今回は、10月22日(木)に県立劇場で「附中文化の日」を開催した熊本大学教育学部附属中学校教諭の井手口哲子先生にお話を伺いました。
(アウトリーチ事業)
カルテット・スピリタスの軽快な演奏と
メンバーの顔を模したオリジナル紙芝居に
歓声があがる。
昨年は津軽三味線、一昨年はピアノ、そして今年はサクソフォン四重奏(カルテット・スピリタス)と、毎年県立劇場で開催している附中文化の日では生徒たちが幅広い音楽に触れる機会を設けています。芸術家派遣コーディネート事業という県立劇場の事業によるもので、多様で素晴らしい生の演奏に触れることができ、とてもありがたい取り組みですね。
附中文化の日の午後の部では、合唱コンクールを開催します。7月から朝昼夕と練習を積み重ねてきた子どもたちにとって、この県立劇場のステージに立つことは特別なこと。本校は、校歌も斉唱ではなく合唱で歌います。目指す生徒像を表した校歌は当時の生徒が作りました。合唱コンクールで「流浪の民」を歌う3年生の姿は、下級生のあこがれの的。「先輩たちのように歌いたい」という思いがあるからこそ合唱という伝統が今も受け継がれてきたのでしょう。在学生だけでなく、卒業生も合唱に対する深い思いを抱いています。
(校舎外観)
国立大学の附属中学校。保護者の方々の熱意が子どもたちの活動を支えている。
子どもたちに求めるものは高いけれど、やればやっただけ返ってくる手応えのある毎日の中で、私も勉強させてもらっています。合唱は、発声の練習などを経て自分の声が変わった瞬間、のめり込んでしまうもの。子どもたちにもその瞬間を感じてほしいですね。
熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.175より
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