第671回 「やってみたらまた新しい出会いが。現代美術館でのピアノ演奏」そのA [2017.12.12]
 シーンと静まり返った空間。緊張しました〜
 もう10日前になりますが、熊本市現代美術館ホームギャラリーでのピアノデビュー、無事終了しました。
 (今回は、前回のコラム第670回からの続きです)

 やっぱり緊張していたせいか、所々でミスが〜。曲そのものではあまり気になるようなミスは(私が覚えていないだけなのか?)記憶にありませんが、「めぐり逢い」のアドリブイントロのB♭の所(前回第670回の演奏タイムリスト参照)を、なぜかBで弾いてしまい、焦ってその後のC7も変な音を入れてしまったかなぁ。でも続くFは問題なく曲のメロディーに自然に繋がったので、まあ、良しとしましょう。

 演奏が終わり、ピアノの蓋を閉めたら会場から拍手が。私も立ち上がり、会場の方を向いてお辞儀。すると最前列にいた年配の女性の方が「男の人って珍しいよね」と独り言のようにつぶやかれました。ここで演奏している人は、ほとんどが女性みたいですね。

 その後、会場を出ようとしたら、来られていた見知らぬ女性お二人から話し掛けられました。「すごく癒されました〜。この場所の雰囲気にピッタリでしたね。ありがとうございました」と。
 こちらこそありがとうございます! そんな感想を頂いてちょっと安心しました。
 「ここで弾くの初めてだったのですごく緊張しました」と言ったら
 「いえいえ、緊張されている風には見えませんでしたよ。とても落ち着いて弾かれている雰囲気でした。どちらかでピアノ教えておられるんですか? それに譜めくりされてなかった様ですが、全部暗譜ですか?」
 「ええ、楽譜は見てません。コード奏法で自分のアレンジで弾いています」
 「そうなんですか! 私もコード奏法習ってみたいんですよ」
 聞くと、その方は音大卒でしばらくはピアノの先生もされていたとか。
 「音大ではコード習わなかったんですよ〜」
 という訳で、そこでちゃっかり自分の名刺を渡してちょっとだけan弾手本の宣伝も(笑)

 「実は私、大人になってからピアノを始めて、夜の街でコード奏法を覚えてですね」と言ったら、
 「えっ! 大人になってから? バイエルとかやったんですか?」
 「いえ、バイエルとかやってないです」
 「え〜!? そうなんですか? でも、指の動きとかとても綺麗でしたよ」
 音大卒でピアノの先生もされていたという方に、そんな風に言って頂いて光栄です〜

 もう一人の女性の方は、小さい時からピアノを習っていて、今も趣味で弾かれているとか。それに、ここ現代美術館のピアノ演奏もこれまで既に10回ほどの経験がおありとか(私の大先輩!)。次の演奏のご予定もお聞きしました。時間があったら聴きに来たいものです。

 他にも、会場に来てくれていた顔見知りの人から
 「穏やかな気持ちで眠ってしまいそうでした。アルファー波が出てたかも?」とか
 「ゆったりとした時間が過ごせました」など、身に余るお言葉を頂きました。ありがたいことです。

 そんなこんなで、今回ちょっとチャレンジしてみた熊本市現代美術館でのピアノ演奏、やってみたらまた新しい出会いもありました。やっぱり動いてみるものですね。
 この後も、1〜2ヵ月に一度位の割合で演奏が可能みたいです。また調整して予定を入れていきたいと思います。
 この様な機会を頂いた熊本市現代美術館の皆様に感謝申し上げます。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■皆さまからのメッセージをお待ちしています。
 いつも読んで頂いてありがとうございます。皆さまのご感想をはじめ、ピアノへの思いや体験、日常のちょっとしたエピソードなど、お聞かせ頂けたら嬉しいです。どんな事でも構いません。下記のアドレスまでお気軽にメッセージをお寄せください。
 ご質問もありましたらどうぞ!

an弾手メールはこちら
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 寒い毎日が続いてます〜! 皆さま、お変わりありませんか〜?
 こちら熊本は全国的にみたら暖かい方なんでしょうが、それでも寒いです〜
 冬は毎年この位の気温は普通だったと思うのですが、それでも今年は特に寒く感じるのはどうしてかな。歳のせい?(笑)
 朝夕、通勤の途中に緑の綺麗な公園近くにちょっと車を停めて、辺りを歩きながら季節の移ろいを感じるのが楽しみな日課なんですが。ここ数日は一応車は停めても、エアコンの効いた車内からなかなか出れなくて〜。
 でも、折角の冬。冬は冬の季節感をもう少し楽しんでみたいなぁ、と思います。

 
−an 弾手−

第672回 「an弾手メールが不調? メッセージ頂いた方、すみません」 [2017.12.19]
 前回、前々回と2回に渡って熊本市現代美術館でのピアノ演奏の話を書かせて頂きましたが、そのコラムを読まれた複数の読者の方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。

 県外にお住いのある方からは
 『2日のライブ演奏お疲れ様でした。演奏聴きたいと思っていますが今回も行けませんでした。熊本はいい町ですね。いろんなイベント、文化施設。その中で独自な活動をされているan弾手さん、想像すると楽しくなります。
 私のピアノは、5歳と3歳の孫のおもちゃになっています。これからも週1回のコラム、楽しみにしています』と。

 また、熊本にお住まいで、まだお会いしたことがないある方からは
 『お久しぶりです。1年前にピアノの事でメールしました○○です。残念無念でした。事前に知っておれば拝聴にお伺い致しましたのに!!
 さて、1年経て小生がピアノで出来た事は4度進行 (枯れ葉) のコードを全部のキーで出来たのと、オルタードやらコンディミやら、ジャズで使うのがそれなりに弾ける様になった事でしょうか。随分頭の体操になりました。
 70を超えると、ピアノに限らずギターや管楽器でも以前演奏出来た曲が途中でつまずいてしまい困ったものです。演奏会でお会いできる日を楽しみにしています』と。

 私のコラム読んで頂いてありがとうございます。そして、メッセージのメールまで頂いて嬉しいです。
 ところが、頂いたメールにさっそくお返事を返信したのですが、いずれも「送信不能」というメールが返ってきてしまいました。
 あれ? たまたまかな? と思ってしばらくたってから再度送ってみましたが、同じく「送信不能」。
 もしかして送られたのが携帯からで、パソコンからのメールを着信拒否にされているのかも? という可能性も考えて、自分の携帯からもそのアドレスに送ってみたのですが、反応なし。
 それで、パソコンの別のアドレスからもう一度送ってみたら、一人の方からは『届きました』というお返事がありました。よかった〜 
 でも、結局an弾手メルアドからの送信はうまくいってないようで。
 ということは、an弾手のメルアドに送信された他の方のメールが、もしかしたらこちらに届いていない可能性もあるのかな、と不安になってしまいました。
 もし、『メールしたのにan弾手からの返信がない』という方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。メールを拝読しましたら一両日以内にはお返事するようにしていますので、何日も返信がない場合はこちらのシステムエラーかも知れません。
 その場合は、大変申し訳ありませんが、私が日頃必ずチェックしているfocusのアドレスの方にも送って頂けると確実だと思います。
 focus@focus-net.co.jp
 こちらの都合で勝手なことをお願いして大変申し訳けありませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。



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an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 今回のコラムは、こちらの勝手な都合によるお詫びとお願いになってしまい恐縮です。
 前回、前々回と2回連続で熊本市現代美術館でのピアノ演奏の話を書かせて頂きましたが、実は先日、美術館に行ったついでに、担当の方と調整して次の演奏の予定を入れて頂きました。だいぶ先になりますが、来年の2月17日(土)、夜7:00〜7:30になりました。この前が洋楽スタンダードシリーズでしたので、次は日本の抒情歌でまとめてみようかと思います。これから年末年始をはさんで、曲選びとアレンジを楽しみながら進めてみます。

 
−an 弾手−

第673回 「今年も一年間、ありがとうございました!」 [2017.12.26]
 あっという間に今年も過ぎていきました。来週月曜日は、もう2018年なんですね。
 去年、春先から準備を始めていたan弾手ライブが4月の熊本地震の影響ですっかり飛んでしまったので、今年こそはライブをやろうと年頭には思っていたのですが。
 春先から今度はちょっと体調不良の影響もあってピアノに触れない日が続いたりして、そのうちに、と思っているうちにまた一年が過ぎてしまいました。

 と、今年最後の区切りとなるコラムでネガティブな話題から始めてしまってすみません!
 今は体調もかなり持ち直したので、人前ピアノを続ける選択肢のひとつとして熊本市現代美術館ホームギャラリーでのピアノ演奏者に登録させて頂き、先日12月2日には美術館での最初の演奏デビューをしてきました。
 その時の私のコラムを見られた熊本の読者の方から「事前に知っていれば聴きに行きたかった」とか、関西の方からは「今回は行けませんでしたが、いつか聴きたいと思っています」などのメールを頂き、励まされました。
 今後も予定のすり合わせをしながら、1〜2ヵ月に一回位のペースで美術館での演奏をしていけたらと思っています。

 やはり、私がこうしてコラムを書き続けピアノを弾き続けていられるのも、このコラムや私の本のたくさんの読者の方との気持ちの繋がりがあってのことだと改めて実感します。
 もちろん、読者の方ばかりではなく、これまでのan弾手ライブに来て頂いた方と夜の街などでお会いすると「次のライブの予定はいつですか?」と必ず聞かれるのも、温かく私の背中を押してくださっているような気がします。

 自分の本にも書いていますが、大人の趣味でピアノを続けている人が演奏力やモチベーションを維持し高めていくには、やっぱり「人前ピアノ」が一番ですね。
 そこでの様々な人との出会いや気付き、そして演奏体験は、何物にも代えがたいパワーになっていくのではないでしょうか。

 今年もたくさんの読者の方からan弾手宛のメールを頂きました。「2週間速習ピアノ講座」(講談社)を手にされた私と同年代の方、「大人のピアノ入門」(講談社)を読まれた大学教授の方、今年定年退職されピアノを趣味として始められて私の本を4冊も買われたという方……。
 また、私も実行委員を務めている毎年3月の「オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」に出演された方からはご自身の近況など。そして、このan弾手コラムを最近目にされて「まだ全部は見てないけど凄いですね。財産ですね」とメール頂いた方、等々。

 皆さまとのこうした気持ちの繋がりが、私の大きな支えになっています。
 新しい年も、ぜひ皆さまのお声を聴かせてください。コード理論やピアノの練習に関するご質問とか、私の本の内容に関する疑問等も歓迎です。またそんな具体的な話でなくても、日常のちょっとした話題や日々のピアノライフへの思いなど、何なりと聴かせて頂けたら嬉しいです。

 それでは、来る2018年が皆さまにとって素晴らしい年になりますように〜
 そして、新しい年もご一緒に(人生を)楽しんでいきましょう!



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ちょっと、ひと言。

 クリスマスも過ぎ、世の中は一気に年末年始モードになってきましたね。
 来週の火曜日は1月2日という事で、このコラムもお正月休みとさせて頂きます。次の更新は1月9日(火)を予定しています。
 これからの2週間、何が起き、何に出会い、どんな事を考えるのか、自分でも楽しみです。
 それでは皆さま、良いお年を〜!

 
−an 弾手−

第674回 「新年にあたって思う事〜果てしなき未知への飛翔〜」 [2018.1.9]
 穏やかな昼下がり。小さな漁村の入り江に係留された漁船の上で、長い竹竿に日の丸と大漁旗を取り付け、船の舳先に立てている人影が見えます。
 ここは天草・樋島。いつしか我が家の年末の恒例行事のようになった(?)暮れの「天草の旅」で、2017年12月30日もまた、どんな所かも知らないまま天草の小さな島に足を踏み入れてみたのでした。

 ……と、ご挨拶が遅くなってしまいましたが。
 新年明けましておめでとうございます。もう1月9日になりましたが、このan弾手コラム2018年最初の記事です。今年もよろしくお願いいたします。

 皆さまの今年の抱負・目標はどんなでしょうか。私は、前回のコラム(2017年12月26日)からお正月を挟んで2週間、その間での思わぬ出会いや体験が、今年の自分の目標に繋がっているような気がしています。

 冒頭に書きました天草・樋島への旅。私にとっては初めて足を踏み入れる場所でした。事前にグーグルマップで「天草」と検索し、天草の大矢野島、上島、下島の周りに点々と浮かぶ小さな島の中から、これまで行ったことのない島を探し、何となく「ここに行ってみようか」と思ったのが樋島でした。実はこの「樋島」の読み方も知りませんでした(島に渡って『ひのしま荘』という旅館の看板を見掛けて初めて読み方が分かりました)。

 ひっそりとした入り江にズラッと係留された小さな漁船。海を見下ろす斜面に並ぶ民家。そして小さな島の反対側には集落もなく崖と砂浜が続いていました。
 そんな初めての島。観光施設など何もないローカルな場所と言ってしまえばそれまでですが、自分にとってはワクワクするような初めて訪れる未知の世界でした。
 後で、ある知人(ミュージシャンでピアノ調律師の方)にその話をしたら、何と「樋島には毎年数件のお宅に調律に伺ってますよ」と言われました。更に「龍ヶ岳にも樋島にもピアノの先生がいらっしゃって、天草は音楽がとても盛んな島です。あの青木カレンさんのサポートを務める弱冠23歳のピアニストも天草出身ですよ」と。
 何も知らずに渡った天草の小さな島でしたが、そこからちゃんとピアノの話に繋がった(笑)。

 そして、1月2日には3年振りに行った熊大探検部のOB会。まだ30代の若い(?)OBの人達と探検への夢を語り合い、1月3日にはこれも急に思い立って行ってみた初めての山「独鈷山」。晴天に恵まれて、広々とした丘から遥か阿蘇や天草の島の一部が展望できました。
 1月4日は熊本市現代美術館へ。去年12月2日に私がここで演奏デビューした時にたまたま聴きに来られていた2人の女性のうちの1人がその日ピアノを弾かれると聞いていたので。素敵な演奏の後、またお話しする事が出来ました。以前ピアノ教師をされていたというもう1人の方はコード奏法に関心があるとのことで、コード話で盛り上がりました。次の私の演奏の予定も聞かれ、私も次の出番に向けてちょっと気合いが入りそうです(笑)

 そして、1月6日は株式会社童謡主催のコンサート「童謡・歌い初め大会」へ。以前、たまたま私もある所でピアノ伴奏をさせて頂いた歌手の「そがみまこ」さんはじめ、尺八奏者の田島永山さん、箏奏者の吉田佳世さん、そして童謡の演奏グループ・アルエットやDOYO組の皆さんの出演。
 会場に入ったら、私がかねてより尊敬している世界的にご活躍の映画音楽作曲家でピアニストの志娥慶香さんとバッタリ。直接お会いするのは久し振りでしたが色々とお話が出来て良かったです。
 そして、コンサートでは日本の童謡の数々をそがみまこさんの解説付きで楽しく聴かせて頂き、童謡の奥の深さに改めて気付かされました。
 100年前(1918年)につくられたという日本初の童謡「かなりや」。昔から何気なく聴いていた歌ですが、その歌詞の奥の深さに改めて感銘。人生や社会の在り方を歌っているようにも感じました。
 このコンサートを聴いて思ったこと。『よっし、次の現代美術館でのピアノ演奏は童謡唱歌シリーズでいこう』(笑)。前回の出番の後で、次は日本の抒情歌でいこうかなぁ、という気持ちはありましたが、これではっきりしました。

 すみません、新年早々、何だかとりとめのない話になってしまいましたが。
 でも、自分の中では今回ここに書いた様々なエピソードがピッタリ一つのテーマに繋がっているような気がするんです。
 それは、常に自分の知らないことへの興味・関心を持ち続けることや自ら動いてみることの大切さ。
 年末年始にかけて、まあ、超個人的な話ではありますが、色々動いてみたことで思いがけず天草のピアノ事情を知ったし、探検部の若い刺激をもらったし、初体験の独鈷山で広々とした眺望に出会えたし、世界的に活躍している音楽家と新年のご挨拶が出来たし、童謡の深い意味に改めて触れることが出来たし、熊本市現代美術館での次の演奏の具体的なイメージが湧いてきたし。

 ちょっと大げさですが、私の今年のテーマは『果てしなき未知への飛翔』にしようかと。
 これは私が学生時代、熊本大学に探検部を創設した時、部誌第1号に書いた言葉の一部です。
 改めてこの言葉を思い出しながら、今年も『未知への飛翔』を続けていけたらと思います。



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an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 昨日は成人の日でしたね。テレビのニュースでも各地の成人式の話題がとりあげられていました。いつ見ても、成人の日を迎えた若い人の希望に満ちた表情にはこちらも明るい気持ちにさせられます。
 考えてみると、自分はもう成人式の節目を何回通ってきたことか(笑) 改めて自分の来し方、行く先を考えてしまいますが、若々しい新成人のパワーを感じながら、今年も明るく過ごしたいと思います。

 
−an 弾手−

第675回 「今年も、とっておきの音楽祭が近づいてきました」 [2018.1.16]
 年が明けたら一気に近づいてきたような気がします。
 毎年3月に開催される「オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」。今年は2018年3月18日(日)に開催予定です。
 先日、第4回の実行委員会でした。

 これまでこのコラムでも何度かご紹介していますが、「オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」とは、「みんな違ってみんないい」を合言葉に、障がいのある人もない人も、音楽の力で心のバリアフリーを目指す「NPO法人オハイエくまもと」が、毎年3月に熊本市街地一帯で開催している音楽祭です。第9回目となる今年は、3月18日(日)に熊本中心市街地9か所の会場で、朝10:15のオープニングから夕方17:30まで開催。毎年、県内はもちろん、全国からプロ、アマ含めて約100団体、700人前後の出演者で賑わいます。
 私もささやかながら、実行委員の一人として事前の準備や当日会場運営のお手伝いなどをさせて頂いています。

 今年の会場は、花畑広場、辛島公園、びぷれす広場、熊本市現代美術館、城彩苑、RKK熊本放送局本社ロビー、新市街アーケード、下通りアーケード(2ヵ所)です。

 また、音楽祭前日の3月17日(土)はプレ交流会として、泰勝寺跡の日頃は立ち入れない細川邸庭園でゲスト出演者の演奏を楽しみながら、熊本田崎市場その他の出張屋台のおいしい食事が振る舞われます。細川邸のお座敷では、由緒ある肥後古流のお抹茶も体験できます。

 オハイエくまもとでは音楽祭の出演者を現在受付中です。2月3日締め切りなのであと2週間ちょっと。プロアマ問いません。ピアノはもちろん、ギター、フルート、サックス、箏、尺八、各種バンド、コーラス、ダンスなど、音楽が絡んだパフォーマンスなら何でもあり。毎年、全国各地から出演頂いています。

 熊本地震から間もなく2年。私の会社の隣りの被災建物の解体が今年に入ってやっと始まりました。まだ仮設住宅住まいの方もたくさんいらっしゃいますし熊本城の復旧もまだまだ。
 そんな中ですが、3月18日は熊本中心市街地が元気な音楽に包まれて皆さんの笑顔が一杯広がるのを楽しみにしています。

 ※「オハイエくまもと」や、「とっておきの音楽祭」の詳細はオハイエくまもとのホームページをご覧ください。
 http://ohaie-kumamoto.org/

 ※音楽祭出演申込書はこちらのページにあります。
 http://ohaie-kumamoto.org/?page_id=909



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an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 1月も早くも折り返し。少しずつ仕事も本格(通常?)モードになってきたかな。
 先日からの猛烈な寒波も、ここ数日は少しは収まりそうですね。もっとも北海道や東北・北陸の方は相変わらず寒いでしょうが。
 つい先日、雪が積もったばかりの我が家の庭の低い木の枝に、黄色い花が咲いていました。蝋梅(ろうばい)。
 花言葉は、花の少ない冬の時期にひっそり黄色い花を咲かせることから「慈愛」「優しい心」、また春に咲く花に先だって咲くことから「先導」「先見」とも言われるそうです。
 寒々とした庭に咲く黄色い花に「慈愛」と「先見」のオーラを感じながら、まだまだ続く寒い日々を乗り越えていきたいと思います。

 
−an 弾手−

第676回 「新年早々、読者の方からメールを頂きました」 [2018.1.23]
 年が明け1月も23日になりましたが、皆さまいかがお過ごしですか?
 今年も新年早々、読者の方からメールを頂き、あったかい気持ちになりました。ありがとうございます。
 お1人は、ちょうど1年前にもメールを頂いた、福岡市在住で私と同年齢の男性の方です。
 ※拙著「2週間速習ピアノ講座」(講談社)の読者でいらっしゃるので、その本の著者名(私の本名:鮎川)でメール頂いており、そのままご紹介させていただきます。

 その昔?第626回でご紹介して戴いた者です。
 昔、ロッテ歌のアルバムで玉置ひろしさんが「1週間のご無沙汰でした」というフレ−ズをそのまま1年間に置き換えまして、ほんとにご無沙汰でございました。
 鮎川さんとはお会いしたことはありませんが、鮎川先生の影響で昨年の2月からピアノを習い始めほぼ1年になります。ほんとに感謝しております。
 そして毎月1度バイオリンを演奏する先輩が私の下手なピアノの伴奏を自宅でしてくださっています。
 鮎川先生の4か月余りでピアノに挫折したというはなしを本で読んで、私は毎日挫折しとるがよ〜(笑)と思いながら・・・
 それでも弾き続ける、ピアノの妙な魅力に取りつかれています。
 ピアノの腕はまったく上達しませんが今年もピアノにしがみついて楽しみたいと思っています。
 先生もお身体を大切にされ益々のご活躍を祈念しております。

 ロッテ歌のアルバム、懐かしい〜(さすが同世代)
 「1年間のご無沙汰でした!」(笑)
 1年前には、たまたま図書館で拙著「2週間速習ピアノ講座」に出会われた翌日にメールを頂き、「少し頑張ってみようかなと考えています」とのことでしたが、それから1年間、(ピアノの妙な魅力に取りつかれて?)楽しみ続けておられるご様子が伝わってきて嬉しい限りです。
 毎月1回、バイオリンを弾かれる先輩の方とDUOですか♪
 1人練習に籠らず、そうやって他の方と一緒に楽しむ機会を持っておられるのも素敵ですね。音楽を楽しみながら、上達と長続きにつながる秘訣だと思います。
 私も、こうしてお会いしたこともない読者の方と(バーチャルでも)ご一緒にピアノを楽しめることが貴重な財産です。これからもよろしくお願いします。

 次の方は、以前からメールのやり取りをさせて頂いている、私より人生の先輩で愛媛県ご在住の森田義徳さん。

 新年初の「ピアノ奮戦記」楽しく拝読いたしました。
 当地では「いそしい」と表現しますが、こまめによく動く…といった意味合いです。
 an弾手さんはまさにその様なお方なのですね。
 熊大の探検部にいたなんて驚きでした。
 「未知への飛翔」いい言葉だと思います。私はもうすっかり老人であまり動きませんが、頭の中はフル回転のつもりです。
 本年もますますのご活躍を期待いたしております。

 私のコラム、第674回「新年にあたって思う事〜果てしなき未知への飛翔〜」を読まれてのご感想ですね。
 私はその中で、年末から新年1月6日にかけてあちこち動き回ったエピソードや、自分が学生時代から気持ちの奥に持ち続けている『果てしなき未知への飛翔』という思いについて書いていましたが、そのキーワードに触れて頂いていて嬉しかったです。
 私がコード奏法に出会ったのも、本の出版につながったのも、みんな『果てしなき未知への飛翔』というテーマがベースにあるような気がします。
 これからもご一緒に「フル回転」で楽しんでいきましょう!

 今年もお陰様で、いい気分でスタートが切れたような気がます。
 引き続きよろしくお願いいたします。



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 この前の土、日、二日に渡って自宅近くの堀川という川の畔を上流に辿って歩いてみました。
すると、ある地点の橋を境に川の名前が上井手と変わっていたり、川の横に湧水池があったり、古い石の眼鏡橋が近くの公園に移築されたお宮があったり、川沿いに細長く続く集落の地名が柳水、入道水など水にちなんだ名前だったり、屋根にシャチホコが載った大きな屋敷や土蔵がたくさんあったり、自分が知らなかった地域の自然や歴史文化を感じるようなたくさんの事に出会いました。
これまで近くを車では何気なく通っていましたが、足で歩きながら見ていくと、色んな発見があったり、風景がこんなに違って見えるものなんですね。

 
−an 弾手−

第677回 「音感って、何?」 [2018.1.30]
 あれ、このピアノの音、ちょっと調律が狂ってるんじゃない?

 それは昨年11月、熊本市現代美術館のホームギャラリーにピアノの演奏を聴きに行った時の事。12月初めに自分がここで演奏することになっていたので、他の人の演奏がどんなものかと思って事前に聴きに行ったのでした。
 演奏そのものは、このお洒落で静かな空間にピッタリの素敵な雰囲気でしたが、時々、少し高めの音域辺りで音の響きに違和感を感じました。

 そして自分の出番の日。事前に鍵盤のタッチや音の確認をすることは叶わず、初めての場所、初めてのピアノでいきなりの本番(ま、夜の街のお店等で飛び入り演奏の時はいつもそうですが)。弾き始めてみたら鍵盤のタッチや音の響きはなかなか良かったのですが、しばらく弾いていると、やっぱり高めの部分でちょっと音程に違和感が。
 『あ〜、やっぱりこの前聴いた時と同じだ〜』と思いながら弾きました。

 演奏後、聴きに来られていた人から「弾いていてピアノの響きはどうでした?」と聞かれたので「響きは良かったですが、ちょっと調律が狂っているみたいな気がしました」と言ったら、「え〜っ、そうですか? 分からなかったです」と。
 聴いていた他の人はあまり違和感は感じなかったみたい。

 確かに、他人が弾くピアノを聴いている時はあまり気にならなくても、自分でそのピアノを弾いてみると音程のズレ(調律の狂い)等を微妙に感じる事がある様な気はします。

 その後、今年1月4日にまた聴きに行った時は、音程の狂いは感じませんでした。あとで確認したら、去年の12月末にこのピアノは調律されたそうです。納得。

 最近は、ピアノに限らずヴォーカル等を聴いていても、以前に比べて微妙な音程のズレを感じることがある様な気がします。有名な歌手の歌でも、所々で音程の微妙なズレが気になったり。ま、そんな細かいことは言わずにもっと音楽全体の雰囲気を楽しんだらいいじゃない?とも言われそうですが。
 それも確かにそうですが、細かな音程や和音の響きを敏感に聴き取る能力を高めることも、自分で音楽をやる人間としては必要なことかな、という気はします。

 じゃ、どうしたらその様な音感を高めることが出来るのか? 自分の体験を振り返ってみると、単純な事ですが例えば「日頃からコードや旋律の動きを意識して音楽を聴く(演奏する)」ということもあるのでしょうか。
 コード奏法でピアノを弾く時、意識が「次に来るコードは何か?(コード進行)」と、そのコードに乗ってくるメロディーの動きに向いています。次に来るコードを意識した瞬間、イメージの中には次に来る響きの世界が広がります。そしてそこに乗ってくるメロディーが聴こえてくるような気もします。音符通りに間違わないように鍵盤を弾く、という動作とは全く違う世界です。

 これを常に意識してやっていると、自分が演奏していない時でも、テレビやラジオから流れてくる音楽が耳に入ると、自然にコードの響きに意識が向いたり、メロディーの階名が分かったりするようにもなります。場合によってはメロディーに乗せて階名が歌詞の様に聴こえてきたりもします。これって耳コピーの強力な武器にもなりそうです。
 そして、音程のちょっとしたズレや調律のズレによる和音の違和感も微妙に感じられます。

 これらは、コード奏法を長年やっていて自然に身に付いてきたことかなぁ、と最近になって改めて気付いたことです。もちろん、まだまだのレベルではありますが。



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an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 相変わらず寒い毎日ですが、いかがお過ごしですか。
 先日、久しぶりに明るい陽が射している寒風の中を襟を立てながら歩いていたら、白いものがチラチラと舞ってきました。見上げると、明るい青空から舞い落ちる粉雪。季節の言葉で「風花」と言うらしいですね。青空に舞う白い花びらのような雪。
 風はとても冷たかったのですが、青空と「風花」のコントラストが美しく、ちょっと気持ちがホッコリしました。

 
−an 弾手−

第678回 「熊本市現代美術館でのピアノ演奏が近づいてきました」 [2018.2.6]
 まだまだ先だと思っていたら。
 あっという間にあと1週間とちょっとになってました。

 私の熊本市現代美術館でのピアノ演奏。2月17日(土)、夜7:00〜7:30です。去年の12月2日に初めて弾かせて頂いて、今度が二度目になります。
 そんな訳で、実は先週金曜日、そこである人が演奏されるというので聴きに行ってきました。

 ある人、とは、ここでのピアノ演奏者として登録されている中で珍しい男性の方。登録者はほとんどが女性のようで、男性は私を含めてほんの数名(2〜3名?)みたいです。
 その方と1月にたまたまお会いして話をする機会がありましたが、何と、福岡の会社にお勤めだそうで、今回もこの演奏のために午後早めに仕事を終えて福岡から熊本まで来られたらしい。演奏の後は、また夜の高速バスで福岡まで帰られるそうでした。

 で、素晴らしい演奏でした。洋楽やJ-POP系の曲をご自分流にアレンジして弾かれました。かなりジャジーなコードを使いながらも、ジャズとはまたちょっと違う独特の雰囲気でした。
 聞いたところによると、ピアノは5歳位から始められたそうで、サスガに指の動きなど見事でした。40歳過ぎてから始めた私なんかにすれば羨ましい限りです。それにしても、ずっとクラシックのレッスンでピアノを学んでこられたのに、大人になってからコードを取り入れた自分流の演奏をされているのも素敵です。
 その日、同じく聴きに来られていたクラシックピアノの先生という方も「自分はあんな風に自由に弾けないのよね〜」とおっしゃっていました。

 さて、いよいよ来週末には自分もここで演奏です。
 同じコード奏法でも、その男性の方とはちょっと雰囲気の違うピアノになりそうですが、自分風のピアノが弾ければいいかな、と思います。
 前回12月に弾いたのは洋楽スタンダードシリーズでしたので、今回は日本の抒情歌シリーズでやってみる予定。
 曲目はまだナイショ(笑)ですが、拙著「コードで弾く懐かしい日本の抒情歌」(ドレミ楽譜出版社)に掲載している中から5曲、それ以外を4曲位(まだ選曲に迷い中:笑)。また、本に掲載の5曲も本のアレンジとは若干変わるかも知れません。

●場所:熊本市現代美術館 ホームギャラリー
●日時:2018年2月17日(土) 午後7:00〜7:30
●チケットや入場料等はありません。誰でも自由に出入りできるスペースでの静かなBGM演奏となります。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■皆さまからのメッセージをお待ちしています。
 いつも読んで頂いてありがとうございます。皆さまのご感想をはじめ、ピアノへの思いや体験、日常のちょっとしたエピソードなど、お聞かせ頂けたら嬉しいです。どんな事でも構いません。下記のアドレスまでお気軽にメッセージをお寄せください。
 ご質問もありましたらどうぞ!

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piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 いやあ、それにしても寒い毎日です。日本各地では大雪の所も多いようですね。
 ここ熊本はそれ程ではありませんが、それでも数日前から雪が舞っています。今朝も、朝起きて外を見たら真っ白な銀世界。車の運転は大丈夫だろうかと心配しましたが、出勤時間頃には車道は黒く融けていて、スリップに用心しながら運転しました。スノータイヤもチェーンも持っていないので、ちょっと積もったらお手上げです。
 今週はまだ雪の日が続きそうですね。どうかお気を付けください。

 
−an 弾手−

第679回 「プロミュージシャンの方から私の本への嬉しいメッセージが」 [2018.2.13]
 あるプロのミュージシャンの方から、嬉しいメッセージを頂きました!
 熊本阿蘇を拠点に、吉川万里さん(ケーナ、オカリナ担当)とVientoという音楽デュオ活動を展開されている竹口美紀さん(作曲、シンセサイザー担当)からでした。

 (竹口美紀さんより)
 先日ウチにママ友さんがピアノを教えて欲しいと来られまして、御自身で購入された教則本を持参して来られたのですが。
 その本がとても良くて、私が大人の方に教える時にはこうする、という方向性と全く同じ指導が書いてあり、素晴らしい本だわ?!と大絶賛して、どこの何という本? と良く見せて頂いたらan弾手さんの本でした。
 私も大人のピアノの導入はその方法が一番だと思います!とってもとっても同感です。また他の方が教則本に迷われた時は是非オススメしておきますね。
 (an弾手返信)
 わあ、ありがとうございます〜!
 ところで、その本の出版社と書名(タイトル)は分かりますか?
 実はこれまで、3つの出版社から少しずつ切り口を変えた本を出しているので、どの本を見られたかなと思って。
 (竹口美紀さんより)
 たくさん本を出されているのですね。本のタイトル、ママ友さんにまた会った時に聞いてみますね。今、その方は大きな古時計だったかな?一生懸命練習なさっていますよ。
 あのテキストに忠実に沿って練習されてるので、無理なくどんどん上手になられています。素晴らしい本でした〜! ありがとうございます!
 (an弾手返信)
 「大きな古時計」だったら、ドリーム・ミュージック・ファクトリー社の「パパも弾きたいピアノ入門」かと思います。
 私の知らない所で、こうして私の本を使って頂いている方がいらっしゃるというのが、とても嬉しいです!
 (竹口美紀さんより)
 あ、そういうタイトルでした!旦那さんの本を借りて来たのかな?と感じた覚えがあります。全く初心者の方で、良い本を選びましたね〜と言ったらとても喜ばれて、それから一生懸命忠実に練習なさって、すごく上手になってます。
 そしてピアノが楽しいとおっしゃっていて、本の良さを再確認!
 そして著者を見せて頂いたら・・・という流れです。
 私がまたピアノ教室を再開する時は大人の方の教材は決定です!良い本をありがとうございます。

 こちらこそ、とても嬉しいお話しをありがとうございます!
 その方も、ピアノが楽しいって思われて素敵ですね。私も自分が大人になってから始めたピアノで、弾く楽しみを知り、大人になってからピアノを弾きたいと思っている沢山の人達にこの楽しさを広げられたらという気持ちで書いた本なので、その方みたいな人がいらっしゃるというのは、本当に嬉しいことです。こちらこそ、ありがとうございました。

 ちなみに、竹口美紀(Viento)さんは、各地での数多くのコンサート出演やアルバムリリースのほか、世界文化遺産に登録された福岡県宗像市・沖ノ島の全国TV番組「天空の記憶 又吉直樹 神の島をゆく」で全編に渡るサウンドトラックの作曲・演奏(歌:川原一紗・福嶋由記)を担当されています。私もその番組をリアルタイムで見て感動した記憶があります。

 ※Vientoと沖ノ島ウェブページ
 http://www.viento-office.com/okinoshima/index.html



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 先日、久し振りに熊本のライブレストラン・ぺいあのPLUSに行きました。実はこの店、私が20年以上前に当時のマスターからピアノのコード奏法を習い始めた場所です。その後、お店の場所が移転しオーナーも替わり、最近はあまり行ってなかったですが、久し振りに行ったら毎夜入り浸っていた頃が思い出されて懐かしかったです。
 今回のライブはオールディーズバンド。私がここに入り浸っていた頃、一緒にピアノを習っていた人の娘さんがヴォーカリスト。あの頃は確か中学生位だったっけ? すっかり大人の女性に成長されていました。バンド活動以外にもタレントやテレビレポーターとしても活躍されている様で、時の流れを感じます。

 
−an 弾手−

第680回 「超緊張しました。熊本市現代美術館でのピアノ演奏」 [2018.2.20]
 こんなに緊張したのも久し振りでした。弾き始めてちょっとしたら『あれ、妙に緊張してきたぞ』という気がして、全身の神経がギューッと固まっていくような感じがしてきました。
 ヤバッ、『落ち着け、落ち着け』と自分に言い聞かせながら弾き続けました。

 先週土曜日、熊本市現代美術館でのピアノ演奏の時の事です。
 たった30分間の演奏ではありますが。
 この会場のシーンとした空気感、そこに居合わせた人たちがそれぞれ私の演奏を聴いているのかいないのかもはっきりせず、なのに客席(ソファー)は全部、前(ピアノ)の方を向いていて、何だか監視されているような気がしないでもないし。
 ……って、自分の緊張を会場のせいにするのは良くないですね。一番の責任は弾いている自分ですから。

 ここでの演奏は去年12月2日以来の2回目でしたが、前回より今回の方が緊張してしまいました。実はその理由は分かっています。今回は事前の練習で予定の曲がなかなか完璧に弾けず、演奏時間の調整(全部を30分ピッタリに弾き終わる)もなかなかうまくいかなくて、曲間のアドリブ挿入の長さを調整してみたり、弾く速度を変えてみたり、また、演奏の途中でふと次の音が飛んで分からなくなったりが起こったり。そんなことが本番直前まで続いていたので、本番でも気持ちのどこかに不安があったんでしょうね。

 確かに、本番の演奏でも一瞬、次の音が飛んでしまった所も何ヵ所かありましたが、間違って違う音を鳴らしてしまうより、そこは適当に音を抜いて「止まらず・弾き直さず・テンポを変えず」、という人前ピアノの3原則(an弾手流?)だけは守れたみたいなので、まぁ、良しとしましょう。
 演奏時間も、ピアノの上に置いた時計が丁度19:00を表示した瞬間を確認して弾き始め、弾き終わったのが19:29。立ち上がって客席に軽く一礼して鍵盤の蓋を閉める時には19:30になっていたので、まぁ、誤差範囲ということで。

 で、演奏の中身はどうだったのか?
 これは自分ではなかなか判断がつかないので聴いてくれていた人のご意見を参考にするしかありません。もちろん、社交辞令盛りだくさんは承知の上で。

 弾き終わってピアノの蓋を閉めていたら、1人の男性がピアノの横まで来て声を掛けてくれました。見ると、大学時代の部活の後輩。社会人になってからも何度か会ったことはありましたが、顔を会わせて話をするのは久し振り。
 「いやぁ、凄いですね! こんなに弾かれるとは。びっくりしました。それに学生時代に歌っていた歌もありましたね。え〜っと何っていう題だったっけ……」
 私が演奏曲の目録を見せたら
 「あ、そうそう、あざみの歌! 懐かしいです〜」
 そういえば部活で山に登った時など、みんなで「あざみの歌」をよく歌ってたっけ。
 あ、書くのが遅くなりましたが、今回の演奏曲目は日本の抒情歌シリーズにしてみましたので。

 そして、彼と話し終わった後、続けて声を掛けてくださったのが、前回12月の演奏の時にも声を掛けてくださった女性ピアニストのグループの方、4人。
 「譜めくりされてなかったですが、暗譜ですか?」と前の時と同じ質問も。
 「はい、コード奏法なので、音符よりコードを意識して弾いてます」
 と言いながら、一応用意していた(けど実際の演奏では見ていなかった)コード譜や、音符の無いコード進行だけのメモを見てもらいました。
 曲間のコード進行アドリブや、私オリジナルのイントロ部分についても
 「次は何かなぁ、と思いながら聴いていると、やがて曲が始まって、あぁこの曲か、と分かるんですよね」
 と、一応、私が意図した雰囲気で聴いて頂いていたようで良かったです。

 その後ネット上のメッセージで、会場には来ていなかったある人から
 「an弾手さん素敵だったと、行った人からメッセージ届きましたよ」
 との書き込みも。

 今回は緊張しまくりでしたが、聴いて頂いた方から少しでも反応を頂いて嬉しい限りです。また、次への意欲も湧いてきたような気がします。
 ありがとうございました。



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ちょっと、ひと言。

 おとといの日曜日、熊本県合志市の農業公園カントリーパークで開催中のJA植木まつりに行ってきました。広〜い会場内にはたくさんの植木や食べ物の出店が並び、久し振りに広がった暖かい青空の下、たくさんの人で賑わっていました。
 その時、会場に並んだ大きな梅の木の枝にバサバサッという羽音を響かせて小鳥が。見たら、綺麗なウグイス色をしたメジロ。
 このところずっと寒くて雪の日が続いたりしていましたが、やっと春が来たのを実感した瞬間でした。

 
−an 弾手−

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