Ieri, Oggi, Domani
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ共演の映画で、とっても気に入って録画したVHS。そろそろDVDにしておかないと見られなくなるかもしれないが、ホっとした時間を持てた時、何年かに1度、無性に見たくなって観る。
監督はヴィットリオ・デ・シーカ。
『ナポリのアデリーナ』
『ミラノのアンナ』
『ローマのマーラ』
3人の女性をめぐるドラマの3部作だが、私は圧倒的に『ナポリのアデリーナ』が好きだ。(見た事のない人へ)ストーリーは、ひ・み・つ。
昨日 今日 明日
毎日が続いて行く、このひとときの人生。明日があるかどうかは誰にもわからないのに、毎日が『普通に』続いていくと信じて過ごしている毎日。でも、こんなドラマを見て時を過ごせるのは、とっても幸せなことのひとつだと思う。
時々思い出す小学校の図書室。
『きのう きょう あした』
『しみの小人クリックス』
結局『きのう きょう あした』は借りなかった。一体どんな物語だったのか。
『しみの小人クリックス』はモノトーンのイメージの空想的な話だったが、今インターネットでどんなに探してもこの本は出てこない。
もっと小さいときに大好きだったのは『空飛ぶかばん』。
寝るときに、かばんの中に入って旅をする空想。必要な物を頭の中でそろえているうちによく眠りについた。
母が買ってきてくれた『ひろすけ童話』。その中の『ななつのゆめ』という話がお話も絵も格別に好きだった。母が買ってきたその時の事も、亡くなった祖父に読んでもらった時の事も鮮明に覚えている。部屋の植物の甘い香りで夢の中で目を覚ますヤルマール。
私の部屋のカシワバゴムは、その絵本の中の植物みたいに天井まで届いた。
ちっちゃな500円ほどの『テーブル観葉』で買って、早いものでまさか、20年はたったのか。最近、その根元に小さな新しい葉が出た。
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