県劇人
Vol.16 
大城 勇二/おおしろゆうじ
日本フルートフェスティバルinくまもと実行委員会事務局長
 スポットライトを浴びる主役の陰で、舞台袖や楽屋を走り回るスタッフたち。これらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載しています。

大城 勇二(日本フルートフェスティバルinくまもと実行委員会事務局長)
2年に1回開催されるフルート奏者の祭典。公募による出演者は130人に及び、コンサートホールの広いステージいっぱいに並んだフルートのオーケストラは圧巻です。本番を間近に控えた事務局長の大城さんにお話をうかがいました。

フルートという楽器はオーケストラや吹奏楽で比較的なじみのある楽器だと思いますが、いつから始められましたか?
 中学生の時に吹奏楽部でユーフォニウムを吹いていましたが、それ以来ずっと楽器には縁がなくて、フルートは50才から始めました。

フルートは木管楽器の中でも特に女性が演奏するイメージがあるのですが、実際このフェスティバルの参加者も女性が多いのでしょうか?
 そうですね、およそ9割は女性です。参加者は、年齢、性別、演奏のキャリア、職業など実にさまざまですが、「笛が好き」という人たちばかりです。

大人数の出演者の準備は大変だと思いますが、どういったことで一番苦労されていますか?
 前回、100人を超える出演者を管理するのに苦労されているのを見ていたので、今回はネームタグとバーコードで出演者を管理するシステムを作りました。そのおかげで、練習の際の出席者確認や演奏曲ごとの座席位置の確認が簡単にできるようになりました。

今回のコンサートの聴きどころは?
 通常オーケストラで演奏するバレエ音楽を、フルートオーケストラで挑戦します。バレエ組曲「白鳥の湖」から5曲を演奏しますが、100人を超えるフルートで演奏するとパイプオルガンのような不思議な音色になりますので、是非聴きに来て欲しいですね。

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.88より

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