県劇人
Vol.4

 スポットライトを浴びる主役の影で、舞台を支えるスタッフや名脇役、そして仕掛け人。
 楽屋や舞台袖を縦横無尽に走り回るこれらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載します。

春日信子(グルッポ・ヴィーヴォ事務局長)
8月17日に、県立劇場コンサートホールで20周年記念コンサートを開催する声楽グループ「グルッポ・ヴィーヴォ」。公演を前に準備に奔走する事務局長の春日信子さんにお話を伺いました。

“グルッポ・ヴィーヴォ”とは、どんな団体ですか?
 “グルッポ”は、グループ、“ヴィーヴォ”は、生き生きとした、という意味のイタリア語です。代表の春日幸雄や私は、声楽指導者の疋田生次郎先生の門下生でしたが、門下生たちで“グルッポ・ヴィーヴォ”という声楽の団体を東京でつくっていました。熊本でも同様の活動を始めるに当たり、このグループの名前を使わせていただくことになりました。

今回のコンサートの聴きどころは?
 「重唱」ですね。東京から客演でお呼びする樋口達哉さんは人気・実力ともに日本でもトップクラスのテノールですが、彼を中心に東京から参加の4人の歌手が「ラ・ボエーム」の四重唱を、これに対し熊本の歌手も「リゴレット」の四重唱を歌う予定です。

公演の成功に向けて、裏方として苦労なさっていることは?
 たくさんの出演者が最高の状態で本番を迎えるため、練習日程を調整したり練習会場を確保したりすることは、とても難しい作業です。また、資金を集めたり、集まったお金を効率的に配分して、ステージの質を高めるというのも事務局の大きな務めです。

最後に、これからの活動目標を教えてください。
 オーケストラをバックに歌うことが夢です。でも、一人では経済的な負担が大き過ぎるので、グループのみんなが協力して実現できると良いですね。 

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.76より

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