阿蘇市立内牧小学校
県劇つながる学校
 コンサートや施設見学にお越しいただいたり、芸術家を派遣するアウトリーチ事業でうかがったりと、県立劇場と深く“つながる”学校をご紹介します。今回は、昨年12月14日に県立劇場企画の被災地支援交流事業「邦楽学校鑑賞会in阿蘇市立内牧小学校」を開催した、阿蘇市立内牧小学校・中野 晃校長にお話をお伺いしました。

子どもたちのほか、保護者や地域の方々など多くの人が集い、美しい邦楽の調べに耳を傾けた
 現行の音楽の授業では和楽器に親しむ機会が非常に少ないため、子どもたちの感性に訴えるような体験をしてほしいと、邦楽の鑑賞会を実施しました。子どもたちは和の音色の美しさとその技法を知るだけでなく、全盲というハンデを乗り越えて活動する箏曲家・澤村祐司さんの演奏を通して、多くのことを学ぶいい機会をいただいたと思います。
 一昨年の九州北部豪雨では学校が床上浸水、児童の自宅も半数近くが床上床下浸水という甚大な被害を受けました。「生きていることは当たり前ではない。多くの人に支えられ、生かされている」。この災害をきっかけに子どもたちはたくましく成長しています。故郷をもっと元気にしたいと積極的に地域の活動に参加し、観光客向けのパンフレット作成では子どもたちが紹介するお店の取材から原稿のまとめまで行うなど、地域とのつながりを深めています。
「つながりin 発信」を合言葉に、内牧の元気を広く発信する「阿蘇市立内牧小学校」
 音楽は心を癒やし、前に進むための勇気をくれます。音楽専科の教諭も赴任したこともあり、子どもたちは更にいきいきと音楽を楽しむようになりました。本校のスローガンは「人づくり・夢づくり・地域づくり」。災害を通して感じた感謝の気持ちを胸に、子どもたちと一歩前に踏み出していきたいと思っています。


熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.154より

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