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・著者 中本 環
・発行所 町塾社
・サイズ B5・単行本
・ページ数 254ページ
・発行日 平成13年9月1日
・価格 1,000円
・問い合わせ
町塾社
〒860-0073
熊本市島崎6丁目22-21
電話096-355-0630
E-mail:nakamo@ea.mbn.or.jp
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1937年、広島県呉市生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程修了。元熊本大学教授。一休や良寛の研究を40余年。『一休宗純の研究』(笠間書院)、『良寛のこころ』(中央出版)など。文学雑誌「町塾」主宰。 |
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(1)
◎生きること◎火鉢酒文学塾◎トラストアンド・ラブ◎犬の話
◎荷物の重さ◎命の底から◎豆と豆殻◎少年◎支え支えられ
(2)
◎年賀状◎二度の涙◎野いちごジャム◎雲◎ブランコ◎うさぎ小屋
◎われは草なり野菊なり◎自分流◎へき地校◎かぼちゃとソテツ
(3)
◎兄の葬儀◎やせた猪◎影ぼうし桜◎おおあれちのぎく
(大荒地野菊)◎五家荘の谷間で◎祠◎乳パット◎春心
◎ドッグ・シッター・・・他 |
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筆者は、手まりつきで知られる良寛さん(1831年没、74才)や頓智の一休さん(1481年没、88才)の研究を40年余。また、日本の古典文学全般についても、考察を重ねてきた。熊本大学での講義を36年間。一方で小学校と中学校の国語の教科書(光村図書)の編集にもたずさわってきた。専門のこの研究と教育とは別に、平成5年(1993年)に、文学雑誌「町塾」を創刊し、主宰してきた(現在No.12)。この雑誌には小説、記録、日記、手紙、エッセー、随筆、講話等、あらゆる文章をとり込んでいる。書き手によって表現された文章に、読み手が感動すれば、そこに文学はある、とする立場に立っている。子どもの日記、宣伝文句、遺書、挨拶文、古典の現代訳などまで、幅広く取り入れている。
さて、本書は、生活者の立場に立って、生活の事実や思い出を、見つめ直し、かくれた意味を掘りおこした46篇のエッセーを集めたものである。“あとがき”には、以下の文章が記されてある。「思い出そう。時間の向こうに消え去ろうとするものを、引き戻そう。消え去る前に、抱きしめなくてはならない、そして、愛を伝えなくてはならない、そんな時や風景がある」。 |
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