とどのつまり、どんな場合も結局『自分』にすぎない。
でも、そんな『自分』に固執してて、一体どうなのよ?
な〜んて土曜日の秋の夜長、ひとりブチブチ思っていたら、ラジオからこんな声が聞こえてきた。
「『グルーヴ』というのは、これは一人でするもんじゃないんですね」
彼は続けた。
「『グルーヴ』ってのは、いっしょに演奏する他のミュージシャンの音を聞いて、『こんな感じ?』と返す。そしてまた相手もいろんなリズムの中にそれを受けて『じゃ、こう?』
と、こんな風にやって行く中で生まれるもの」
きっとそれは人間の感覚の会話みたいなものだろうか。
彼は、こう付け加えていた。
「もしもネガティヴな意味で『あいつにはグルーヴがない』なんて言う時には、自分にも問題がある。僕もそれを指摘されたことがあるんです」
「う〜ん、いろんなことにつながるなあ」
このトークと出会えて良かったと思った。
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