月光浴
昨晩の月を見ながら目をとじた。
目をとじるとじ〜んと何かが伝わってくるような満月の夜。
ついこの間は部屋の窓の真ん中に三日月と木星が美しく並んでいたが、中秋の名月は外に出なければ見えなかった。
部屋を出て外階段にさしかかるとちょうど空の真ん中に月が輝いていた。
かぐや姫の物語が自然と浮かぶ、まばゆいばかりの月明かり。
その時、酔っぱらったか、唄いながら家路をたどるおじさんの声が聞こえて来た。
いとをかし…。
満月の日が中秋の名月なのだと思っていたら、テレビでは今度中秋の名月で満月なのは8年後だと言っている。中秋は陰暦と関係していて、何度Wikipediaで読んでも、現在ではどの日が中秋なのか私は理解できないのだが、その日と十五夜が必ずしも重ならないそうだ。
今年も入れて3年連続で中秋の名月は満月だったそうだ。しかし、そういうわけで、次の満月が8年後とは。
翌日の今晩は十六夜。熊本のお菓子にもあったなあ…。
『月見台』『月光浴』『月明かり』…
月には太陽とはまた別の、不思議な魅力がある。
パソコンでメールチェックなどせず、シンプルに毎晩、月を眺めながら過ごすひとときがあってもいいと思う。
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