当方は43才の会社員で、5才の娘がおります。
私のすすめで娘に3才の終わり頃からピアノを習わせており、そのことがきっかけ(幼子なので個室にいっしょに入っていました)となり、昨年(2006年)の7月から当方もピアノを習っています。
土曜日午前11時から11時30分までの30分間で、ちょうど半年程になります。私のピアノ演奏の理想は、an弾手様の感覚と近く、鼻歌的に演奏できれば良く、ギターを中1ぐらいからやっていたこともありコードで曲が弾きたいというものでした。もともとはクラッシック曲を流暢に演奏することが目標ではありません。ですから、「お父さんのためのピアノ曲集」は大変役立ちました。役立ったと言う意味は、(当方の力不足により)載っている曲を弾けるようになったと言う意味ではありませんが。
an弾手様に一つだけお願いがあります。「お父さんのためのピアノ曲集」の続編として当方の世代=当方は、恐れながらan弾手様よりちょっと若いので、J−POPの曲集を出していただきたいのです。残念ながら、現在の曲集にはなじみのある曲が無いのです。an弾手様も40代のはじめからピアノを始められたと記憶していますが、当方しかり、40代はじめとは、そのように人生を振り返る=「新しい自分を発見したい」時期なのではないでしょうか。今、40代前半の私としては、いわゆるJーPOPのような曲が弾きたいのです。
わがままな意見はこれくらいにして、当方の近況をお伝えします。現在、私ピアノ演奏レベルは、初心者用練習曲をつまりながら何回も練習し、ようやく譜面を見ながら弾けるレベルです。説明が解りにくいと思いますが、要するに体に覚えこませる方式をとっています。
3月18日(日)に発表会があり、昨年4月に解散したZONEというガールズバンドの曲「glory colors〜風のトビラ〜」と言う曲をピアノ演奏する予定で、現在奮闘中です。ZONEの曲では「secret
base〜君がくれたもの〜」と言う曲がヒット曲で比
較的有名なのですが、「glory colors〜風のトビラ〜」を選んだ理由は、原曲にピアノが若干含まれていたことと娘が音楽に目覚め、ZONEの大ファンになり、毎日のようにDVDを見せられ、解散コンサートまで行くことになったきっかけとなった曲だからです(はずかしながら私もZONEの曲は全部好きです)。
この曲は、売られている譜面としてはバンドスコアしかないためバンドスコアを基に習っている先生にピアノアレンジした譜面と模範演奏CDを作っていただきました。発表曲の完成度は、10月下旬頃から徐々に練習しはじめた(週5日1時間)ためかなんとか形になってきました。10回弾けば、1回つまらずに弾けるレベルです。
しかしながら、先週日曜日に偶然、図書館から借りてきた本「ピアノ・テクニックの基本」(ピーター・コラッジオ著・坂本暁美訳)を読み進めるうち、「レッスンにおける初見の重要性」を読み、雷に打たれた思いがしました。ここでは「譜面の初見能力を高めるべきで、演奏を機械的反復で学んではだめ」と書いてあるではありませんか。これまで私がやってきたことはまさに「機会的反復演奏」であり、体=手、指、足に癖をつけるためのものでした。尤もそのようにしない限り、現在のレベルにすら達せられなかったと思うのですが、ただ、この本で言っていることは共感できることが多い気がしていて、特に、「難しい曲を訓練で弾けるようになるよりも、簡単な曲を沢山、初見で弾く練習が重要」について、今、大変ひっかかっています。
つい最近まで、今度はモーツアルトのピアノソナタ第15番に挑戦してみようかなと思っていましたがとんでもないことだと思い直しました。もともと、鼻歌ピアノが理想ではありますが、リードシートばかりではなく、譜面を読みながら初見でピアノを弾くことにもあこがれがあります。
あれこれ書いているうちに長文になってしまいました。上記の体験談は、an弾手様へのお礼です。なんら回答を求めるものではありません。私が憧れていた「ピアノを弾けるようになりたい」夢に向って背中を押してくださったのですから、an弾手様に大変感謝しています。これからも、コラムを楽しみにしています。