熊本市現代美術館は、市の中心市街地の再開発にともない、ホテルや商業施設をともなった複合ビルの中に2002年10月にオープンした美術館です。
 美術館のコンセプトは「人間の家」。非常に小さな美術館ではありますが、その建物のあちこちに配された、有名無名のアーティストたちの驚きと安らぎに満ちた作品が、来館者を温かく迎えてくれます。
ジェームズ・タレルの光の天蓋、マリーナ・アブラモヴィッチのベッドつきの本棚など、最新のアートに囲まれながら、美術図書やマンガが閲覧できるホームギャラリーや、草間彌生、宮島達男のアートワークなど、フリースペースが充実しています。毎日午後7時からはピアノ・ボランティアによる生演奏、毎週月曜に映画を無料上映する月曜ロードショーなど、気軽に楽しめるイベントも多数。他にも、絵本や紙芝居を親子で自由に楽しめるキッズ・サロンやミュージアム・ショップ、カフェも併設。現代美術や熊本の美術文化を世界に発信する企画展も随時開催し、熊本市民の「ホーム」としての活動を続けています。

 今後、開催予定の企画展についておしらせします。
「反近代の逆襲―生人形と江戸の欲望展」 6月24日(土)―10月22日(日)
大好評企画の第2弾、「生人形と江戸の欲望」展がスタート。アメリカから里帰りした安本亀八の大迫力の「相撲生人形」を目玉に、視覚芸術に託された江戸庶民の欲望を検証します。

「熊本アートパレード(第18回熊本市民美術展)」11月11日(土)―11月26日(日)
 アンデパンダン方式の市民美術展。今年は審査員に写真家のアラーキーこと荒木経惟氏をお迎えし、「優しさ」をテーマに審査していただきます。

「熊本の華人展Vol.3」前期 12月1日(金)―3日(日)、後期12月6日(水)―8日(金)
熊本を代表する各流派のいけばなの競演。晩秋から初冬の美しい花々をご覧いただきます。

「アルス・クマモト展」12月23日(土)―3月18日(日)(予定)
熊本出身で全国的に活躍するアーティストたちを、絵画、彫刻、工芸、デザイン、書などの各分野から選抜し、その優れた作品をご紹介します。

平成18年度は以上のような活動を予定しています。これからも熊本市民の「ホーム」として、市民の皆様に愛される美術館づくりを行っていきたいと考えております。

CAMK 熊本市現代美術館
熊本市中央区上通町2番3号 TEL.096-278-7500

http://www.camk.or.jp