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●第191回●「an弾手と一緒にコンサートホールデビューする人?募集??」 |
[2007.6.5] |
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あーっ、もう6月だぁ!
前回のピアノ奮戦記「第190回」、4月25日更新でしたぁ!
とうとう、5月は一回も更新なかったぞ!(1ヶ月以上更新がなかったの、このコラム始まって以来か?)もう、このコラム、終わっちゃったと思われてないかなぁ…。不安です。いえいえ、終わってませんよ〜!まだまだ続きます(…そのつもり)ですから。よろしくお願いしますね〜!
という訳で、an弾手、一体なにをサボってたんだって、しかられそうですが。
…はい、死んでました。
年度変わりに色んな事が起こってですね。いえ、an弾手の方じゃなくてもうひとつの本業の方なんですがね。まあ、このコラムはan弾手の世界なのであまり本業の気配を持ち込みたくはないんですが、それにしても今回はなかなかan弾手の方に戻って来れなくてですね。失礼をいたしました。これから段々とan弾手ペースも出てくると思いますから、引き続きよろしくお願いしますね〜。
さてさて、言い訳はこれくらいにして、本日のお題、いきますっ!
「あなたも一流のコンサートホールで、本格的なフルコンサートピアノを演奏してみませんか?」
いえ、単なる体験レッスンとかじゃなくて、ちゃんとお客さんを前にしたコンサートで、ですよ。
え?どうせ予選かオーディションみたいなものがあって、自分のような趣味のピアノ弾きには別世界の話でしょ、って?
いいえ!それがですね、予選もオーディションも無いみたいなんですよ。とにかく自己申告で申し込めばいいみたいなんです。ただし、申込者多数の場合は抽選になるらしい。…ということは、ほら、クジ運さえよければ、あなただってコンサートホールデビュー!
こんな「人前ピアノ」のチャンス、めったに無いじゃないですか!
どうです?あなたも思い切って応募してみませんか?
会場は、熊本県立劇場コンサートホール。使用するピアノはこれまで数々の世界の一流ピアニストが弾いてきた同劇場のスタンウェイ、ベーゼンドルファー、カワイのコンサートピアノの中からどれでもあなたのお好みのピアノが指定できるんです。
応募資格には熊本県在住者という条件は無いようなので、コンサート当日(平成19年9月2日)、熊本県立劇場まで来れる人なら県外からでもいいんじゃないのかな。
ただ、応募資格の中に「ピアノを習っている人、またはこれまで習ったことがある人」とあるので、全くの独学の人はダメなのかな?でもそこはそれ、ピアノを習ったことがある…、といってもどの程度かは不問なので、先生と名の付く人にちょっとでも謝礼を払って教わった事があればOKかも。なにせ、自己申告ですから。
な〜んて、an弾手がいくら言っても信用してもらえないでしょうから。そこで、以下にちゃんと熊本県立劇場から公式に出されている募集チラシの概要を書いてみますね。
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熊本県立劇場 開館25周年記念事業
『県劇♪ピアノの日』出演者募集
募集期間 6月1日(金)〜20日(水)
「県劇♪ピアノの日」では、もっと気軽にステージに立っていただける機会をと、一般公募で演奏する方々を募集します。
劇場で大切に使われてきたスタンウェイ、ベーゼンドルファー、カワイのコンサート用グランドピアノの中から好きなピアノを選んで、演奏していただきます。
おけいこを始めた子どもたちも、趣味で始めたお父さんも、コンサートホールの舞台でピアノを弾いてみませんか?
このコンサートの主役は、あなたです!
平成19年9月2日(日)
開場9:30 開演10:00
熊本県立劇場コンサートホール
入場料 無料
【募集要項】
募集種目 |
ピアノソロ、連弾、デュオ(2台)
ピアノとアコースティック楽器とのアンサンブル |
演奏形式 |
演奏者が順次1組につき1曲ずつ演奏する形式(演奏時間6分以内) |
募集人数 |
50組(希望者多数の場合は抽選) |
応募資格 |
5歳以上でピアノを習っている人、これまで習った事がある人 |
参加費 |
1組2,000円 |
出演者特典 |
プロの演奏家、音楽家によるアドバイスが受けられます。
「プログラム」と「記念写真」を贈呈いたします。 |
応募方法 |
〔応募用紙でお申込の場合〕
必要事項をご記入の上、県立劇場へ持参していただくか、郵送してください。
(応募用紙は県立劇場に請求、または県立劇場ホームページよりダウンロードできます)
〔はがきでお申込の場合〕
演奏者名(複数の場合は全員の名前)、年齢、住所、連絡先、希望されるピアノ、
演奏曲目、作曲者名、応募動機を明記の上、下記住所までご応募ください。
(6月20日消印有効) |
お申込み、お問い合わせ
〒862-0971熊本市大江2丁目7−1
熊本県立劇場「県劇♪ピアノの日」係
電話096-363-2233 ホームページ http://www.kengeki.or.jp/
出演時間や演奏順番を指定することはできません。
リハーサルはありませんので、ご了承ください。
ちょっと県立劇場の担当の方に聞いたところでは、まだ(6月4日現在)男性の方の応募が少ないそうなので、ほら、そこのお父さん!チャンスですよ!
もちろん、そこのお母さんも、県劇のステージでスポットライトを浴びてみませんか?
えっ、an弾手はどうするんだ、って?
ええ、せっかくですから応募してみようかな、なんて思ったりして…。そうそう、私と一緒に県劇でコンサートホールデビューする人、いらっしゃいませんかぁ?
えっと、an弾手は最近、クジ運どうだったっけ…。
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
最近、我が家の小さな庭が見違えるようになっています。なぜか家人が突然園芸に目覚め、小さな花の苗を買ってきては植えているのです。柔らかな緑の葉っぱや色とりどりの花が家の周りを縁取っているのは、確かに気持ちのいいものですね。
花の落ちた1cmほどの小さなふくらみを指しながら
「これ何だと思う?」と聞かれ、首をひねっていたら
「レモン。」だって!
どう見てもレモンには見えないけれど、そのうちあのレモン形になってくるのかな。
…熊本もそろそろ梅雨入りが近いようです。 |
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−an 弾手− |
●第192回●「飲むピアノ?」 |
[2007.6.18] |
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熊本県立劇場の「県劇♪ピアノの日」出演者募集、いよいよ締め切りが迫ってきましたね。(6月20日消印有効)。まだの方、クジ運に自信のある方、お急ぎください。
詳しくはこちら
↓
http://www.kumamoto-bunkanokaze.com/andante/andante20.html#191
さて、今日のテーマは「飲むピアノ」。
先日、知り合いからあるレストランでのライブに誘われました。その人の知人がピアノで出演するらしい。場所は熊本市の中心街からちょっと離れた国道沿い。なんとなく微妙な場所です。
「車で行ったら飲めないかなぁ…」
と聞かれて、私はとっさに
「えっ?ピアノのライブでしょ。別に飲まなくてもいいんじゃないですか。」
と答えてしまいました。
するとその人、びっくりした様子で
「えっ!ピアノって飲むものでしょ?」
これには私もびっくり。
なるほど。「ピアノって飲むもの!」か。面白い表現だなあ。
そう思いつつも
「ピアノって飲むものなんですか?私はてっきり聴くものだと思ってましたが…」
そう答えたらその人、ムキになって
「えーっ!ピアノって飲むものでしょ!飲まないピアノなんて考えられない!」
だって。
まあ、下戸の私としては「飲む」ことにそんなにこだわりはないのですが、改めて言われてみると
「飲むピアノ」
というのもなんだか含蓄のある響きに聞こえなくもないですね。
飲むピアノがあるとしたら、他に、食べるピアノ、弾くピアノ、聴くピアノ、聴かせるピアノ、聴き流すピアノ、無視するピアノ、歌うピアノ、踊るピアノ…、なんてのもあるかもしれない。
番外編で、口説くピアノ、も。(意外と実はこれが本音の場合も多かったりして…)
そう考えると、ピアノって人生の色んな場面に色んな役割を担って登場するんですね。
ピアノを始めた最初の頃は、どうしても「練習するピアノ」から抜け出せないものですが、それだけじゃない、むしろその先のピアノのある人生がほんとうの「ピアノ」なんだなぁ、なんて。
すみませんね、理屈っぽい話で。
もちろん、自分で弾かなくても「飲むピアノ」「食べるピアノ」「聴くピアノ」「歌うピアノ」「踊るピアノ」なんかは充分楽しめる。でも自分がピアノを「弾く」ようになると、同じ「飲むピアノ」「聴くピアノ」…にも全く違った世界が見えてくるんじゃないかという気がします。
そしてそんな「練習するピアノ」以外のピアノの世界に早くワープする近道。そのひとつが「人前ピアノ」ですかね。たとえ上手じゃなくても、人前ピアノには「練習するピアノ」とは次元の違う「人生のライブ」ドラマがあるんですよね。
現に、その誘ってくれた人、「聴くピアノ」歴は随分長いようなのですが、ここ数年は「弾くピアノ」にもはまって、すでに「人前ピアノ」も実践らしい!これまでとはまた随分違ったピアノの世界を開拓されつつあるように見えます。ピアノつながりの友人もどんどん増えておられるようですし。
という訳で、そのレストランでのライブ。
行ってみたら、なんと出演者含め取り巻きの関係者、みんな知ってる人ばかり!時々行くピアノバーの常連さん!やあやあ、と、しばしご挨拶タイム。世の中狭い、っていうか、業界(?)狭い。
最近、夜の街にご無沙汰ぎみの私は、久し振りに食事をしながらのライブ堪能。「食べるピアノ」、「聴くピアノ」を楽しませていただきました。
で、もう1人は?
はい、しっかり「飲むピアノ」を楽しんでおられたようで…
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
ドレミ楽譜出版社の編集長からメールがきました。
「お父さんのためのピアノ教室が重版になります。6月30日付けで、13刷です。」
おっ、やったぁ!しばらく振りの重版です。初版から3年弱。さすがに当初ほどの勢いはありませんが着実に売れ続けている、というか、使って下さる方がいる、というのがうれしいですね。感謝、感謝!ありがとうございます!私も初心を忘れず、「素人おじさんの楽しむピアノ」を実践していきたいと思っています。
そうそう、本といえば、まだ皆さまにご報告していませんでしたが、「お父さんのためのピアノ曲集」シリーズ第2弾が進行中です。前回のフォークソング集に続き、今回は「懐かしい日本の抒情歌」です。
心に沁みるような懐かしい童謡、唱歌、抒情歌を集めて、大人が弾いても弾き栄えのするピアノソロにしてみました。もちろん、簡単コード奏法の解説付き。順調にいけば8月下旬頃発売の予定です。もう少し具体的になりましたらまた詳しくお知らせしますので、どうかよろしくお願いします! |
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−an 弾手− |
●第193回●「県劇♪ピアノの日・顛末記」 |
[2007.7.9] |
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熊本県立劇場の「県劇♪ピアノの日」。
前回、前々回のコラムで「an弾手と一緒にコンサートホールデビューする人?募集??」なんて騒いでましたが。
熊本県立劇場が開館25周年記念事業として県劇のコンサートホールで演奏する人(もちろん観客あり)を50人(組)、一般から募集していた企画。それも県劇所有のスタンウェイ、ベーゼンドルファー、カワイのフルコンサートピアノ、どれでも希望のピアノを弾かせてくれるという、豪華さ!
ホールの雰囲気はこちらっ!(この写真見たらちょっとビビリそうですが)
http://www.kengeki.or.jp/institution/index.html
しかも予選もオーディションもなく、ピアノ弾いた事がある人なら誰でもOK!という大らかさ!
これは応募しなくっちゃ! ですよね。
で演奏時間は6分以内だと。
さて、何を弾くか。とりあえず弾けそうな曲をいくつか弾いてみます。あれっ?2分ちょっと?3分ちょっと?ポピュラー系の曲、素直に弾いたら意外と短い。クラシックだったら5分、6分という曲はざらなんでしょうけど。うーん、1人の時間制限が6分だったら、やっぱり4〜5分は持たせないと映えないだろうなぁ。だったらアドリブを挟むとかなんか工夫しないとまずいなあ。申込用紙には演奏曲目と演奏時間を書かないといけないので、アドリブも想定して時間を出さなくちゃいけないか。
で、早速クルマを走らせ向った先が近所の100均ショップ。
えっ、何しに?って。はあ、ストップウォッチを探しに来たのであります。実は我が家には秒針の付いた時計がない!(腕時計なんて、携帯持ち始めて以来どこかに失くしてしまったし)秒単位まで計測できる道具がないのです。この際、ストップウォッチでも買うか。ん?100均にストップウォッチなんてあったっけ?
いやいや100均恐るべしですよ。台所用品のコーナー。デジタルキッチンタイマーというのがちゃんとありました。本来の用途は、あらかじめ3分、5分とか煮炊きする時間を設定し、カウントダウンして時間が来たらアラーム音が鳴るという仕組み。しかし、ゼロからカウントアップする機能もしっかり付いてるじゃありませんか!99分99秒まで計測できます。これでなんと105円(税込み)。
さて、準備OK。ピアノの上に、買ってきたばかりのデジタルストップウォッチを置いて、っと。曲はマイ・フーリッシュ・ハートにしてみました。以前、少し練習しかかってそのままになっていた曲。この機会にちゃんと弾けるようにしようかなぁ。これもまともに弾いたら2分ちょっとで終わってしまう。ワンコーラス弾いたら少しアドリブを挟んでもうワンコーラス。アドリブはとりあえずコード進行だけで時間計測。おっ、4分30秒!イイ感じじゃないですか。これにエンディングを少し工夫したら何とかなるかなぁ…。
ま、曲は何とかなりそうだからとりあえずは申込書を出さなくっちゃ。ほー、応募動機って欄もあるぞ。そうですね、「県劇のコンサートホールでベーゼンドルファー弾いたらどんな響きがするか体験したくて応募します」とでも書いておくか、と軽く考えてしまいました。
しかーし、これが後で後悔することになろうとは…。
気が付いたらいつの間にか締切日。仕事で県劇の前を通る機会があったので直接持っていくことにしました。顔見知りの方が受け取っていただきました。
「応募状況はいかがですか?」
「それがですね、予想外の反響で。定員を遥かに上回る申込が来ています。それに年配の方が熱心で。応募動機にびっくりするほど熱い言葉が並んでいるんですよ。この人落としたら大変なことになるって心配になるくらいな。でも厳正な抽選をするしかないですからね〜。」
それを聞いて、私は自分が持ってきた申込用紙の応募動機がちょっと恥ずかしくなりました。軽すぎたかなー。
約2週間後。葉書が来ました。
「〜今回、225組のご応募をいただきました。厳正な抽選を行いました結果、誠に残念ですが、今回はご参加いただけなくなりましたので、お知らせいたします。〜」
厳正な抽選の結果ですから仕方のないことですが、もっと熱い思いを込めていれば抽選の女神の御心にも少しは通じたかも、と、反省しきり。
でも、熱い思いを書き綴られた方々、また、それぞれの思いがかなって晴れてコンサートホールでの演奏が現実のものとなられた50人(組)の方々、本当におめでとうございます。今頃は本番に向けてどんどん気持ちが高まっておられることでしょうね。私も陰ながら応援しています!
そして、その葉書は次のように結んでありました。
「今回、予想を上回るご応募をいただきましので、来年度も本事業の実施を検討してまいりたいと思います。今後とも熊本県立劇場をよろしくお願い致します。」
来年は、もっと自分の中での位置づけをしっかりして、熱い気持ちで再度挑戦してみようと思っているan弾手です。
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
このところ、九州地方は強い雨が降り続いています。熊本県の美里町では河川の氾濫で43戸91人が孤立状態となり自衛隊の出動でなんとか救出されたとか。熊本市の中心部を流れる白川も水位が護岸に迫るなど危険な状態だったようです。とりあえず私の身近では大きな影響はありませんが、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
まだしばらくは雨天が続きそうです。 |
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−an 弾手− |
●第194回●「我が家のグランドピアノの音が変わった!?」 |
[2007.7.23] |
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我が家の鍵盤楽器。かつて娘のために買って今では完璧an弾手専用になっているクラビノーバ(電子ピアノ)、ヤマハのグランドピアノC3L、それといつか電器量販店で衝動買いしたカシオのキーボード(確か19,800円くらいだった?)、以上の3台。
クラビノーバはもっぱらヘッドホン専用。夜間の練習や、昼間でも耳コピーや曲のアレンジを試行錯誤したりする時に重宝してます。
グランドピアノは休日の昼間、気持ちよく弾きたい時専用。ご近所にも音が響くので、なるべく気持ちよく弾ける曲しか弾かないようにしています。(ま、ご近所の方が気持ちいいか悪いか?は、別問題ですが…)
キーボードは遊び。ストリングスの音で。
で、今回は何の話かというと、そのグランドピアノの話です。
このコラムの第12回で「我が家にグランドピアノがやって来た!」話を書きましたが、現在のはその2代目。最初のがあまりに古くて音の粗さがだんだん気になってきたので、数年前に新品に買い換えたのです。
ところが、マホガニーの深みのある木目仕上げで見た目はなかなか気に入っているのですが、最初から肝心の音で気になるところがありました。中央のCから1オクターブちょっと上がったあたりの音がなんとなく響きが悪いんです。そのあたりを通過してさらに高い音になるとまた響きが良くなるので、どうもバランスが悪い。曲のサビで盛り上がってその辺のちょっと高い音域で気持ちを入れようとしても音が鳴ってくれない(ストレス!)。そのピアノを購入した楽器店の調律師の人には何度も相談したのですが、一向に改善しないまま、数年が経っていました。
弾くたびに「気持ち悪いなあ…」と思いながらも、新品のピアノは少し弾きこまないと音が本物にならない、というのも聞いたことがあって、もう少し弾き込んで様子を見るかなあ、と思う反面、調律には音合わせの他に調音、整音、とかいうのがあって、調整次第ではガラッと音が変わる、というのも聞いたことがあり、どうしたものかと思いあぐねていたのでした。
ところが、です。
ある人の紹介でたまたま行ったライブ。そこでウッドベースを演奏していた人が実は本職は調律師さんだと。話を聞いたらかなりのベテランらしく、有名なアーティストの演奏会のピアノの調律を手掛けたり、請われてはるばる京都や神戸のピアノの先生の所にまで調律に出掛けているらしい。で、我が家のピアノの具合を話したら「一度見てみましょうか」というご返事。さっそく来てもらうことにしました。
そして、約束の日曜日。朝10:30から夕方4:00までかけて(こんなに時間かけてもらっていいの?)調整してもらった結果は!?
なんと、いままでのストレスがウソのように音が変わった!のでしたぁ。
ずっと横に付いて見せていただいていたその調整の一部始終は、次回に詳しく!
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
我が家のキッチンカウンターの隅に、小さな花瓶に挿した紅紫色の小花が置いてありました。庭の家庭園芸コーナー(?)に茎の高さ30センチくらいで最近咲いている花です。
「これ何の花?」と聞いたら、
「えっ、これ知らないの?」という顔をされてしまいました。
「サルスベリよ。」
「えーっ、サルスベリの木って、普通大きいよね?」
「大きな木も、最初は小さいんです。」
ま、確かに…。
聞くと、このサルスベリ、今頃から9月頃まで、長期にわたって花が咲くんだとか。
「だから、こう書くのよ。」
と言って教えてもらったサルスベリの漢字表記が「百日紅」。
なるほど。ワープロで「さるすべり」と入力したらちゃんと出ました→百日紅。
熊本地方、そろそろ今日あたり、梅雨が明けたみたいです。日差しがきつい! |
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−an 弾手− |
●第195回●「我が家のグランドピアノの音が変わった!?」その(2) |
[2007.8.1] |
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調律でピアノの音が変る?音程だったら弦を締めたり緩めたり張力を変えれば音の高さが変るのは理屈として分かる。でも音色となると…。弦もハンマーも同じ。響板も同じ。それなのにどこかを調整するくらいで音が変わるんだろうか?ハンマーが柔すぎる時は硬化剤を使ったり、硬すぎる時は針で突いたりするんだ、なんて話を聞いたことはあるけど、そんなことして大丈夫なんかなぁ。そう思ってました。
しかし今回、調律師さんに解説付きで調律していただき、な〜るほど、ってことがいっぱいでした!
(その1)音のバランス
私が調律師さんにお願いした事はひとつ。中央のC(ド)から1オクターブちょっと上がったあたりの音の響きが悪く前後の音とのバランスがよくない。これを何とかしてほしいということ。自分で言いながら、ほんとにこんな一音ずつの微妙な音の調整が出来るのかな?と半信半疑でした。
調律師さんは「分かりました」と言いながら大屋根を上げ、譜面台をはずし、鍵盤のフタをはずし、鍵盤の手前の押さえの板をはずし、鍵盤の両サイドについている部品をはずし、と、どんどん分解していきます。それから鍵盤とハンマーアクションが一体になった部分をゴソッと手前に引き出します。鍵盤を一つずつゆっくり押さえながらアクションの動きを見ています。それからまた鍵盤とハンマーアクションをピアノ本体の中に差し込み弦の上から覗き込みながらゆっくり鍵盤を押してハンマーの動きを見ています。
「分かりました。おそらくこれが原因でしょう。」
えっ、もう分かったんですか?
「このあたりのハンマーの並びが少し不揃いになってるでしょ。弦を真ん中で叩いてないようですね。」
ふーん、真ん中で叩かないとまずいのか…。
「ほら、一つの音に弦が3本張ってあるでしょ。この3本の弦をハンマーが均等に叩かないといけないんです。ハンマーの位置がずれていると、極端な場合、2本の弦しか叩いていない場合があります。このピアノはそんなに極端ではないですけど3本の弦のうち1本はハンマーの端ぎりぎりで叩いています。だから音量が出ないんだと思います。」
なるほど!覗いてみると確かにこのあたりのハンマーのいくつかが3本の弦の中心に来ていないようです。
「ハンマーの位置を調整しますが、ハンマーと弦の当たる位置が変ると、ハンマーのフェルトの今まで使っていない柔い所で叩く事になるので、本当の音量が出るまで、またしばらく時間がかかりますよ。」
そっかぁ、でも仕方ないですよね。まずは正しい位置にしないことにはね。
もう一度、鍵盤とハンマーアクションの部分を引き出し、ハンマーを取り付けてある根元のネジをゆるめながら角度の調整です。
「ほら、ここにサンドペーパーが貼ってあるでしょ。どうしてだか分かりますか?」
ここまで話を聞いていた私には、すぐ分かりました。
「一度締めたハンマーの角度がずれにくいように、ですよね!」
「はい、ピアノは細かいところにいろいろ工夫がしてあるんです。」
なるほど。これで音のバランス、良くなるのかな。まあ、調律が出来上がってみないとまだ、なんとも言えないでしょうけど。
(その2)音程
このピアノ、調律そのものはわりと最近にやったばかりでした。調律師さんも
「前回の調律は、しっかりやってあるみたいですね。でも少し音をいじりますから、結局、全部の音を合わせ直します。調律師によって音のトメが違うので。」
音のトメ?なんか良く分からない専門用語。でもレクチャーを受けながら調律が終わる頃には、何となく意味が分かったような気になってました。
さて、調律のスタートです。
まず、2センチ幅ほどの細長いフェルトを弦の間に差し込んでいきます。いつも調律の時に見る光景です。でもどうしてそんなことをするのか、疑問に思いながらも今まで聞いたことはありませんでした。
今回の調律師さんはいろいろ解説してくれるので、思い切って聞いてみました。
やっぱり、なんでも聞いてみるものですね!この問答で、調律ってどんなことをやっているのかが、ずいぶん分かるようになりました!
「これは3本の弦の両側2本の音を止めて、真ん中の1本だけでまず音を合わせるためです。」
なるほど。これまで私は一つの音は3本の弦を一緒に合わせていくのかと思っていました。ところが、1本ずつ別々に合わせるんだと。後で分かったんですが、実は、この、別々に合わせていくところに調律での音作りのヒミツがあったみたいです。
準備が出来たら音叉で基準の音を決めます。A(ラ)の音を440ヘルツ、又は442ヘルツに合わせます。最近は442が多いそうで、私のピアノも442にしてもらっています。
Aの音が決まったら、これを基準にして他の音を合わせていきます。この、他の音の合わせ方も全く知りませんでした。実は、唸り(倍音)を聞き分けながらあわせていくらしいのです。基準で合わせたA(ラ)の音の4度上、つまりD(レ)の音を同時に鳴らします。すると唸りが生じます。その唸りが1秒間に何回あるか、で決めるんだそうです。その数を教えてもらったんですが、正確な数字は忘れました!(メモしておけばよかった…)確か、0.95回、とかそんな数字だったと思います。そして、音階には純正率と平均率、というのがあって物理的に正確なのは純正率だけどそれで合わせると、ピアノの場合、構造上、1オクターブごとに音程が合わなくなるので、少しずつ音をずらして(ごまかして)オクターブごとの音が合うようにしてある。それを平均率という…、みたいな話を聞きました。(随分不正確な再現で、すみません)そのために、4度の音の唸りの数を1オクターブの間で0.88とか、0.77とか(数字は私の記憶が多分間違ってます)変えていって音を合わせるんだそうです。
なんだか、私の適当な記憶で漠然とした話ですが、目からウロコだったのは、調律は音の高さを聞き分けながら合わせていくのではなくて、二つの音の唸りの数を聞きながら合わせていく、というところでした。
(その3)音色
調律は音程を合わせるもので、音色まで変るとは思っていませんでした。でも実際に解説を聞きながら横で見ていたら、調律だけでもある程度音色が変る道理が分かりました。
そのヒミツは、1音に張ってある3本の弦にありました。私は無意識のうちに3本の弦は同じ高さの音なので当然同じ高さに調律するものだ、と思い込んでいました。ところが違ったのです。
まず各音の中央の1本を基準の音程に合わせます(88鍵分。もちろん低い音は巻線で2本だったり1本だったりしますが)。
次にその1本の基準の弦に対して、あと2本の弦の音程を微妙に変えて合わせるのです。ピッタリ同じ高さにするとシンプルな音で深みがなく、減衰も早くなります。少し高くすると、唸りが生じ、音がふくらんで響きが長く続くようになります。このずらし方次第で音の幅や響きが微妙に変わるのです。実際に横で見ていると、ピンを締める道具の端を微妙に触るだけで唸りの数や響きが変るのが分かります。基準の弦に対して後の2本の弦を高めにすると明るめの響き、低めにすると沈んで落ち着いた響きになるそうです。コンサート前の調律では、曲想やピアニストの好みに合わせてこのような調整をするらしいです。ただ、長時間のコンサートで途中の調律やり直しが出来ないような場合は、あらかじめ高めに調整しておいて、途中で音が下がり気味になってもおかしくないようにしたりすることもあるらしい…、
などなど、いろんな話を聞かせてもらいました。
これらのことが実際の調律の現場でどの位の比重の事なのか、私には全く分かりませんが、とにかく素人の私には目からウロコのことばかりでした。
他にも、狂いにくい調律をする方法、ピアノ各部のデリケートな構造の話(ハンマーのこと、ダンパーのフェルトの形のこと、ピンのメッキのこと、響板のこと、筐体の材質のこと、塗装のこと…)、ピアノの寿命のこと、メーカーによるピアノの特徴の違い、熊本の各ホールにあるピアノのクセのこと、コンサートでの調律のエピソードなどなど、たくさんの話を聞かせていただきました。
「あんまり話しかけると調律の邪魔になりませんか?」
と遠慮していたら、
「まわりで子供が走り回ってる中でもちゃんと調律できるようでなくては1人前ではないです。」
と言われてしまいました。
前回のコラムにも書きましたが、この調律師さん、実はバリバリのベーシスト。ご本人は「ベースは趣味ですから」と謙遜されますが、実際はプロのピアニストとレギュラーで共演されるなど現役のミュージシャンでもあります。
「人様が弾かれるピアノを調律する以上、自分も演奏者としての感性を磨かなくては。音や楽器、音楽に対する見方、考え方を持つ事で、調律の仕事にも役立っていると思います。」
今回、調律をお願いして音のバランスが良くなったのはもちろんですが、そのほかにもたくさんのことを学ばせていただいた一日でした。
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
また台風が来てますねー。今週金曜日くらいに九州、四国辺りに上陸の可能性とか。先日の台風と雨で被害に遭われた方はまたまたご心配のことと思います。
私は今度の日曜日(8月5日)、仕事で山の方へ行く予定なのでそちらも心配です。ツアーの参加者と一緒に棚田や湧水地のビデオ取材チームと同行することになっています。台風がそれてくれるか、あるいは大したことなく通過して台風一過の青空になればいいんですが…。 |
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−an 弾手− |
●第196回●「お父さんのためのピアノ曲集」第2弾!
<懐かしい日本の抒情歌>発売間近! |
[2007.8.15] |
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お待たせしました! …って、誰も待ってないかな。
実は、このコラムの第192回の「ちょっと、ひと言」にもチラッと書きましたが、an弾手の次の本の発刊がやっと見えてきました。1年前に出た「お父さんのためのピアノ曲集」シリーズの第2弾で、前回のフォークソング集に続き、今回は「懐かしい日本の抒情歌」集です。
日本の童謡、唱歌、抒情歌を聴くと、シンプルなメロディーや歌詞の中にも、しみじみとした味わいが伝わってくるように思いませんか?ちなみに、最近よくお昼を食べに行く会社近くの和食屋さんでは、BGMに日本の抒情歌のオーケストラバージョンが流れていて、ほっと落ち着きます。他のお客さんも時々「この曲いいよね〜」なんて言いながらメロディーを口ずさんでおられるのを見ると、私も思わずうなづいたりしてしまいます。まあ、大体、私と同じくらいの、それなりのお歳の方ですが…。童謡、唱歌、抒情歌には、そんな大人の記憶や感性を刺激する何かがあるんでしょうか。
という訳で、こんな懐かしいメロディーをピアノで綺麗に弾けたらいいなあ、という思いはずっとありました。実際、これまでも童謡のリードシート本は手元に持っていて、気が向いた時は適当に弾いて楽しんだりしていますが。
今回はそんな中からピアノ・ソロとして綺麗に弾けそうな曲を32曲、集めてみました。もちろん、簡単コード奏法の解説付きで、これ1冊でコード奏法テクニックの入門書として、あるいはまたソロ・ピアノ曲集としても使える、1冊で2度おいしい(?)本です。
構成は、前回の「フォークソング集」と同じで
●イントロダクション
●第1部 テクニック解説編
●第2部 シンプル・アレンジ編
●第3部 本格ピアノ・ソロ・アレンジ編
の、4部建てとなっています。
では、それぞれの内容を簡単にご紹介しますね。
●イントロダクション
内容は前回の「フォークソング集」とほぼ同じです。この本がこれまでの曲集や教則本とどんな風に違うのかを、
・この本のどこが「目からウロコ」なんですか?
・本書の構成と使い方
という二つの章で書いています。
●第1部 テクニック解説編
こちらも「フォークソング集」と骨子は同じですが、部分的にもっと分かりやすく書き換えたり、新しい内容を追加したりして、前回の本をお持ちの方にも新しい発見があるように工夫してみました。
具体的には
♪たったこれだけで、コードの基本構造がよく分かる!コードの基礎知識
♪たったこれだけで、たくさんの曲があっという間に弾けるようになる魔法のテクニック!コード奏法「3つのパターンの法則」
の2章の中に、コードの基本的な考え方やコードを使った簡単で応用範囲の広い演奏テクニックを、新しい例題を交えて書いています。また、初心者の方からご要望が多かったペダルの使い方についての解説も入れました。
●第2部 シンプル・アレンジ編
ここに23曲収録しています。全ての曲で、メロディーとコードだけのリードシートと、それを実際にピアノで弾いた時の演奏例2段譜を左右見開きのページ内に収めて、実際にこの本をピアノの前に立てて演奏する時にページをめくらずに使えるよう工夫しました。これも、前回の本の読者の方からのご意見を参考にさせていただいたものです。
また、それぞれの曲に演奏のヒントや、ちょっとしたコード進行の話を付けています。
曲目は次の通りです。
1.早春賦
2.うれしいひな祭り
3.さくら
4.月の沙漠
5.蛍
6.われは海の子
7.海
8.牧場の朝
9.宵待草
10.琵琶湖周航の歌
11.紅葉(もみじ)
12.旅愁
13.十五夜お月さん
14.野菊
15.七つの子
16.遥かな友に
17.竹田の子守唄
18.ペチカ
19.冬景色
20.冬の夜
21.一月一日
22.灯台守
23.かあさんの歌
●第3部 本格ピアノ・ソロ・アレンジ編
唱歌などの短い曲をピアノ・ソロとして人前で弾く場合、そのまま弾いてもすぐに終ってしまいますし、単に2〜3回繰り返すだけではなかなかサマになりません。どうしてもイントロや間奏、エンディングなどの「起承転結」を付けて、まとまった曲の形式にする必要があります。
この第3部では、そんな構成を加えた演奏例を載せています。また各曲の解説で構成の考え方やヒントを書いてみました。これらを参考に、シンプル・アレンジ編の曲にもあなたなりの構成を工夫して素敵なドラマに仕立ててみてください。ここの演奏例をいくつか弾いてみるうちに、そんなヒントがきっと見つかるはずです。
曲目は次の通りです。
24.どこかで春が
25.雨
26.あざみの歌
27.たなばたさま
28.砂山
29.花かげ
30.荒城の月
31.赤とんぼ
32.冬の星座
それから、全ての曲に歌詞も付けました。はじめにも書きましたように、童謡、唱歌、抒情歌は、メロディーとともに歌詞に深い想いや情景が詠み込まれています。歌詞を読んでその世界を思い描くことで、演奏のイメージも膨らんでくると思います。楽譜に書かれていない音を自分で工夫して弾いていくコード奏法は、まずイメージありき、ですからね。
本書の仕様は次の通りです。
●書 名
お父さんのためのピアノ曲集
「コードで弾く懐かしい日本の抒情歌」
●編著者:an弾手(アンダンテ)
●発売所:(株)ドレミ楽譜出版社
●発売日:2007年10月末(予定)
●判型:菊倍
●ページ数:104p
●定価:1,680円(税込)
●ISBN978-4-285-11518-5
という訳で、5月の連休に仕上げた原稿を出版社で整理していただき、7月の初校を経て8月のお盆休みに再校を送り返したところです。再校の段階で、演奏例のアレンジの気になるところを少し手直ししたりしたので、もう一回校正があると思います。
当初は8月末に発売の予定だったんですが、どうも9月にずれ込みそうですね。発売日がはっきりしましたらまたお知らせしますので、どうか今回もスタートダッシュキャンペーンに皆様のご協力、よろしくお願いしま〜す! 皆様の予約、問い合わせによって店頭に並ぶ機会が増え、少しでもたくさんの方の目に留まれば、きっと皆様に喜んでもらえる内容になっていると思います!
お近くの書店や楽器店に予約してくださいね〜っ!!
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
先日、大分の日田温泉に行ってきました。
日田といえば日田杉や日田天領水で有名ですが行くのは始めて。筑後川の上流、三隅川の両岸に温泉宿が並んでいます。夕食はその川に浮かぶ屋形船の上で、という趣向。
午後7時。まだ夕陽が明るい中、ホテル裏の乗船場から乗り込みます。結構大きい船で、約10組、40人近くが乗船。船頭さんはこの道30年という真っ黒に日焼けしたおじさん(おじいさん?)を頭に総勢3人。エンジンは無く、手漕ぎでゆっくりと川の真ん中まで行くと、あちこちから集まってきた他の屋形船とともに静かに波に揺られながらのお食事タイムです。
いつの間にかあたりは夕闇に包まれ、周りに浮かぶたくさんの船のちょうちんが川面に揺れています。
やがて、闇の中からかがり火が近づいてきました。初めて見る鵜飼い。船の舳先のかがり火も、鵜匠のいでたちも、紐につながれた鵜の動きも、写真やテレビで見たのと同じだぁ!と、変に感心しながら写メをカシャカシャ撮りながら見物。(暗くて写ってないよ〜)
涼しい川風に吹かれながらしばし日常を忘れたひと時でした。 |
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−an 弾手− |
●第197回●「第200回感謝!特別号・読者の皆様からのメッセージのお願い」 |
[2007.8.28] |
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もう8月も終わりというのに、暑いですね〜! 皆様、いかがお過ごしですか?
日頃は、私の拙いコラムお読みいただきありがとうございます!
2002年の8月に1回目を書き始めたこのコラムも、今回で197回を数える事になりました。月並みな言葉ながら、これも偏に日頃読者の皆様からお寄せいただく暖かい励ましやお叱りのメッセージのお陰です。誰かが読んでくださっている、どこかで誰かとつながっている、という思いが、こうやって独りパソコンの前に座って文章を打ち続ける原動力になっています。感謝、感謝です!
また、50回、100回記念の時にはそれぞれに皆様からたくさんの暖かい励ましメッセージをいただき、本当にありがとうございました。とても嬉しかったです。
さてさて、今回もだんだん200回が近づいてきてどうしようかとだいぶ迷ったんですが、せっかくの節目でもありますので、やっぱり皆様からのメッセージをずうずうしくお願いする事にいたしました。
「連載200回感謝!特別号」に、皆様のメッセージをお寄せくださ〜い!
またか、とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
メッセージの内容、文字数は自由です。長い文章でも、また、ほんのちょっとのメッセージでもan弾手は感激します。お寄せいただいたメッセージは、それぞれにan弾手のお礼の言葉を添えて、第200回目の「連載200回感謝!特別号」でご紹介させていただきたいと思います。
締め切りは9月15日(土)とさせていただきます。いつものan弾手のメールアドレス宛てにお送りいただければ嬉しいです。
↓
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
また、その時にはコラムでご紹介させていただいても構わないお名前(ハンドルネーム、等)を必ずお書き添えくださいね。
ちなみに、これまでの第50回、第100回記念号の様子はこちらからご覧いただけます。
http://www.kumamoto-bunkanokaze.com/andante/andante05.html#50
http://www.kumamoto-bunkanokaze.com/andante/andante10.html#100
それからですね。今回は第200回記念でもあり、皆様に何か恩返しが出来ないかと思って、こんな企画を考えてみたんですが、いかがでしょうか?
ちょうど9月の中〜下旬頃(?)に私の次の本「お父さんのためのピアノ曲集〜コードで弾く懐かしい日本の抒情歌」が発売になる予定です。そこで、今回のメッセージをお寄せいただいた方の中から抽選でこの本を贈呈しようかと思うのですが…。
ある人にこの話をしたら、
「自分の本をプレゼントなんて、厚かましくないか?」
と言われてしまいました。うーん、そう言われればそんな気もしますが…。いかがなものでしょうね。私としてはこれまで50回、100回記念でメッセージを頂いて、今回200回記念ですから何かこれまでの2回とは違うイベントをやりたいなあ、という思いがあってですね〜。
なんて、色々悩んだんですが、まあ、お遊びということで皆様にはお許し願って、と、結局次のようにさせていただく事にしました。
●メッセージをお寄せいただいた方の中から抽選で10名様にan弾手の新刊「お父さんのためのピアノ曲集〜コードで弾く懐かしい日本の抒情歌」を1冊謹呈させていただきます。
●また、ご当選者の中でさらにご希望の方にはan弾手の直筆サインを入れさせていただきます。
(もちろん、そんなものいらない、とおっしゃる方にはサイン無しのきれいな本をお送りします。)
●ご当選の方にはメールでお知らせしますので、本を送るためのご住所、お名前、を教えてください。
●ご当選の方のお名前(ハンドルネーム)は、第200回感謝!特別号の中で発表させていただきます。
という訳で、今回もまたまたan弾手からのずうずうしいお願いになってしまいましたが…。
そんなこんなで、これからも楽しみながら素人ピアノの輪が広がっていったらいいなあ、と思っています。どうかよろしくお願いいたします。
まだまだ暑い日が続きそうですね。皆様、どうかお体ご自愛ください!
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。 |
寝苦しい夜が続いてますね〜。昨夜は涼しい西風の入る部屋で窓をいっぱい開けて寝てました。
夜中の何時頃だったでしょうか。顔の上を何者かがガサゴソと歩く感触!?びっくりして思わず払いのけると、ジジッと声を発してほの明かりの蒲団の脇にひっくり返ったのは!?
セミ?なーんだセミかぁ。アブラゼミのようです。こんな夜中に何を間違ったか、開いていた窓から侵入したみたいですね。しばらく部屋の中をバサバサと飛び回っていましたが、やがて静かになったのをみると、また窓から出て行ったかな。
気が付くと、いつの間にか窓の外からたくさんの虫の音が。秋も忘れずにやって来てるのかなぁ。 |
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−an 弾手− |
●第198回●「県劇♪ピアノの日・当日レポート」 |
[2007.9.11] |
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行って来ましたぁ!
バックナンバー第191回と第193回でご紹介しました「県劇♪ピアノの日」。
熊本県立劇場のコンサートホールでスタンウェイ、ベーゼンドルファー、カワイのフルコンサートピアノが弾けるというイベント。これは応募しなくっちゃ、と私も申し込んだのは良かったのですが、厳正なる抽選の結果あえなく落選。なにしろ定員50名(組)に約5倍の応募者があったという狭き門でした。
で、9月2日。その本番当日。10時開演、17時半終演という予定でしたが、私は昼過ぎまで用事があって劇場に着いたのが15時。入口でプログラムをもらいます。見ると3部構成でちょうど第2部が終わって休憩に入ったところ。次は第3部が15時半からのようです。重い二重のドアを抜けてホールに入ってみます。広〜い客席にお客さんは、まばら?といってもなにしろ客席数1,800!(1階席1,186)の大ホールですから。(ホールの様子はこちらhttp://www.kengeki.or.jp/institution/index.html)
お客さんの数をざっと数えてみると100人近くはいるかな。並みのライブハウスなら満席立ち見の100人でもここではまばらにしか見えないんですね。
さて、真ん中あたりに席を取って、今もらったプログラムを開いてみます。曲目を見るとPOPSやジャズ系は8曲ほどで、ほとんどがクラシック曲です。
あっ!その中に、私が申し込んでいたのと同じ曲名が!My Foolish Heart!私もこの曲で応募していたんですよねー。でもその曲は第2部の演奏でもう終わってる。どんなアレンジで弾かれたのかなあ。聴いてみたかった。残念です。
やがて開演のベルが鳴り、第3部が始まりました。最初は若い女性。普通のピアノリサイタルと同じく、舞台の袖からステージ中央に置かれたピアノのところに歩いてきて一礼し、ピアノに着きます。
ピアノはスタンウェイのようです。ステージの後方両側に1台ずつ別のピアノ。左がカワイ(ってピアノの側面にロゴが入っている)、ということはあと1台がベーゼンドルファーなんでしょう。(演奏者が希望のピアノを選べるシステムです)
曲目は「君の瞳に恋してる」。上手に弾かれました。二人目は若い男性。曲目は「涙そうそう」。こちらも日頃からきちんとレッスンをされている様な感じです。
今回の演奏会は予選もオーディションもなく、自己申告で申し込めばよかったのでどんなレベルの人達が演奏されるのかな、と思っていたのですが、さすがに県劇のコンサートホールで弾く、ってことはそれなりに自信がある方達なんですよね。気軽に応募してしまった私は、落選して悪かったのか良かったのか、ちょっと複雑な心境になります。
1人ずつ、演奏の前に応募の動機が会場アナウンスで紹介され、演奏後は音大の先生の講評があります。応募の動機ではやっぱり「一度、県劇のホールで弾く経験をしてみたかったので」という趣旨が多かったようで、私の応募動機、
「県劇のコンサートホールでベーゼンドルファー弾いたらどんな響きがするか体験したくて応募します」
というのも、まあ、あながちいい加減な動機でもなかったのかな、と少しだけほっとしました。
講評も1人ずつ、会場のマイクで流れますので、まあ、自分に置き換えてみたら恥ずかしいと言うかなんと言うか。しかし、聴いているほうはなるほど、という内容で、なかなか勉強になります。
その中でも
「自分が弾いている音を良く聴いて弾くこと」
「聴衆の耳になって自分の音を聴くこと」
「ホールの一番後ろの人に語りかけるような気持ちで弾くこと」
という先生の言葉が印象に残りました。
これらは、私も人前で弾く時に気をつけていることの一つですが、
「一生懸命に自分の世界にこもって弾くのではなくて、お客様のためにお客様のところまで自分の気持ちを届けよう、という気持ちで弾く」
ということに通じるような気がしました。ま、なかなか難しい事ですけどね。
出演者は他に今年80歳になる女性(80歳の記念にお孫さんが応募されたそうです)、かわいい女子中学生二人組みのデュオ、お母さんと小学生の連弾、などほほえましい姿も。
また、裸足で登場して自分のオリジナル曲を美しく演奏された不思議な雰囲気の女性(ステージでの演奏は始めてという紹介でしたが、演奏はなかなかステキでどこかのお店ででも弾かれてるのかな、と思いました)とか、いかにもその辺のおじさん!という雰囲気の男性(ビジネス風のズボンにノーネクタイのカッターシャツ姿でボソッと出てきて、ピアノの前でいきなり靴を脱ぎ、うろうろと靴の置き場を探してステージ後の別のピアノの下に置き、客席に礼もせずに演奏を始め、終わったらまたボソッと靴をぶら下げて退場していった!?)とか、なかなかユニークな方も。衣装も普段着風の方から、気合の入ったステージドレスの方まで。とても楽しめました!
ピアノは演奏者の希望に合わせて、3台のピアノを配置換えしながら演奏するスタイル。スタンウェイ、ベーゼンドルファー、カワイの、それぞれの音色の違いも興味深いものでした。
スタンウェイは、不思議な倍音が混じったような、それでいて透明感のある上品な感じ、ベーゼンドルファーは芯があって風格のある音、カワイは華やかで明るい感じの音がしました。いずれも世界の一流ピアニストのリサイタルに使用されているフルコンピアノですし、県劇コンサートホールの音響環境とあいまってピアニシモでもホールの隅々まで響くような素晴らしい音色でしたが、私の個人的な好みではやっぱりベーゼンドルファーかな。
というわけで、皆様の演奏を聴き始めてしばらくはそれぞれの演奏の素晴らしさに圧倒されて自分の応募が落選したのにちょっとばかりホッとしながら聴いていましたが、だんだん演奏が進むにつれて、やっぱり自分もあのステージでベーゼンドルファーを弾いてみたい感覚がよみがえってきました。
終演後ホールからホワイエへ出たところで、今回の「県劇♪ピアノの日」を企画された顔見知りの県劇職員の方とばったり。
「この企画、来年もまたやりますから(=また応募してください)」
と声を掛けていただきました。
「はい、今年はイメージトレーニングということで。来年またチャレンジ(応募)させてください。」
そう答えながら、出演された方々の緊張感と晴れやかさの入り混じった表情に自分を重ねつつ、県劇を後にしたan弾手でした。
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
an弾手から皆様へお願い
前回のコラムにも書きましたが、2002年8月に始めたこの連載もおかげさまで200回が近づいてきました。この間、たくさんの方に応援や励ましのメッセージを頂き本当にありがとうございました。
今回も50回、100回の時と同様、200回感謝!特別号として皆様からのメッセージを募集しています。いつもお願いばかりで申し訳ありませんが、ぜひ皆様の声をお寄せください。
詳しくはバックナンバー第197回に書いていますので、どうかご覧ください。
よろしくお願いいたします。 |
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−an 弾手− |
●第199回●「経済誌からan弾手の取材!?」 |
[2007.9.18] |
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会社で仕事中、電話が入りました。
受けた社員が保留にして私に声を掛けます。
「○○経済から電話です。」
○○経済、というのは、地元熊本の経済情報を編集した月刊誌。私の会社もこれまで何度か取材を受けて記事にしてもらったことがあります。
受話器を取ると、馴染みの若い記者さん。
「近々、取材にお伺いしたいのですが…」
「はい、何の取材ですか?」
「御社の取材じゃなくて、an弾手さんの取材なんですが…」
「へっ!? an弾手の?」
聞くと、近々新しい雑誌を創刊するらしい。それも経済誌ではなく経済人向けの趣味をテーマとした雑誌らしい。実際の経済人がそれぞれこだわっている趣味や大切にしている思い出の本などを紹介するらしい。
しかし…、an弾手が「経済人?」かどうか、はなはだ疑問ですが。まあ、年齢だけはくってるって事で候補に上がったのかなぁ。
その記者さん、an弾手のコラム(はい、このコラムです)を読んでくれたようで、それで興味を持っていただいたようなんですね。
お断りする理由もないので、お会いする事になりました。
約束の日、記者さんが会社まで来ていただきました。
「いったい、どんな本なんですか?」
「はい、実は…」
いろいろ説明していただきましたが、今ひとつイメージが湧かないなぁ。
「ピアノを弾かれているところの写真で、お借りできるのはありますか?」
「はあ、あんまり自分の写真、撮らないもので…」
では、という訳で、新規に撮影しましょう、ということに。
数日後、馴染みのライブレストラン。
マスターにお願いして、お客さんの少ない開店直後の時間に撮影場所を貸していただく事にします。
夜7時。記者さんと現地待ち合わせ。
店に入ると、まだお客さんがいない店内でバイトの女性がステージのグランドピアノを磨き中。
「an弾手さんのために、磨いときましたよ」
早出のママがそう言いながら迎えてくれました。
暑いのでスーツのネクタイを外したままのクールビズでやってきた私は、店内で一応ネクタイをします。
「いつもどんな格好で弾かれてるんですか?」
と聞かれて
「はあ、大体いつもこんなスーツ姿ですけど…」
と答える私。
「an弾手さん、いつもこんな感じですよ。」
とママが口を挟みます。
「他に着るの、持たないもので…」
と私。
そんなやり取りしながら、ステージのピアノの前に掛けます。
ステージのスポットが点いて、見た目は一応本番モードです。
ん?店内のBGMが鳴りっ放しだ。撮影っていうことでママも音のことは気にしていないらしい。
ステージの上から手振りでBGMを消してくれるように頼みます。
店内が静かになりました。
「じゃ、適当に弾いてますから。」
そう言いながら、まずはコード進行でしばらく適当に音を出してみます。
それから、気楽に弾けるダニーボーイ。
記者さん、パシャ、パシャとシャッターを切っています。
「あ、ちょっと弾かずにじっとしていてください。」
「はい、こうですか?」
「えっと、少し上のほうを見てもらえますか?」
「もうちょと、こちらの方…」
「……」
うーん、ポーズをとってじっとしてるのって難しい…。表情はどうしたらいいんだろ?
「ん?あのカメラの位置だと鍵盤と手の形、写りそう。いい加減な指だと、弾いてないのがバレちゃうかなぁ。」
「あっと、鍵盤押し込んだところでポーズをとるか?鍵盤に指乗せただけでポーズとるか?それが問題だ…。じっとしてても、色々悩むなぁ…」
「あれー、お客さんがぼちぼち入ってきたぞー。まだ撮るのかなあ?スポットライトって意外と熱いなあ。汗が出てきたぞー。ポーズとってじっとしてるのって、なんか恥ずかしいなあ。お客さん、見てるじゃない!弾いてる方が楽だなぁ…」
なんだかさらし者のan弾手。15分ほども撮りまくって、やっと解放っ!
さて、どんな記事になるんだろう。
「写真と文章の入った校正が出来たらお見せしますから。」
記者さん、そう言って帰っていかれました。
うーむ、どんな雑誌が出来るのか、いまひとつ良く分からないままだけど、ま、校正が出てくるのを楽しみにしておきましょう。
ちなみに、その雑誌、10月中旬頃に創刊だそうです。
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
第196回でお知らせしました「お父さんのためのピアノ曲集〜コードで弾く懐かしい日本の抒情歌」の発売日についてのお知らせです。
先のご案内では9月中旬〜下旬予定としておりましたが、少し遅れそうです。ドレミ楽譜出版社に確認しましたところ、現在編集部で最後のチェック中らしく、今の予定では10月上旬発売ということになりそうです。
すでに出版社へ直接お問い合わせいただいた方もいらっしゃるようですが、私の途中校正に時間が掛かったせいか工程がずれ込んでしまって申し訳ありません。
引き続き、書店、楽器店へのお問い合わせやご予約、何卒よろしくお願いします! |
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−an 弾手− |
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