10数年前に沖縄に住んでいたのですが、ジャズが流れ、泡盛を呑みながら楽しめる良い店があった。ジャズは昔から好きだったし、地元の酒を愛するとはいいもんだなと思っていました。熊本には球磨焼酎があるし、いつかこんなお店を熊本でやりたいなーと思っていました。

球磨・人吉地方に28の蔵元があり、各蔵元が個性光る焼酎を造っている。こんな旨い焼酎が地元にあるのに何処のお店に行ってもメインは芋焼酎ばかり…。これじゃいけないと思い、週末はジャズの生演奏が聴けて、全蔵元の球磨焼酎が呑め、手作り料理が楽しめるお店をと思い、昨年の3月に「酔ing」をオープンしました。

週末は、熊本内外のプロのジャズミュージシャンを中心に良い演奏をお聴き出来る様に心がけています。また、定期的に北九州や東京、またはニューヨークから素晴らしいミュージシャンをお招きしてのスペシャルライブもお届けしていますので、是非ともお聴きしていただきたいと思っています。

『球磨焼酎について』
球磨焼酎は現在、地理的表示基準の保護を受け球磨・人吉地方で造られた焼酎だけに「球磨焼酎」と名乗れるようになりました。
簡単に言うと球磨焼酎は、例え同じ製法で製造しても定められた地域以外で製造された酒類に表記する事は出来ないと国際的に決められているのです。球磨焼酎風など消費者が誤解を招くような表記も禁止されています。これらの三種の乙類焼酎の品質は、それだけ地理的条件によるものが大きいと判断されたのでしょう。海外での例を上げれば、スコッチ・コニャック・シャブリ・ボルドー等がこれにあたります。

※地理的表示基準
 平成6年にガットウルグアイ・ラウンド交渉の最終合意を受け、ぶどう酒および蒸留酒の地理的表示の保護について、ガット加盟国に於いては法的措置または行政的措置を行うことが義務付けられ、保護すべき地理的表示基準の産地について、わが国のぶどう酒または蒸留酒の産地と、我国以外のガット加盟国のぶどう酒または蒸留酒の産地に区分して規定しており、いずれの場合に於いても当該産地以外の地域を産地とするぶどう酒または蒸留酒については、その地理的表示を使用してはならないと定められています。

JAZZと球磨焼酎の店 酔ing
 熊本市中央区花畑町11-27 URBAN 8 ビル BF TEL:096-356-2052
http://www.gamadase.com/~swing/