熊本市立河内中学校
県劇つながる学校
 今回は、9月15日に俳優・南波 圭さんを講師に迎え、演劇アウトリーチ事業を開催した熊本市立河内中学校教諭・益田俊男先生にお話を伺いしました。

グループ別に益田先生を宣伝する
CMを作るのがワークショップのテーマ
  本校は全校生徒数が100名に満たない小さな中学校で、小・中学の9年間、同じクラスメイトと過ごします。みんな仲よく、互いに助け合う家族のような関係です。その一方で、気心が知れた人としか付き合わないため、コミュニケーションを取るのが苦手。そこで外部の人と触れ合い、生徒たちのコミュニケーション力や表現力を育てられたらと考え、県立劇場の演劇アウトリーチ事業に取り組みました。
 これまで3回のワークショップを開催。最初は南波さんの問い掛けに戸惑っていた子どもたちが、今では積極的に手を挙げたり発言したり、親しい友人以外とも気遅れすることなく会話している姿に驚きました。子どもたちの変化を感じますね。
 また、南波さんをはじめ講師の皆さんは生徒一人ずつをしっかり見てくださり、私自身も発見がありました。子どもたちのやる気を引き出す南波さんの声掛けなど学ばせていただいています。
海と山の豊かな自然に抱かれる河内中学校



 大切なことは、「やりたい」と生徒たち自身が思い、自分たちで考えて最後までやり遂げていく力を身に付けることだと思います。やがて彼らが高校生になり、仲間と離れ離れになったとしても、今回の演劇を通じて学んだ表現力を成長の糧に、しっかりと歩いて行ってほしいですね。



熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.173より

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