熊本ではいつも行く健軍神社を今年は熊本城見物方々加藤神社に。
加藤神社からの熊本城は、築城４００年を誇らし気にますます凛としていた。そのあと両親と二の丸公園をわたって街へ降りた。二の丸公園のなんとすがすがしかったこと。ここは熊本に住んでいたら最高の憩いの場所だろう。夕刻の美術館は木々にすっかり溶け込んでいる。こんな建築は稀だと思う。

　東京では友人と昨年同様、赤坂の日枝神社へ参詣した。
境内へのぼり着くやいなや、目の前に白無垢の花嫁さん。
なんだか素敵じゃないか！
　神社は一番日本を感じられるところ。この『日本』な感じに触れると、本当に日本人で良かったと思う。
以前勤めていた神谷町の職場では会社の裏に愛宕神社があったので、桜のころ、桜吹雪の中、同僚とお昼を楽しんだり、お昼の後にわけもなく行き、庭を楽しんだりした。
　友達と乃木坂散策の途中、乃木神社で偶然結婚式に出会ったことがある。何と粋に花嫁さんは黒い花嫁衣装で、親族が見守る中、笙・篳篥の神楽に合わせた舞踏が行われていた光景が不思議にエキゾチックでもあり、今でも鮮烈に覚えている。

　さて、私は中学以来、特に訳があるわけではないが、『おみくじ』をひくのをずっとやめていた。しかし、友達に誘われ、去年からまたひいてみるようになった。今年そこに書かれていた『うた』

玉ちはふ
神のめぐみの
風うけて
もえ出にけり
のべの
若くさ

瞬時に感じる新芽の香りの春風。
「今年の抱負はこれでキマリだな」
　去年は日枝神社のあと立ち寄ったいつものカフェでは、何と小澤征爾さんのご家族を見かけ、なんだか福の神に会ったような気がしたものだ。
今年はこのフランス風のカフェいっぱいに『書き初め』が飾られていた。
ブラボー日本。

　オバマ大統領就任式典に、NYの友人が演奏で参加することになったというメールが飛び込んできた。素晴らしいことじゃないか！海を超えたところでも、友達が活躍している。この不思議なご縁・友達の輪に、またひとつ喜びごとを得た感じがした。

今年をまた良い一年に。