あさぎり町立免田小学校
県劇つながる学校
 コンサートや施設見学のほか、アウトリーチ事業などで県立劇場と深く“つながる”学校をご紹介します。今回は10月14日(金)に演奏家派遣アウトリーチ事業を開催したあさぎり町立免田小学校の校長、吉村英亀先生にお話を伺いました。

西口さんが持参した楽器に
挑戦する子どもたち。
本校では、劇団や演奏家の方を招き、体育館などで観劇や演奏会を行うことはありますが、教室という小さな空間でプロの生演奏に耳を傾けることは、児童にとって貴重な体験となるのではないかと思い、アウトリーチ事業を開催いたしました。今回は、5年生2クラス60名を対象とし、サクソフォン演奏家の西口新一郎さんとピアノ演奏家の本田美紀さんに来校いただきました。普段、見聞きすることのないサクソフォンという楽器にみんな興味津々の様子で、演奏が始まるやいなや、身を乗り出したり、のぞき込んだり、じっとお二人を見つめていたのが印象的でした。マウスピースとホース、じょうごを組み合わせた西口さんお手製の楽器に挑戦する時間もあり、音の出る仕組みを知り、音を出す難しさや吹く人によって音色が変わる面白味に気付いたようです。また、中学生の時にサクソフォンに出合い、プロの演奏家となった西口さんのお話は、キャリア教育という面でも刺激となりました。質疑応答では児童自ら挙手し、質問や感想を発表するなど、ただ“聞く”のではなく積極的に“参加”できたように思います。
緑豊かなあさぎり町の中心部にある免田小学校。
児童はもちろん、教員にとっても大きな学びになりました。今後もぜひ開催していきたいです。


熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.181より

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