第311回「え?an弾手がショパン生誕200年コンサートに出演?」

[2010.8.10]

 なんと!an弾手がショパン生誕200年コンサートに出演することになりました!

 …って。
 誰も信用しないでしょ。

 はい、そんなことがある訳がありません。ところが。今、目の前に一枚のチラシがあるんです。そこには、確かに「ショパン生誕200年 合歓の会 ピアノコンサート」というタイトル。そして出演者の所に私の名前とプロフィールが仰々しく書いてあるではあ〜りませんか!どーゆーこと?

 話は1週間ほど前に遡ります。
 マナーモードにしている携帯がブルブル震えています。開いてみるとディスプレイに、しばらくお会いしていない知り合いの方のお名前が。
 「お久し振りです。ちょっとお願いがあって電話したんですが」
 「何でしょう?」
 「実は、今度音楽会をすることになったんですよ。で、あなたにも出てもらえないかと思って」
 「はぁ、私がですか?」

 そんなやり取りをしながらお聞きした内容は…。
 これまで、その方が所属している「合歓の会」という団体が毎月1回クラシックCDコンサートを開いてきた。また、合歓の会会員のピアノの先生が定期的にご自宅でピアノコンサートを開いている。で、今年はショパン生誕200年ということで、それらを合わせてCDを生演奏に変え「ピアノを楽しみましょう」という趣旨の催しをすることにしたのでan弾手さんにも出てもらえないだろうか。
 多分、ギャラは出ないけど(あ、いえいえ、とりあえずギャラの話はいいんですが・笑)それより、私なんかでお役に立つのでしょうか?ショパン生誕200年って、なんとも仰々しいんですがぁ。
 「いえ、今回のテーマは【ピアノを楽しみましょう】ということなので。an弾手さんの、大人からでも気軽に楽しめるピアノ、という趣旨のお話をしていただければ」

 なるほど、そういうことですね。だったら何とか。
 シロウトピアノの楽しみ方や、コードを使ってピアノを弾く簡単な方法などの話と実演くらいは出来るかな。

 「あ、それから、当日はan弾手さんの本を何十冊か用意してきてもらえませんか?しっかり宣伝して会場でも販売しましょう」
 「あのぉ…。私の本は自分では在庫持ってないんですよ〜。え?会場はお菓子の香梅の光の森店?だったらあそこのゆめタウンの2階に紀伊国屋書店と島村楽器がありますよ。そこに私の本も並んでますからご紹介は出来ると思います」

 ということで。先週末には早速告知チラシの校正がメールで送られてきました。
 そのタイトルが、
 「ショパン生誕200年 合歓の会 ピアノコンサート」
 はい、やっぱり仰々しいですが(笑)

 そのチラシから、中身の一部を引用してご紹介させていただきます。

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 【ショパン生誕200年 合歓の会 ピアノコンサート】

 〜今年はショパン生誕200年ということで、「ピアノを楽しみましょう」という内容の催しを企画しました。
話題のピアノ教則本を書かれた鮎川久雄(an弾手)さんに、誰もがピアノに親しめる秘訣を教えていただき、「合歓の会」会員の一人、川添芳子さんにショパンなどの曲を演奏していただく機会を持つことができました。
皆さんとご一緒に憩いのひとときを過ごしましょう。

●日時:2010年9月4日(土曜日) 午後1:30開演(1:15開場) 
●会場:お菓子の香梅 光の森店 
●入場料:無料

【1部】ピアノに親しみましょう 13:30〜14:00
    講師 鮎川久雄(an弾手)
【2部】ピアノを聴きましょう 14:10〜
曲目
1.情熱大陸(葉加瀬太郎)   川添芳子
2.ノクターン嬰ハ短調 遺作(ショパン)   川添芳子
3.東洋の絵 作品66より 1.2.3.(連弾)(シューマン)   川添 家入
4.ノクターン嬰へ長調 作品15の2(ショパン) 家入明美
5.ノクターン変イ長調 作品32の2(ショパン)   家入明美
6.愛の夢 第3番イ長調(リスト)   川添芳子
7.龍馬伝(連弾)(佐藤直紀)   川添 家入
8.ムーンリバー(H・マンシーニ)   川添芳子
9.ひまわり(H・マンシーニ)   川添芳子
10.I Love You(尾崎 豊)   川添芳子
他…

●お問い合わせ
場所 096-233-5081(お菓子の香梅 光の森店)

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 という訳で。
 9月4日(土)午後のひと時、熊本近辺の方、もしお時間がありましたら光の森の「お菓子の香梅」までお運びください。
 私の話やピアノはともかく、ピアノの先生によるショパンのノクターンや龍馬伝、尾崎豊などが聴けますよ。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 あー、毎日、なんて暑いんだろ〜!
 と思っていたら。ナント、先週土曜日は「立秋」でございました!
 もう、そうなんだ。実感はないけど。暑中見舞いが残暑見舞いに変わるんだっけ?
 8月もいよいよ中盤。甲子園もいよいよ熱くなりそうですが(九州、熊本勢頑張ってます!)、今回のコラムネタの9月4日のコンサートや、8月30日の東京・弾手の会、白と黒さんを迎えてのピアノ交流会の頃には、ここ熊本も少しは過ごし易くなっているでしょうか。

 
−an 弾手−


第312回「夏の日の山里。その少女はピアノと一緒にやって来た」         

[2010.8.17]

 カーッと陽射しが照り付ける。見渡す限り青い稲の穂が広がっている。その向こうにはこんもりとした里山。そして入道雲。遠くからセミの声。

 今、私がいるのは熊本市民ホールのコンサート会場。え?コンサート会場?そう、目の前のステージでは、ある吹奏楽の演奏があっている。でも、吹奏楽、と聞いて普通に思い浮かべる、あのズンチャッチャ、というブラスバンドのイメージとは全く違う。
 これはすごい!目を閉じて聴いているとオーケストラのサウンドにも聴こえる。いや、ただのオーケストラでもなく、そう、ダイナミックな映画音楽のサウンド?そうだ、ジブリアニメのそれだ。目の前いっぱいのスクリーンにジブリの世界が広がる。

 見渡す限りの田園風景。カメラがスーッと空中に浮かびそのまま走り出す。眼下にうねりながら流れていく青い田んぼ。小川。緑の丘。トンボの群れがザーッと接近し、一瞬ですれ違っていく。

 えーっと、すみません、今回のコラムは変な書き出しで始めてしまいましたが。
 たまたまある人から田んぼの話を聞いたばかりだったのと、素晴らしくファンタジックな音楽を生で聴いたのが重なって、私の中で、ジブリアニメの世界が広がってしまったのでした。

 ある人、というのは、私の読者の女性の方。少し前に、私のコラムと本を読んでメールを頂いたのでした。マンションにお住まいらしく、それまでの電子ピアノから憧れの生ピアノを購入されたのは良かったのですが。
 張り切って昼間にピアノを弾いていたら、管理人室から電話が掛かってきたらしいのです。
 「このマンションはピアノ禁止です。近くの部屋の方から苦情が来ています。もし、これからも部屋でピアノを弾かれるようなことがあったら、強制退去の手続きをとります」
 あらまぁ!そうだったんですね。ピアノ禁止のマンションだったとは。

 という訳で、かどうかは知りませんが、8月中にマンションから引っ越すことになったんだとか。すでに、ピアノより一足早く、とある山間地の田園地帯に移られているらしく、
 「周りは広い田んぼで、トンボ、カエル、蚊、アリ、カマキリ、蛾、セミがいます。あ、水溜りにヒルも!」
 とのメール。
 そんな時に、そんな光景にぴったりの演奏を聴いたので。
 すっかり、ジブリアニメの世界に飛んでしまったのでした。

 ジブリアニメといえば、主人公はかわいい少女、ですよね、たいがい。
 自然がいっぱい残った、山里のムラ。そこに一人の少女が引っ越してきます。一台のピアノと一緒に。緑と、太陽と、そして、トンボ、カエル、蚊、アリ、カマキリ、蛾、セミ、そんな生き物たちと少女との暮らしが始まります。時々聴こえてくるピアノの音。隣近所から苦情が来ることもなく(笑)、虫の声、鳥の声、風の音に混じって流れていく音色は、いつしかこの山里の風景に溶け込んでいくのでしょうか。

 そんな話をしたら、
 「私は少女ではないのでー!」
 と言われてしまいましたが。

 ま、それはともかく。
 身も心も包んでしまうような素晴らしい演奏を聴きながら、一人勝手にジブリアニメの世界に遊んだコンサートのひと時でした。

 真夏のあぜ道を小さな子供が二人、走ってきます。風にそよぐ青い稲穂のじゅうたん。後ろの里山に茂る木々の緑。トンボの群れ。

 そして、流れてくるピアノの調べ。
 …空はどこまでも青く、白い雲が浮かんでいました。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 お盆休み、皆さんはどう過ごされましたか?
 私は今年のお盆はどこにも行かず、我が家でじっとしていました。そんなお盆の休みに阿蘇へドライブに行ったという友人が、写真をメールで送ってくれました。阿蘇・小国の「鍋ヶ滝」。
 そういえばこの鍋ヶ滝、本業の仕事で取材・制作をさせて頂いているホームページのトップ画像につい最近アップしたばかりでした。私は実際に行ったことはありませんが、写真を見ているだけでも冷んやりと涼しくなってきそうです。
 ちなみに、そのホームページはこちら。滝の写真は一瞬しか出てきませんが。
 http://www.kumamoto-sskk.jp/

 
−an 弾手−


第313回「ピアノのある風景」         

[2010.8.24]

 久し振りに部屋のグランドピアノの掃除をしました。
 休みの日、部屋のあっちこっちの窓をいっぱい開けて。扇風機をつけて。え?この暑いのにエアコン入れてないんですよ。なぜかって、はっきりした理由はないんですが。何となく梅雨明けからエアコンなしで過ごしてきて、このままいつまでいけるか、みたいな我慢大会!?みたいな気分で。風が通ると多少はしのげる(笑)。ま、流行の熱中症にならないようには注意しないとですね。
 って、今回はエアコンの話ではなくて。ピアノの話ですなんですがね。

 久し振りに部屋のグランドピアノの掃除をしました。掃除、といっても単にうっすらと積もっているホコリを払ってピアノ用の艶出しワックスを掛けただけなんですけど。
 
 実は最近、家のグランドピアノ弾いてないなあ。もっぱら電子ピアノでヘッドホンです。どうしてか。いくつか理由があります。
 1つは、もう1年以上調律をしていなくて、音が微妙に狂っている。だから何となく気分が良くないんです。それに、梅雨の間湿度が高くて、何となく音が曇っていた。梅雨が明けても、やっぱり湿度は高そうで、ちょっと弾いてみると少し狂った音と合わせてどうも気分がよくない。
 これはもう、早く調律、整音してもらって音の感じをもう少しクリアにしたいところなんですが。ただ、梅雨の間は梅雨が明けたら調律頼もう、と思っていたのに、明けたら明けたで今度はあまりに暑くて、もう少し涼しくなったら、と、どんどん先送りになっちゃってます。それに、とりあえず今のところ調律のために休日の半日以上を空ける気分的な余裕がない、というのも理由のひとつです。

 というのは、近々イベントがあるので、休日はなるべくその準備をしたくてですね。イベント、というのは8月30日の「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」と9月4日の「ショパン生誕200年コンサート」です。
 どちらも、私自身は大した事はやらないのですが、それでもそれなりにしゃべる内容とか、演奏する曲の調整とか、やはり何となく落ち着かないのです。

 8月30日は私は全体の司会進行と自分のピアノ演奏、それにサプライズの出し物をいくつか考えてるし(その準備もまだ出来てない!)、9月4日はコード奏法の魅力を伝えるトークライブ的な内容にしないといけないみたいなので、しゃべる内容の組み立てとピアノ実演とのトータルな時間合わせが難しくて。主催者の方から「絶対に時間オーバーしないように」とクギを刺されてましてね。ただ、トークは全体でひとつのストーリーになっているので、時間が来たからといって途中で終ったらなんとも締まらないことになるのです。時間内でピッタリ最後のまとめまで行き着かないといけません。

 という訳で。窓を開け放っているのとイベントに備えて結構同じ曲を繰り返し弾いたり試行錯誤でタイムを計ったりしているので、ご近所迷惑を考えてもっぱら電子ピアノのヘッドホンにしているのです。

 で、しばらく放置状態のグランドピアノを久し振りにお掃除してみたのでした。

 まず、薄く積もったホコリを軽く払い、それからシリコンクロスでピアノ用のワックス入りクリーナーを薄く延ばし、最後にふき取ります。鍵盤は専用の鍵盤クリーナーでお掃除。いつの間にかうっすらと染み付いている手垢を取るのに一苦労でしたが。
 
 きれいになったピアノ、久し振りに大屋根も開いてみます。音は出さなくても、翼を広げたグランドピアノは見ているだけでも絵になります。
 開け放った窓から時々吹き込んでくる風を感じながら、しばしピアノのある風景を楽しんだ夏の日でした。



(続く→原則毎週火曜日更新)

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ちょっと、ひと言。

 少し前ですが。庭の木を剪定しました。造園屋さんに頼んで。木の枝があまりに伸びて葉が茂って、狭い庭が更に狭苦しく感じていたので。
 で、すっきりさっぱりしたのはいいんですが、それまで木陰になっていたリビング前のウッドデッキにも陽が当たるようになって、暑っ!
 こりゃ、もう少し涼しくなってから剪定すればよかった、と思っても後の祭り。それに、これまで庭木でうるさく鳴いていたセミの声がパッタリ。枝の見通しが良くなり過ぎてセミも寄り付かなくなってしまいました。早朝からワシワシ鳴いていた時はうるさかったんですが、静かになればなったで今度はちょっと寂しいものですね。

 
−an 弾手−


第314回「詩とピアノのコラボ」         

[2010.8.31]

 詩の朗読のバックでピアノを弾く。なかなかカッコいいと思いませんか?
 詩の内容とピアノの演奏が引き立てあって新しいひとつの世界が表現できたらステキですね。

 実は今、そんなことに挑戦してみようかなぁ、と思っています。去年の私の出版記念の集いでもちょっとやらせていただいたのですが、その時は詩の内容と朗読の長さに合わせて事前に用意していた既成の曲をそれらしく弾いただけでした。今回は、準備の時間がないということもあり、既成の曲は使わず出たとこ勝負、その時の流れでそれらしい即興演奏みたいなのが出来れば、と、恐ろしいことを考えています。まだまだ私にはそんな力も引き出しも無いとは思うのですが。まあ、撃沈してもともと。やるだけやってみようかと。

 今回、というのは実は8月30日の「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」のこと。そこでの出し物についてはその時まで内緒、当日のサプライズにしようという魂胆なので事前にこの話をコラムに書く事は出来ないんですが、この原稿をアップする予定は8月31日。もう本番は終った後なのでOKなのです。とは言っても、皆さんに原稿を読んでいただく時にはすでに結果が出ているのに、今、この原稿を書いている私自身はその結果を知らない、と、なんとも不思議な時間の逆転現象で微妙な気分ですね。

 詩の朗読は二人の方にお願いしました。一人は昨年の出版記念の集いでも読んでいただいた詩人の方。今回も自作の詩を読んでいただく予定です。もう一人は最近あるライブの店で実際に詩の朗読とピアノのコラボのイベントをされたのを聴いて感動、私の方から無理に今回の朗読をお願いしたのでした。その時のイベントではピアノは熊本で有名な一流ジャズピアニストの方だったので今回の私の場合とは全く違うのですが、そこはそれ、何とかお許し下さい。

 と言うわけで、実際その二人の朗読の方と事前に打合せやリハーサルをやる時間も無いので、当日ぶっつけ本番になりそうです。また、そのお二人の方もお互いに面識が無いので、当日会場で初対面!という、恐ろしい企画です。リハができないので当日朗読される詩だけでも事前に見ておきたいなぁ、と思ってお願いしていたところ、本番の1週間前にやっと詩がメールで送ってきました。
 このコラムアップの時にはもう本番は終っていて伏せる必要も無いので、ここではその詩のタイトルだけでも書いてみますね。

 「風」
 「笑う能力」
 「猫」
 「太陽と地球」

 それぞれに、ユーモアがあったり、ちょっとミステリアスだったり、ほのぼのしたり、爽やかな気分になったり、素敵な詩ばかりです。

 これから本番までのちょっとの時間、少しピアノで試行錯誤してみます。ただ、楽譜に書き起こすわけではないので、一度自分で試し弾きしても二度とその通りには再現できないのですが。また、実際の詩の朗読になったら雰囲気も尺(時間)も違うでしょうしね。
 本番では詩の世界の邪魔をしないように、そして出来ればこれらの詩の世界を引き立て、イメージを広げていけるようなピアノが弾けたらいいなあ、と願っています。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 今朝、出勤時の車の窓から空を見上げたら。
 相変わらずの青空に白い雲が浮かんでいたのですが、それが先日までのモクモクした白い塊だけではなく、刷毛でなぜた様な筋が少し。やっと秋の気配が近づいてきたような気分。そうか、明日から9月なんですよね。そう思うと、長かった酷暑の夏もちょっぴりいとおしいような気分に…、ならないか(笑)
 今日も、まだまだ暑くなりそうです。

 
−an 弾手−


第315回「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」         

[2010.9.7]

  8月30日。携帯電話が鳴ります。白と黒さんからです。
 「今、新市街のホテルにチェックインしました!会場までは路面電車で行くんですか?」
 「あ、そこからだと歩いて10分位ですよ」

 遂に、東京・弾手の会の白と黒さんがご来熊!
 これまで、私が上京の時に弾手の会の皆さんがピアノ交流会を開いて頂いていたのですが、これで東京、熊本、相互交流が実現することになりました。

 「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」、詳しいいきさつはこのコラム第309回に書いていますが、8月末に白と黒さんが九州演奏旅行(長崎、福岡)に出られて、最後に熊本にも足を運んで頂くことになったのでした。

 私の準備といえば。
 まず、会場の手配。ライブハウス「酔ing」に相談して、休みにするかもしれない、と言われていた30日(月)をとりあえず貸し切りに。それから参加者の呼びかけ。このコラムやmixiなどで告知。そして、当日のプログラムの企画。
 結果として、私を含む総勢19名の参加で白と黒さんとの集いを開けることになりました。

 夕方、今度は携帯メールが。
 見ると、今日参加予定の人から。
 「仕事が早めに終わりました。7時前には会場に行けそうです」
 実は、私は8時の開会前にやっておきたいことがあったんです。その人とのリハ。詩の朗読をお願いしてそのバックで私がピアノを弾く、という企画を立てたのは良かったんですが、結局お互い仕事の都合などで事前の打ち合わせもリハーサルも出来ず、当日も仕事で8時の開会ぎりぎりにしか行けないと言われて、ぶっつけ本番を覚悟していたのですが。よかった!
 7時前に会場に行くと、その人が一番乗りで来てくれました。

 マイクスタンドを立て、朗読してもらいながらピアノを弾いてみます。思っていたよりピアノが先に行きそうなので、本番では少しゆっくり目に弾かなくては。
 2回ほど合わせてみて、リハ終わり!
 実はもう一人、詩の朗読をお願いしている人がいるのですが、その人は去年の出版記念パーティーで一度やったことがあったし。今日はぶっつけ本番です。
 さて、白と黒さんをお迎えに行ってこよう。

 教えて頂いた近くのホテルまで行くと、白と黒さんがご主人と玄関でお待ちでした。白と黒さんとは今年の6月以来、ご主人とは一昨年の東京・弾手の会以来の再会です。
 黄昏の新市街(熊本市中心部の飲み屋街)界隈をブラブラと会場へ向かいます。
 「この一帯、こんな飲み屋街が延々続いてるんですよ」と私。熊本夜の街ガイド気取りか(笑)
 「赤坂みたいですね」と白と黒さん。赤坂といえば、東京・弾手の会の拠点(?)ライブハウス「カーサ・クラシカ」があるところ。私も一昨年、弾手の会の幹事・中島さんにご案内して頂いたのでした。

 会場の「酔ing」に着くと、すでに何人かの人が来ていました。
 「こちら、東京から来て頂いた白と黒さんご夫妻です!」
 とご紹介して、皆さん、あいさつの交換が始まります。
 テーブルにはグラスとお皿。お店の人が慌しく開宴の準備をしています。受付・集金係りをお願いしていた人もやってきて、皆さんから会費を集め始めます。
 おっと、写真撮影をお願いしていた人もやって来た。今日の記録を撮ってもらいましょう。
 あ、落ち着いた年恰好のご夫婦。これまでメールの交換だけで私も初対面の方だ。(その方のホームページで写真は拝見していたのでお顔はすぐに分かりました)。熊本市内から車で1時間ほど離れた玉名市から来て頂きました。私の本で毎日30分、ピアノを練習されているとか。後で聴かせて頂くのが楽しみです。
 他にも、やはり車で1時間ほどかかる大津町からの方。えっとそれから車で恐らく3〜4時間はかかりそうな県南(宮崎県との県境?)からの人も参加予定なんだけど、大丈夫かなぁ。(今夜帰りはどうするんだろう?)

 予定の8時が近づくにつれて、酔ingの店内はワイワイと賑やかになっていきます。
 「乾杯はビールでいいですか?」
 さて、いよいよ開会の時間です!



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 便利になったものですね。ネット技術の話ですが。
 我が家は県外にいる子供とよくパソコンでskype(スカイプ)してます。原理はよく分からないんですがリアルタイムで画面いっぱいにお互いの顔や部屋の中を見ながら話せるので、すぐ隣りの部屋にいるみたいな気分ですね。ただ、いくら何でもあまりにだらしない格好で画面に写るわけにもいかず、接続する前に一応身なりをチェックするのが面倒ですが(笑)
 ソフトも無料。どれだけ使っても無料(ネット回線接続料だけ)というのもありがたいです。しかし、広告も出ないし、無料でどんなやって運営されてるんだろう。

 
−an 弾手−


第316回「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」ウラ話・そのA         

[2010.9.14]

 「乾杯はビールでいいですか?」
 いよいよピアノの集い、始まり始まり〜!
 (前回、第315回の続きです)
 酔ingの店内は、メインのピアノ側フロアがほぼ満席。先ほどから皆さん同士のあいさつや会話が弾んで、既になごやかな空気が満ちています。

 まず私がマイクを取って本日の趣旨とメインゲスト・白と黒さんとご主人の簡単なご紹介。
 続いては、メインの白と黒さんの演奏の前に、私の前座ピアノからスタートです。
 何を弾くか色々考えたんですが、まずは静かな所で「ムーン・リバー」(Key=C)。続いて少しアップテンポの「恋人よ我に帰れ」(Key=F)。次がタラタラ華麗なるアルペジオてんこ盛りの「小さな日記」(Key=Am)。この3曲にしました。3つの曲名を告げたら、白と黒さんが間髪を入れず
 「みんなan弾手さんの本に載ってます〜!」
 と合いの手を入れてくれます。(別に打ち合わせしてた訳じゃないですよ)

 演奏は、何とか大きなミスもなく(?)終わり(って、最近、弾きながらアッしまった!と思っても、弾き終わる頃には自分でどこミスったか忘れるようになっちゃって…これってどうなんだろ?)
 小さな日記の最後、鍵盤の最左端でAのルート、最右端でAのコードを「ジャンッ!」って鳴らして終わると、またまた白と黒さんが
 「わー、すごい!こんな素敵な演奏の後で私、弾きにくいです〜」
 って大げさにリアクションしてくれました!

 続いていよいよ前半の白と黒さんコーナーです。
 「an弾手さんの後でいきなりピアノ弾きにくいので、まずはこんなもので遊んでみます〜」
 と言いながら取り出されたのはウクレレ。
 「禁じられた遊びのウクレレ白と黒バージョン、弾いてみます〜」
 禁じられた遊びから、次第に猫踏んじゃった、やら、ドリフ、やら、冗談アレンジのメドレーが。
 続いてピアノ。ピアノでも白と黒さん編曲の「ドリフ猫スペシャル」があったり、かと思うと真面目なクラシックの曲があったり。熊本のメンバーは白と黒さんの芸の多彩さに引き込まれて聴き入ってしまいました。

 ところで、今回の集い、酔ingの店長さんから最初は
 「貸切2時間ということで」
 と言われていて、その後
 「2時間半までいいですよ」
 ってことになったので時間内にうまく終わるように進行表を作ってきたのです。
 8時開始から白と黒さんの前半演奏が終わる所までで8時40分。進行表によると、ここから本日ご参加の皆さんの紹介コーナーに入る予定だ。さて。

 と、ここで私の携帯に着信が。
 あ、今日参加予定で一人だけまだ見えてなかった人だ。
 「今、イリエパーキングに車を入れたんですけど〜。酔ingの場所、どこでしたっけ?」
 「ああ、すぐ近くなので、そこまで迎えに行きますよ〜!」
 ってわけで。私は会場を抜け出して近くの駐車場へ。酔ingと違う方向の道に向かってウロウロしているご本人を見つけて
 「こっちですよ〜」
 とご案内です。

 さてさて、そ知らぬ振りで会場に戻った私。
 そのままマイクを握っていよいよ参加者ご紹介コーナーに入ります。
 (やってみたらこのコーナー、思わぬ盛り上がりでした〜)



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an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 活弁ライブ、というのを観てきました。活弁、いわゆる活動写真(無声映画)に弁士と楽士が付くというあれ。日本最年少の女性活弁士・麻生子八咫さん(25歳)と音楽家・上田圭子さん(?歳)によるライブです。
 遠山昇司監督の「あっちこっちパッパ」という無声映画に、子八咫さんの語りと圭子さんのシンセの生演奏が見事に絡んだスリリングで人間味溢れる映画ライブでした。
 観て(聴いて)いるうちに、いつの間にか無声映画というのを忘れて映画の世界に引き込まれている自分がいました。
 最近は映像技術が進んで3D映画とかが話題になったりもしていますが、こんな、演者と観客が一緒になってその瞬間のドラマを創っていくような映画もいいなぁ、と思ったものでした。

 
−an 弾手−


第317回白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」ウラ話・そのB         

[2010.9.21]

 ピアノの集い。私の前座ピアノと白と黒さんの前半演奏の後は、ご参加者の紹介コーナーに入ります。
 (このコラム、前回からの続きです)
 熊本の参加者の中にもお互いに初対面の人もいるし、白と黒さんは私以外みんな初対面ですしね。

 お名前の50音順で、まず私からお一人ずつ簡単にご紹介し、引き続きご本人からの自己紹介、という段取りです。
 私がコード奏法を習い始めた当初からの知り合いの人はもう10数年来のお付き合い?最近の人ではここ数ヶ月前に知り合ったばかりの人まで。出会いのエピソードやご本人の最近の活動などをご紹介した後、ご本人にマイクを渡します。
 やってみたら…。これがまた何とも大盛り上がりで! 
 あること、無いこと(?)、暴露話まで飛び出して!次々にマイクが渡っていくうちに次第に話が膨らんでいってしまいました!
 どんな暴露話かって?えー、それは〜。多少差しさわりのある個人情報も含んでおりますのでここでは控えておきましょう(笑)
 最初の方の順番でお話された人に後で聞いたら
 「みんないろんなこと長々と話してましたね〜。私、頭の方だったのでちょっとしか話さなかったけど、もっといっぱいしゃべればよかった」
 なんて、残念がっておられました。

 おっと、ここまでに思わぬ時間を取ってしまって、手元の進行表からだいぶ押してるぞー。
 参加者紹介の後はしばらく歓談の時間を入れる予定だったのですが、そのまま飛び入り演奏のコーナーに入ります。

 最初は60代の男性。
 「こんな集まりを待ってました!」
 と言って、遠くから参加していただきました。私の本で毎日30分の練習を続けておられるとの事。今日は奥様とご一緒の参加です。
 曲は拙著「お父さんのためのピアノ曲集〜想い出のフォークソング」から「夢一夜」。
 「まだ練習を始めて1ヶ月なので…」
 と謙遜される割りにはしっかり気持ちのこもった演奏で、お人柄が伝わってきました。
 夢一夜…。このタイトルには選曲されたご本人のお気持ちを深読みしてしまって、私も感慨深く思いを巡らせてしまいました。(考えすぎ?)

 続いては、こちらも遠くから参加していただいた女性。私の本やこのコラムを読んで「すっかりファンになりました〜」とメールをいただいた方。(あは…、ありがとうございます)
 曲は「テネシー・ワルツ」。
 ジャジーなコードをちりばめながら、スローで夢見るような演奏でした。

 そして、次はちょうど1年ほど前に知り合った女性のピアノの先生。去年12月、先生のピアノ教室のクリスマス会に呼んで頂いて1曲弾かせていただいたのでした。
 今日はご持参のリードシートの曲集から「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を弾いていただきました。
 「今年もクリスマス会やりますから、an弾手さんまた参加してくださいね」
 「はい、ぜひ!」

 えっと、それから。事前の連絡で
 「人前での演奏は頭が真っ白になりそうなので。弾くか弾かないか、その時の成り行きでいいですか?」
 と言われていた人がいらっしゃったのですが。
 今回は残念ながらパス。
 次は是非、聴かせてくださいね〜!

 さてさて、押しぎみの時間の中で。
 プログラムも後半、いよいよサプライズの出し物(?)コーナーに入ります〜!



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。

 秋の3連休。皆様、いかがお過ごしでしたか?
 私は2日間はずっと家に篭ってましたが、3日目の昨日は阿蘇・俵山の裾野にある「萌の里」に行ってきました。ここは山の斜面に広がる一面のコスモスが有名な所ですが、今回の目的は「コスモスコンサート」。阿蘇を拠点に活躍中のViento(ビエント)という男女のDuoで、女性の竹口美紀さんが作曲とシンセサイザー、男性の吉川万里さんがケーナやオカリナ担当。各地でのコンサートやテレビ番組の主題曲などで独特の世界を見せてくれている二人です。
(ビエントのオフィシャルサイトはこちら)
http://www.viento-office.com/page1.htm
 今回、猛暑のせいかステージ後ろのコスモスはまだ小さかったのですが、それでも爽やかな阿蘇の空気の中で、雄大な自然の生命を謳いあげるようなVientoの演奏を堪能させてもらったひと時でした。

 
−an 弾手−


第318回「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」ウラ話・そのC         

[2010.9.28]

 参加者のご紹介や飛び入り演奏まで進んだところで、いよいよサプライズの出し物(?)に入ります。
 (このコラム、前回からの続きです→バックナンバーはこちら
 最初は、詩の朗読とピアノのコラボ。あらかじめお願いしてあった二人の女性の参加者に朗読してもらい、そのバックで私がピアノを弾く、という趣向です。
 ただ、準備の時間がなく前もってのリハなし!かろうじて一人の人だけは開演時間少し前に来て頂いて2回ほど合わせてみたのですが。もう一人の人とはぶっつけ本番。
 事前に朗読の詩を送ってもらって、一応ピアノの構想は考えてきたのですが。
 この、詩とピアノのコラボについては、コラムバックナンバー第314回に事前構想の話を書いています。
 http://www.kumamoto-bunkanokaze.com/andante/andante32.html#314

 で、実際やってみたら。どうしても思っているよりピアノが先に走り過ぎて困りました。朗読の言葉をちゃんと聴きながらピアノを弾く、というのがなかなか難しいですね〜。朗読も聴こえてはいるんだけど、やっぱり脳の半分は演奏の事を考えているみたいで。最後は朗読とピアノのエンディングを合わせるために、ちょっと待ってしまいました。

 さて、二つ目の出し物はヴォーカル。やはり今日の参加者の中から日頃ライブの店にレギュラー出演している女性のジャズヴォーカリストにお願いしました。伴奏は不肖an弾手。私、日頃は歌伴の経験がほとんど無いので、こちらも事前の準備が大変でしたが。
 曲目は「テネシー・ワルツ」。事前に彼女のKey=Fの譜面を送ってもらい、自宅で伴奏パターンの練習。そして2回ほど楽器店のレッスン室を借りて音合わせ。自宅でヴォーカルなしで伴奏パターンを弾いてみるのと、実際にヴォーカルと合わせるのでは全くイメージが違います。日頃プロのミュージシャンをバックにステージで歌っている彼女に、テンポやサビ、エンディングのパターンなどを確認してもらい調整しました。
 本番では、何とか大きなミスもなく(?)やれたような気はしますが、これもやっている自分と聴いている人では全く印象が違うので、さてさて、どうだったことやら。ヴォーカリストの彼女に大きな迷惑を掛けなかったかどうか、心配ではありました。

 出し物の後は、いよいよ大トリ、白と黒さんの2回目の登場です!
 前半の冗談音楽から一転、白と黒さんの思いの詰まったオリジナルアレンジの曲の数々を聴かせていただきました。

 演奏曲目リストは後日の白と黒さんの日記から拝借すると

 QUEEN フレディ-マーキュリー作曲 白と黒ピアノ編曲
    「love of my life」

 バリオス作曲 白と黒ピアノ編曲
    「大聖堂〜副題 長崎からの祈り」第一第三楽章↓

 タレガ作曲 白と黒編曲
    「ラグリマ〜副題 マリアの涙」

 白と黒作曲・ピアノ小品集「芝庭」から「朝のため息」

 そして最後は弾手の会代表幹事の中島弾ディーさんからの編曲依頼の
 角川映画「Wの悲劇」テーマ曲 ピアノソロアレンジby白と黒

 という流れ。
 本格的で華麗な演奏の数々に、聴いている人から思わずため息が聞こえていました。

 会場全体が笑顔と温かな空気に包まれる中、あっという間に夢のような2時間半が過ぎていました。
白と黒さんに記念にお持ち帰りいただこうと用意した熊本県伝統工芸品の来民「渋うちわ」にはみんなの寄せ書きメッセージがぎっしり。会場内のあちこちでは名残を惜しむように記念の撮影や歓談の輪が出来ていました。

 素敵な集いのきっかけを作っていただいた東京・弾手の会の白と黒さん、ありがとうございました。そして、集まっていただいた熊本の音楽つながりのみなさん、ありがとうございました。
 本当に、夢のようなひと時でした。
 飛び入り演奏をしていただいた曲目の「夢一夜」。それがこの夜の空気をひと言で言い表しているような気がしました。

 当日参加されたてびちさんが、撮影した写真を素敵なスライドショーにしてYou Tubeにアップしてくださいました。どうぞ会場の雰囲気をお楽しみください。
 http://www.youtube.com/watch?v=PiEQjopNjdo&sns=em



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 アルゼンチンタンゴのライブを観てきました。生で観るのは多分初めて?かな。
 なかなか色っぽい〜!女性ダンサーの衣装と動きが。
 ロングスカートのサイドのスリットが太モモの付け根、というより腰骨のあたりまであって。それで大きく頭の上まで足を跳ね上げる動きが随所にあってですね(汗)。見方を変えれば激しい器械体操のような動きの連続なんですが、相方の男性ダンサーのリードとピッタリ息が合って流れるように動いていくのは見事でした。
 バックのピアノ、ギター、ベース、ヴァイオリン、バンドネオン(小形のアコーデオンみたいなの)の名人芸的な演奏も素晴らしかったです。
 観ているうちに、最初の(色っぽい〜!)から次第に人の心の動きや人生のドラマを表現する(芸術?)に見えてきたおじさんでした。(ホントですよ)

 
−an 弾手−


第319回「哲学的な?ピアノの話」         

[2010.10.5]

 「昨日おもしろかったのは、弾く人によってピアノの音色が全然違うという事でした」

 「白と黒さんを囲んで〜ピアノの集い」、その翌日に、一人の参加者の方から頂いたメールです。
 「弾く人の心が脳に指令を送り、脳から指先へ伝わり、音となる。ピアノの演奏を聞くと、その人の心も解るような気がしました」と。
 なるほど〜。では私の「心」はどうでした?とは、怖くて聞けませんでしたが(笑)

 当日の私はというと。
 自分の演奏もそうですが、じっくり皆さんの演奏を聴く、というより、進行係やってる都合上、皆さんの演奏を聴きながらも「えっと、次の段取りはどうしよう…」みたいなことが頭を巡って、心から落ち着いて聴けなかったのが残念でしたが。
 それでも、自分の中の心のビデオテープを巻戻してそれぞれのシーンを再生してみると、言われることが何となく分かるような気もします。

 それにしても、弾く人の心、と言われて改めて自分がピアノを弾く時の「心」について考えてしまいました。
 ピアノを弾く時、その時のシチュエーションで色んな思いがあるような気がします。この曲をもっとちゃんと弾けるようになりたい、と思って一人で練習している場合とか。人前でドキドキしながら、この場は何とかトチラずに最後まで弾き通したいと思いながら弾いている場合とか。夜の街で、気になる人の前で、ちょっとカッコイイところを見せようと思って弾いている場合とか。みんなが楽しげに語り合っている空間で、お洒落なBGMとしてのピアノを奏でるのが今の自分の役目、と意識しながら弾いている場合とか。ボランティア活動で癒しの時間を届けようと思いながら弾いている場合とか。あるいは、自分はこんな曲をこんなに弾きこなせるんだ、と自慢したくて弾いている場合とか……。

 もちろん、そんな具体的な「目的」とは別に、純粋に「演奏」という次元で表現を豊かにするために自分の中で曲のシーンを想像したりイメージを広げたりすることはあると思うのですが。
 ただ、結局はそれも「表現を豊かにするために」という「目的」のためのテクニックなのかなあ。

 そう考えていくと、純粋にピアノを弾く時の自分の「心」って何だろう、という最初の命題に戻ってしまいそうです。

 何の具体的な「目的」もなくピアノを弾く。弾くことが純粋に楽しくて、ただ弾きたくて弾く。聴いている人も具体的な「目的」のためではなく、聴くことが純粋に楽しくて聴く。
 もし、そんな瞬間があるとしたら素敵だと思いませんか。そんな瞬間だったら、文字通りその人の純粋な「心」が音になって聴こえてくるかもしれません。
 そして、そんな時間は、もしかしたら私たち「素人」ピアニストにだけ許された特権なのかもしれないという気もするのです。だってプロのピアニストは、常に聴衆を意識し、期待された何らかの「目的」を達成するためだけに弾くことを求められているのではないかと思えるので。たとえ一人で練習している時であっても。

 素人に許されたこの「純粋に弾きたくて弾く」時間。ただ、そんなひと時を味わうためには、それなりに「純粋に弾きたい気持ちのままに弾ける能力」ももちろん必要ではあるでしょうが、それは客観的な基準での高等技術じゃなくても、とりあえず今の自分が気持ちいいと思えれば、それはそれでいいのかも知れません。そう思うと、気が楽ですね。

 さてさて、何だか安易な結論になりそうですが(笑)。
 目的のための手段ではなく、純粋な気持ちのままにピアノを弾ける素人の幸せ。この、安易だけどどこか哲学的(?)な瞬間。そんな至福の時を求めて、これからも遥かな「鼻歌ピアノ」道、極めていけたらいいなぁ、と思うのであります〜。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 10月ですね〜。これまであまりにも暑かったので、夏が過ぎたらいきなり10月。今年の9月はどこに行ったんだろう。
 今年もあと2ヶ月ちょっとだ(汗)。いよいよ気持ちは年末に向って走り始めるんでしょうか。えっと、あれとあれとこれと。
いやいや、その前に少しは秋の気分も楽しまないとですね〜。

 
−an 弾手−


第320回「冷や汗!ショパンコンサートにan弾手?」         

[2010.10.12]

 「はい、これは『今は〜もう秋〜、誰も〜いない海〜』、っていう曲ですね。でも今年はまだまだ暑くて『今は〜まだ夏〜』って感じですが」

 …シラ〜ッ。

 あれ?ヤバッ。ここはちょっとは笑いを取りたいところなんだけどなぁ。
 すり鉢状になったイベントスペースのホールにグランドピアノ。私はそのピアノの前に掛けてマイクを取りながら右手の階段状になった客席のお客さんに話し掛けています。

 ショパン生誕200年ピアノコンサート。もう、ひと月ほど前になりますが、私はそんなイベントで第1部のプログラムを任されたのでした。その告知チラシによると「話題のピアノ教則本を書かれたan弾手さんに、誰もがピアノに親しめる秘訣を教えていただき、〜」となっています。
 さてさて、イベントのタイトルが凄いので、私なんかちょっとおじけ付いてしまいそうだったんですが、
 「ピアノって、ちょっとしたきっかけで誰でも気軽に親しめるんですよ、っていう話をして頂ければ…」
 という主催者の方の熱心なご意向で、お引き受けしたのでした。
 まあ、ショパン生誕200年〜、にはそぐわないかも知れないけど、軽くナンチャッテ鼻歌ピアノの話でも出来ればいいのかなぁ、位の気持ちだったのですが。

 私に出来ることと言ったら、コードの話と、コードを使ったソロピアノの演奏法の話、そしてその実演位でしょうか。しかし、私に与えられた時間は30分。この中でコードを全く知らない方に、という前提でコードの理屈から演奏法、実演までお話しするのはなかなか大変そう。それに一番の心配は、なんと言ってもイベントタイトルが「ショパン生誕200年ピアノコンサート」ですから。多分、集まるお客さんも、ショパンをはじめとしたクラシックの名曲の華麗な演奏を期待して来られているでしょう。
 そんなところに、いきなり素人おじさんが出てきて、「えっとー、コードというのはですねー」なんて話し始めても場違いにならないかなぁ。

 まあ、そんな不安はあっても、引き受けた以上はお客さまに喜んで頂けるような第1部を務めなくてはですね。その後のことは第2部のクラシックピアノの先生に全てをお任せすればいいのですから。

 まずはドレミファソラシドをピアノで弾きながらCDEFGABの話しから始めないとコードの話に入れません。それから白鍵一個おきのダイアトニックコードの話。次は左手も使ってルートを入れる両手弾き。さらに左手の親指、小指、人差し指を使った3本指奏法。

 「今日お話するコード奏法の基本はこれだけです。信じられないかも知れませんが、たったこれだけでたくさんの曲が、ピアノの楽譜なしで、自分でアレンジしながら弾ける様になります」
 と、ここまで最初の自己紹介の挨拶も含めて7分(コードの話だけだと4分30秒。ピアノの上に置いた小さなデジタルウォッチで秒単位の経過時間を確認しながらの進行です)。
 「では、この方法を使った弾き方でダニー・ボーイを弾いてみましょう」
 と言いながら、メロディーのみ、メロディー+左手ルート、メロディー+左手三本指、さらに右手にもコードの構成音を加えた最終的なアレンジ、と段階を追って実演です。
 ここまで13分。

 えー、実はここまでで私、感じていたんです。
 『会場かなり白けてる…』
 ま、確かに。
 ショパンの曲を聴くつもりで来たのにー。変なおじさんがクダクダと訳の分からんコード?とやらの話をしてるしー。

 「では引き続き何曲か弾いてみますね。たとえばこんな歌の本があります」
 と、メロディーとコードと歌詞しか書いてない歌の本を取り出します。
 「コード奏法が少しでも出来るようになると、こんな本を見ながら自分流にピアノを楽しめるようになります。たとえば…」
 と言って開いたページの曲が『誰もいない海』
 そして冒頭の
 「今年はいつまでも暑くて『今は〜もう秋〜』というより『今は〜まだ夏〜』って感じですが」

 …シラ〜ッ。

 という展開になるのであります。
でも、ちょっとだけ救いがありました。一番前の正面に座っている女性のお客さん。私はワラをもすがる思いでその人に語り掛けるように話をしたのです。すると、ちょっとだけクスッと笑ってくれたような気が。

 その笑顔にちょっとだけ救われた私。気を取り直して、いよいよ話は後半に入って行くのであります。



(続く→原則毎週火曜日更新)

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ちょっと、ひと言。

 爽やかな秋晴れの昨日・体育の日。阿蘇までドライブに行ってきました。
 行きながら、さて南阿蘇にするか、北にするか、と考え、最近しばらく行っていない北に決定。ミルクロードを通って大観峰に向かいました。
 久しぶりに走る大パノラマのドライブ。最高でした。この夏の長かった猛暑のせいか、ススキの穂はまだ若干硬そうでしたが、それでも高原はすっかり秋の空気。
 車を停めて爽やかなススキの草原を散策した秋の一日でした。

 
−an 弾手−
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