●吉祥寺のこの外壁を見れば、「忠臣蔵ゆかり?」と気づく方もいるのでは。白と黒のダンダラ模様は、お馴染みの義士の討ち入り装束。町火消し集団の装束の意匠だったらしく、その姿で「変装」していれば徒党を組んで夜中に走っていても不審がられないだろうと思ったからとか。でも、それは義士切腹の後に大ヒットした歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の舞台衣装であり、実際はバラバラの衣装だったとも。ちなみに、幕末の新撰組の装束は、黒ではなく水色というか浅葱色(あさぎいろ)。これは新撰組隊士が、赤穂義士を敬愛・崇拝してのこと。さらに、写真左側、吉祥時の左端の外壁は、ダンダラ模様ではなくシンプルな白黒。どうも、これは、あの懐かしの長谷川一夫主演の大映映画「忠臣蔵」、NHK大河ドラマ「赤穂浪士」での装束のよう。ということは、イメージ色々の忠臣蔵ファンに対するお寺の対応? いつか聞いておきましょう。
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