コンサートや施設見学のほか、アウトリーチ事業などで県立劇場と深く“つながる”学校をご紹介します。今回は2016年12月12日(月)に演奏家派遣アウトリーチ事業を開催した御船町立御船小学校の5年1組担任、松出直子先生にお話を伺いました。
床に寝ころび、
ピアノの響きを体で感じる児童ら。
プロの演奏家によるアウトリーチ事業をぜひ御船小学校の児童にも経験してほしいとの思いから、当校でも開催する運びとなりました。
今回は、5年生41名を対象に、ピアニストの山本亜矢子さんをお迎え。通常、音楽の授業で使用しているグランドピアノですが、山本さんの演奏が始まるやいなや、児童たちは目をキラキラさせて見入っており、心から楽しんでいることが伝わってきました。また、ピアノの音の仕組みを体験するために演奏中のピアノの下をくぐったり、曲から風景や物語を想像したり、山本さんならではのプログラムに感受性を刺激されたようです。クラシック曲の調べの美しさや楽しさにも気付くことができました。
普段「感謝の気持ちを大切に」と指導していますが、素敵な演奏を届けてくださった山本さんへ自然と感謝の思いが沸き上がったようで、最後は全員で山本さんをお見送り。貴重な経験を通して、音楽はもちろん他者の言葉をしっかりと「聞く心」、またいろいろな物事を受けとめる「豊かな心」が育っていることを感じました。
平成24年落成。校舎内は木のぬくもりを感じる造り。
アウトリーチ事業は、教科書だけでは教えることができない情操教育といえます。ぜひたくさんの児童に経験してほしいですね。
熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.184より
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