数字が語る「舞台ウラ」   26m 今月の数字  
  演劇ホール  
vol.6
   
 
熊本県立劇場の演劇ホール。
舞台の天井の高さは、何と26mもあります。
緞帳(どんちょう)の向こう側には、 客席からは想像もつかない舞台裏が広がっているのです。
 

   客席から見ると、演劇ホールの舞台は額縁のような枠で囲まれています。この額縁は「プロセニアムアーチ」と呼ばれ、緞帳で客席と舞台が仕切られます。客席から見えない舞台の天井はすのこ張りになっており、そこにはさまざまな種類の幕や照明器具、大道具などの吊り物装置が固定されています。そこで、舞台天井は通常「すのこ」と呼ばれます。関西では「ぶどう棚」ともいいます。
 劇場建築工学上、舞台床からすのこまでの高さはプロセニアムアーチ高の(熊本県立劇場は可動式で1〜9m)の2.5倍以上が必要だといわれています。熊本県立劇場は2.5倍を優に超えた26mの高さに造られているのです。

 


熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.102より


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