをお寄せいただき、本当にありがとうございました。涙が出るほど嬉しかったです。

 以前のコラムにも書いたような気がしますが、私はコード奏法に出会った最初の頃は、自分の気持ちでピアノが弾けることに感動し、また人前でも弾けるようになるのが嬉しかったのですが、その後このコラムや本を書くようになってからは、お会いしたこともない全国(海外)の皆さまからもたくさんのメッセージを頂くようになり、そんな共感の輪が広がっていくのが新たな喜びになりました。というか、そんな皆さまの声が、今もこうしてこのコラムを書き続けたり、次の出版企画を考えたり、そして自分のライブを企画したりできる原動力になっているような気がします。
 つい最近では70代の方からのメッセージや、「『大人のピアノ入門』を読み感動しました」という50代の読者の方からのメールや、前回のコラム第526回でもご紹介しましたように、今は亡きお母さまと可愛い娘さんとのピアノにまつわる心温まる親子3代物語を頂いたりもしました。

 たくさんの素敵な思いに包まれながら、こうして今年最後のコラムを書けることに感謝いたします。ありがとうございます。
 新しい年が、皆さまにとってまた素晴らしい1年になりますように!



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 長野の親戚の方から干し柿が届きました。ご自分で作られ、地域のブランド名で販売もされている農家の方です。噛むと、ほの甘い季節の味がしました。
遠くに雪を頂いた山々を望む冬の日差しの下、軒先に吊るされた干し柿の列が目に浮かびます。
 最近では近所で餅つきの音もすっかり聞かなくなりましたが、永く暮らしに刻まれてきた懐かしい日本の四季の原風景、忘れたくないなぁと思います。
 
−an 弾手−

第528「ミチへのミチ・楽しもう」

[2015.1.6]
  いよいよ新しい年が始まりましたね。皆さま、どんな2015年をお迎えでしょうか。
 私はピアノや音楽からちょっと離れた静かな新年を過ごしておりました。

 さて、今年のan弾手は……。
 「ミチへのミチ・楽しもう」をキーワードにやってみようかと思います。
 「ミチ」、という部分に「未知」とか「道」とか「満」とか「美知」とか、いろいろ当てはめて妄想を広げてみるのも楽しいかと。
 具体的な活動としましては、とりあえず昨年からの続きになりますが2015年版Sweet Piano Nightへの挑戦とか、出版社から相談を受けている次の出版企画の具体化が取り急ぎ目の前の課題になりそうです。

 ところで、お正月に昨年の手帳の整理をしていましたら、自分でも忘れていた面白い書き込みを見つけました。
 『3つのマインド:@アーティストマインド Aマーケッターマインド B伝道師マインド。@ABのバランスと融合が大切』
 と書いています。
 なるほど〜、どこかで聞いたか読んだかした時に、本業の仕事に活かそうと思って手帳にメモったものだったかな。でも、考えてみると本業だけじゃなくて色々応用出来そうなので、an弾手の活動にも置き換えてちょっと書いてみますね。

 @ アーティストマインド:これは自分の感性を活かし追及するという事。ピアノの演奏やアレンジ、作曲などで自分の世界を追求するには必要なことですね。

 A マーケッターマインド:ライブや本の執筆など、『お客様』を意識した活動をする時に必要となる発想。どこにどんな人がいて、どんなニーズを抱えているのか。そのニーズに応えるにはどんな情報、サービスを提供したらいいのか。また、市場にはどんな競争相手がいるのか。(特に商業出版ではこれらは非常に重要な要素になりそうです)

 B 伝道師マインド:自分の体験やスキルを、世の中に伝え貢献する。

 そして、@ABどれかに偏らず、バランスと融合が大切、だと。

 これまでそんなことを特に意識していた訳ではありませんが、改めてan弾手がこれまでやってきた活動を振り返ってみますと何だか当てはまりそうな気もします。最初はコード奏法に出会って自分の気持ちでピアノが弾けることに熱中し、自分流アレンジをやったり、人前演奏を楽しんだり。これは主に@のアーティストマインド?
 やがてこのコラム等を通して、全国の同じ思いの人達と繋がり情報交換をするようになったのはBの伝道師マインド?(あ、伝道師、っていう言葉はan弾手としてはかなり偉ぶってるみたいで恐縮ですが、ニュアンスとしてはそんな感じ?)
 そして、Aのマーケッターマインドは上にも書きましたように、特に出版に関しては重要ですね。また自分のライブの企画などでも、他のバリバリのジャズピアニストとはまた違った土俵で、自分なりの(Only One?の)世界が創れたらなぁ、というのがこれからの大きなテーマでもあります。

 という訳で、この3つのマインドの発想も冒頭に書いた今年のキーワード「ミチへのミチ・楽しもう」に引っ掛けて、自分が知らない未知の世界を楽しむ手掛かりになったらいいなぁと思います。
 新年早々、何だか理屈っぽい話になってしまいましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 今年が皆さまにとって素晴らしい年になりますように! お祈りしています。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏法超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 年末、天草の海に行ってえびす様に会ってきました。天草上島の西を通る国道324号が表通りとすれば、今回通った島の東側を走る国道266号は裏通り?
 私にとっては初めて通る「未知への道」であります。
 左手に穏やかに広がる八代海を見ながら、クネクネと続く海岸沿いの道を走って行くと、地域の生活感が滲んだ漁村が次々に現れます。入江に係留された小さな漁船、チャンチャンコを着て道を歩くおばあさん、ミニバイクにクーラーボックスを積んで通り抜けるおじいさん。
 倉岳町の港に着くと、高さ10数メートルの大きなえびす様の像がありました。胸に大きな鯛を抱え、ふっくらした笑顔で目の前に広がる海を見渡しています。
 新しい年、福が一杯来ますように、私もお祈りしてきました。
 
−an 弾手−

第529「え?何で突然、中森明菜?」

[2015.1.13]
 その日、夜11時ちょっと前。思わずテレビを消して電子ピアノの前に座りました。ヘッドホンを被ります。
最近、指慣らしも兼ねて毎日通して弾いている曲、十数曲を弾き始めます。気持ちを込めて。
目を閉じて弾いていると、不思議と自然に体が動いてきます。語るように、歌うように。瞼の裏には中森明菜の歌うシーンが。

 え?何で突然、中森明菜?
 いえ、中森明菜の曲を弾いた訳じゃないですよ。その夜たまたま付けていたNHKのテレビで中森明菜の特集番組があっていたんです。30数年前のデビュー時代からここ数年の体調不良による活動休止、そしてまた活動再開へ向かって、今ニューヨークでアルバム収録をしている彼女の歩みと思い。
 10代でデビューした当時の彼女は可愛いアイドル歌手の一人でしたが、やがてちょっと陰のある不良少女っぽい雰囲気を醸すようになり、他のアイドル歌手とは違う空気感がありました。
 私は特別なファンだった訳でもなかったので、最近はずっと見掛けないし忘れていましたが、久し振りに見る彼女はすっかり落ち着いた大人の雰囲気でした。

 その番組の中で彼女が語っていた言葉。
 「私は歌手・俳優であると同時に、自分自身のプロデューサーでもあるんです。自分自身のキャラクターやイメージを考え、20代の時から新曲の作曲家は私が指名していました。ヘアメイクや衣装、舞台装置、演出など、自分で考え裏方としても動いています」と。
 (テレビ視ながらメモっていた訳じゃないので、表現や言葉は違ってるかと思いますが、ニュアンスはそんな感じだったかな?)
 そして、近く発売するというカバー曲アルバムの中から数曲、歌いました。
 「長い間」(Kiroro)、「あいのうた」(倖田來未)……

 「カバー曲でも、そこに中森明菜としての世界・物語を創っていきたい」、と語る彼女。それを見ていて、ふと僭越にも、最近私自身が思っている『ピアノで自分なりの物語を語る』というテーマとどこかで重ねてしまったのでしたぁ(何のコッチャ・笑)

 そんな訳で、いてもたっても居られなくなった私は、まだ番組が終わっていないのにテレビを消して夜中の電子ピアノに向かったのでしたぁ(何と感化されやすいことか・笑)

 弾きながら目を閉じると、自然に体が動いてきます。私はこれまでずっと、弾きながらわざとらしく体を揺らす人を見て違和感を覚えていたのですが、その夜は、ごく自然に体が動くのです。弾いている自分の音も良く聴こえて、ジワッと体の中に沁みていくような気がしました。

  『ピアノで自分なりの物語を語る』。まだまだ妄想の中の遥かなテーマですが、そんな『未知への道』、少しずつでも辿ってみたいと思います。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 先週土曜日の午後、飯高山に行ってみました。南側の杉並台団地はずれから望むと、午後の陽を浴びた飯高山がセピア色に輝いて見えました。駐車場に車を置いて山の中へ。厚く積もった枯れ落ち葉の斜面に木漏れ陽がどこまでも木々の影を描いています。森の奥、いつもはボール遊びに興じる子供たちの声が響いている天空広場も、その日は人影がなく、夕陽だけが黙って広場を照らしていました。
 今年最初の、静かな飯高山の午後でした。
 
−an 弾手−

第530「58歳のTimさんからのメールご紹介」その@

[2015.1.20]
 昨年末に頂いた読者の方からのメールです。ご本人のご了解を頂いて、その一部をご紹介させて頂きます。

  an弾手様
 東京に住む鹿児島生まれ育ちの58歳、Timと言います。目からうろこの本から5冊。an弾手さんの著作を教科書にコード演奏がいつか出来る日を目指して練習しています。
 この本に出会って1年。リードシート見ながらは何となくできるようになりました。これだけでも驚きですが、これからパターン左手1−3にチャレンジです。
 いずれはビリージョエルのように右手でコードをまぜながら弾きながら歌えるようになりたいと思います。
 最新の曲集が出されているようであれば教えて下さい。またYouTubeとかan弾手さんの模範演奏が聴けるようなところへのUploadがあれば教えて下さい。次はリズムの取り方が課題で音を聴きながら練習ができるとありがたいです。(〜後略〜)

 早速、an弾手からもお返事を書かせて頂きました。

 Timさん
 メールありがとうございます!
 また、私の本を5冊も手にされてピアノを楽しまれている由、嬉しいです。重ねてお礼申し上げます。
 リードシート弾きが出来るようになられたんですね。左手パターン1−3(an弾手注:左手8度、10度、15度のパターン)にも挑戦されると、これからますます演奏の幅が広がっていかれるのではと思います。楽しみですね。

 最新の曲集のお尋ねですが、とりあえず今のところ新しい曲集はありません。
 ちなみに、現在の私の本の一覧は下記の通りです。
 (著者名:鮎川久雄)
 http://www.amazon.co.jp/%E9%AE%8E%E5%B7%9D%E4%B9%85%E9%9B%84/e/B004LV0770/ref=dp_byline_cont_book_1
 (著者名:an弾手)
 http://www.amazon.co.jp/an%E5%BC%BE%E6%89%8B/e/B0051LYFI6/ref=dp_byline_cont_book_1

 今、出版社からまた新企画のご相談を頂いて少しずつ具体化している段階です。これまで私の本を出していただいている各出版社のご担当者とはいい関係ですので、またそのうちに別の新しい企画も動き出すかもしれません。
 その最大のポイントは読者の方からの声です。出版社はその本が売れないといけませんので。今回のTimさんのように、読者の方からの次の本のお問い合わせはとても嬉しくありがたいです。
 CD付きも含めて、また色々なご要望などありましたらお寄せ下さい。この度頂いたメールのご趣旨は私の方からも出版社にお伝えしておきます。

  これに対して、またまたすぐに再返信が届きました!
 実はピアノより先に4年前からサックスを始められているそうで、ご自身の演奏をアップしたYouTubeもご紹介頂きました。

 ちょっと長くなりますので、この続きは次回(来週)ということで〜。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 一昨日の日曜日は、ボランティアでお手伝いしているオハイエくまもと音楽隊パフォーマーの練習会場に行ってきました。ほぼ月に2回、年間を通して練習があっているのですが、私は昨年3月のとっておきの音楽祭以来、自分の本の原稿(講談社+α文庫・昨年5月発売)のまとめやら、自分のソロライブSweet Piano Night(昨年3月、7月開催。11月の予定は身内の不幸で急遽中止)やらで気ぜわしくてずっとご無沙汰でした。
 ほんとに久し振りでしたが、パフォーマーの女の子が満面の笑顔で近づいてきてハイタッチしてくれました!嬉しかったです。
 今年のオハイエくまもと・とっておきの音楽祭は3月22日(日)、熊本市中心繁華街一帯で開催です。
 
−an 弾手−
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