阿蘇市立波野小学校
県劇つながる学校
 今回は、去る10月21日にサックス四重奏「カルテット スピリタス」を招き、音楽アウトリーチ事業を開催した阿蘇市立波野小学校校長・楠田明弘先生にお話を伺いました。

(アウトリーチ事業)
「音楽のレストラン」と題し、世界各国の
音楽の特徴を取り入れた演奏を披露
  子どもたちに“本物”を知ってほしいという思いからアウトリーチ事業を開催しました。児童数58名という少数の利を生かし、全校で参加。「伝えたい」という演奏家の方々の思いと、「聴きたい」という子どもたちの気持ちが共鳴し、素晴らしい演奏会になったと思います。
迫力に満ちた生の演奏とユニークな語り掛けに引き込まれ、時に笑い転げ、あるいは真剣に聞き入る子どもたちの姿が印象的で、成長を目の当たりにするひとときでした。今後は、演劇や芸術など多彩な“本物”に触れる機会を創出していきたいですね。
(神楽)
「道の駅波野 神楽苑」で開催される定期公演(定期公演は中江の神楽殿であっています。神楽苑では10月の神楽フェスティバルの時だけです)の舞台に立つ
※4〜11月第1日曜(10月は除く)



 本校の児童は、波野に古くから伝わる伝統芸能「中江岩戸神楽」の担い手として、日ごろから“本物”に触れながら過ごしているという一面もあります。「中江岩戸神楽保存会」の方々にご指導いただき、「神楽部」の部員たちは「中江の神楽殿」で行われる月に一度の定期公演やイベントなどのステージにも立っているんですよ。颯爽(さっそう)と衣装を翻して踊る先輩たちの姿は、下級生にとってあこがれの存在。「いつか先輩のように踊りたい」という気持ちを胸に、練習に励む子どもたちは地域の宝。地域全体で大切に育てていきたいですね。



熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.174より

県劇つながる学校vol.30へ 県劇つながる学校Vol.32へ