あさぎり町立須恵小学校
県劇つながる学校
 コンサートや施設見学のほか、アウトリーチ事業などで県立劇場と深く“つながる”学校をご紹介します。今回は10月20日(木)に演奏家派遣アウトリーチ事業を開催したあさぎり町立須恵小学校の教頭、山田康夫先生にお話を伺いました。

床に寝転がり、
ピアノの音を体で感じました。
本校は、緑豊かな球磨郡あさぎり町の北部に位置しています。「須恵文化ホール」が隣接しており、広く文化活動に活用しています。今回は、4・5・6年生28名を対象に、ピアノ演奏家の山本亜矢子さんをお招きして、演奏家派遣アウトリーチ事業を開催いたしました。音楽教室にピアノはありますが、生徒のほとんどがプロの生演奏を真近で聞くのは初めて。山本さんの演奏力の高さと滑らかな指の動きに驚いていたようです。また、ピアノがどのように音を出しているのか、カットモデルを使ってご説明いただき、子どもたちも興味津々の様子で聞き入っていました。床に寝ころび、ピアノを下から眺めながら山本さんの演奏を聴くプログラムでは、物体が振動して音が出る仕組みについても学ぶことができ、知的探求心を刺激されたのではないでしょうか。全部で5曲演奏いただきましたが、それぞれにリズムやメロディー、曲の雰囲気が違い、みんな自分の好きな曲に出合うことができたようです。
小高い丘の上に位置する須恵小学校。
「ピアノの演奏が始まったとたん、外の鳥も反応していた」という感想があがるなど、本物に触れる機会は、児童の感受性の育成にも繋がったように思います。これからもアウトリーチ事業を積極的に取り入れたいですね。


熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.182より

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