|
|
熊本県立劇場は、設計当初から機能を専用化した2つのホールを造る予定でした。公共のホールでは日本初の画期的な試みです。主に音響効果を意識したコンサートホールに対して、演劇ホールはすべての席から演者の細かい表情まで見えるように、最大視距離をできるだけ短くすることにポイントを置きました。
さまざまな条件を検討して、演劇ホールは収容人員1200人規模で造ることになりました。そこで、演者の肉声が届くぎりぎりの距離でもある30mを超えないように工夫し、最大視距離を29mに抑えることができました。こうして、すべての席から舞台が見やすく、舞台と客席との一体感が味わえる、国際的な水準を持つ演劇ホールが出来上がったのです。
|
|
|
|