県劇人
Vol.19 
野村 遼/のむら りょう
熊本大学合唱団 部長
 スポットライトを浴びる主役の陰で、舞台袖や楽屋を走り回るスタッフたち。これらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載しています。

野村 遼(熊本大学合唱団 部長)
今年、創立63年を迎える熊本大学合唱団は、常任指揮者の藏岡多可士先生を指導者に迎えて50年目となります。これを記念してブラームスの「ドイツ・レクイエム」に挑戦する合唱団の部長、野村さんにお話を伺いました。

合唱団の活動状況を教えてください。
 部員は現在37人ですが、この中には4年生や院生も含まれますので、練習に集まっているのは20人程度です。練習は週3回、ふだんは学生指揮者の指揮で練習していますが、演奏会が近くなると藏岡先生が指導なさいます。

今回は大曲に挑戦するようですが、練習はいつ頃から始めましたか?
 今年1月から始め、3月中には音を取って、新入生が入ってくる4月からは指導ができるようになることを目標にしました。

オーケストラやプロの声楽家との共演で準備も大変だと思いますが、どういったご苦労がありますか?
 ふだんは合唱団の中だけで意見や情報の共有をすれば良いのですが、外部の方たちと連絡を取り合ったりすることが一番大変です。

最後に、今回の演奏会に向けた意気込みをお聞かせください。
 50年にわたって藏岡先生から指導いただいているということは本当にすごいことだと思うので、心からお祝いしたいと思います。また、節目の年に役員になれたことを誇りに思うなかで、充実した演奏会にしたいですね。 練習の進め方や曲のイメージなどは学生が決めていますが、学生の合唱団らしい若さと自由さを前面に押し出したオリジナルな演奏にしたいと思います。

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.91より

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