Vol.101 2011年 [2011.1.17]

 新しい年の幕開けに、私の家族には母の誕生日がある。
三が日を過ぎ『あと1日待てば市場も開くのに』と、花屋さんがいつも言う。そんな母らしい控えめな日取り。今年、母は傘寿を無事に迎えた。
私はいっしょにいられただけ。ずっと思いあぐねて結局、いつもの花を贈る事以外、何もできなかった。
それに比べて、親戚からも素敵な贈り物が届き、母はと言えば、前日の夜寝る前に言っていたこと、『できたら早起きをして、(マリコの)妹の家のポストに孫のひとりひとりにもらった年賀状の返事を入れてこようかな』ということをしただけでなく、その帰り、公園の近くのパン屋さんでパンを買い、しかも、自分で寿司飯まで作っていた。出来の悪い娘というのは私のことだと思ったが、この母に育てられ、今年も両親そろって健康なことを本当に感謝する。そんな母の傘寿(八十)の誕生日だった。

 東京に戻ってすぐの週末、近くの八幡宮に行った。ここ2年は赤坂の日枝神社へ友達と詣でたが、今回はひとりで自転車に乗って近くの八幡さまへ。
時期をずらすとゆっくりと初春の日差しを感じながら詣ができるので、私は好きだ。この神社へ詣でるというのがいい。杉や檜に見守られながらお参りをするこの感じがとってもいい。
 次の日、新宿御苑で友達と会い、食事をした。たくさん緑があるのを感じた。
その次の週末には以前の職場の同僚と日本橋で穴子をいただいた。ふと見えた路地裏に、たまらない風情を感じた。♪お江戸日本橋七つ立ち…。

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今年は2011年、卯年。
うさぎのようにやわらかでやさしく飛び跳ねるように、世の中の良い事が楽しく動き出すといいな。
ともあれ、自分は丁寧に地道にやっていければ、それにこした事は無い。

 

 

-END-

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