熊本市立松尾北小学校
県劇つながる学校
 コンサートや施設見学のほか、アウトリーチ事業などで県立劇場と深く“つながる”学校をご紹介します。今回は、2月3日に演劇家 柏木陽さんを招いて演劇アウトリーチ事業を開催した、熊本市立松尾北小学校 山田洋樹先生にお話を伺いました。

軽快な音楽にあわせて踊る低学年チーム
 金峰山中腹にある全校児童12名の松尾北小学校に私が赴任してきた3年前、ちょうどこの年から柏木陽さんに演劇を教えに来ていただくようになりました。
 本校には学校まで遠くても徒歩5分という近さの1〜5年生が在籍。単語を発しただけで意思疎通できる家族のような関係です。小規模校ならではの良さを感じながらもコミュニケーション力は身につけにくい環境で、クラスの中では元気でも全校集会で人前に出たら泣き出す子がいる、赴任当時はそういった状況でした。
 そのような状況もあり演劇アウトリーチ事業に応募。劇づくりを通じて随分と子どもたちは自ら思いを伝え合うことができるようになりました。その他、県立盲学校とそれぞれの学校の授業を受け一緒にゲームをするなどの交流を図っています。また、昨年度からNTT西日本前(熊本市桜町)の“まつきたマーケット”で校舎裏の畑で育てた野菜を販売しています。初対面が苦手で恥ずかしがる子も一生懸命お客さんの対応をしています。学校での活動は始業前、この畑とにわとりの世話から始まります。
恐竜が登場する大作に取り組む高学年チーム


 みんな活動に一生懸命取り組むまじめで素直な子どもたちです。この子たちのいいところを伸ばして自信をつけ、心豊かに育ってほしいですね。


熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.165より

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