コンサートや施設見学のほか、アウトリーチ事業などで県立劇場と深く“つながる”学校をご紹介します。今回は12月19日(月)に県立劇場による演奏家派遣アウトリーチ事業を実施した御船町立小坂小学校教諭・吉村由美子先生にお話を伺いました。
チューブを器用に吹いて
「カエルの歌」を大合奏。
子どもたちに本物の音楽を体感してもらおうと、御船町の各小学校ではアウトリーチ事業を積極的に活用しています。本校も例年行っており、本年度は、サクソフォン奏者の西口新一郎さんとピアノ奏者の本田美紀さんを迎え、5・6年生の児童を前に演奏を披露していただきました。サンサーンス作曲「白鳥」を聞いて、その場面を想像して楽曲のイメージを膨らませたり、また身近なチューブに漏斗を付けた手作りの楽器に挑戦したり、子どもたちが音楽の楽しさに引き込まれ、生き生きと目を輝かせていた姿が印象的でした。アウトリーチ事業は、子どもたちに多くのものを与えてくれる存在です。生演奏の迫力、楽器に親しむ心、そしてプロの演奏家との触れ合いなどを通して、「もっと音楽を聞いてみたい」「自分も音楽家になりたい」と、夢と希望を見出す子も少なくありません。今回、自分が感動した経験を胸に、「将来は感動を与える人になりたい」と思ってくれたらうれしいですね。
熊本地震を乗り越えて、復興が進む学び舎。
本年度は熊本地震でできませんでしたが、例年、平成音楽大学の学生さんたちと交流し、さまざまな音楽に触れ合う機会を大切にしています。これからも音楽を通して、子どもたちの心に響く感性を育てる場を作っていきたいですね。
熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.183より
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