清和村に文楽館・物産館・天文台の施設が建設され、各々10年が経過しました。
文楽館は浄瑠璃人形芝居の専用劇場です。150年前(江戸末期)より、阿波・淡路系の人形一座より伝えられ、浄瑠璃の好きな村人達が農作業の合間に人形遣いの技術を習い、現在の清和文楽の原形が出来上がったとされています。以来、豊作の願いを込め、安らかな日々の暮らしに感謝し、神社の境内にある舞台や田畑の中の特設舞台で上演していました。一時衰退した時もありましたが、昭和に入り天皇即位をきっかけに復興が始まり、昭和29年に保存会が結成され、昭和32年には村指定文化財に。また昭和54年には県の重要無形文化財の指定を受けています。

 平成4年の劇場オープンと同時に、毎月第2・第4日曜日を定期公演日と設定し、又20名様以上のご予約があればいつでも上演できます。年間250回位公演していますので、その日にご来館頂ければ観劇できます。

年間イベントは次の通りです。(変更する事もあります)
月  新春特別公演
開館記念公演
ゴールデンフェスタ(4月末日〜5月10日迄)
夏休み親子劇場(人形芝居と浄瑠璃教室 7月20日〜8月31日)
お帰りなさいフェスタ(お盆 8月14日・15日)
文楽の里まつり(秋の大収穫祭 3回公演)
10 薪文楽(神社の境内)
12 楽楽楽フェスタ(文楽・神楽・田楽)

今年の大イベントは、来る7月12日・13日の「素浄瑠璃 嶋大夫を聞く会」
このイベントは昨年、新作「雪女」が清和村に完成しましたが、その時演奏指導いただいた豊竹嶋大夫氏と鶴澤清介氏が大阪文楽の至芸を披露されます。この機会に是非お越し下さい。

 隣接して、物産館「四季のふるさと」があります。売店では、清和村の農産物や農産加工品を販売しています。食堂ではオープン以来、地元で採れた野菜や山菜を中心に食材に拘わった料理を作っており、昔から清和村に伝わる郷土の味を大切にし、又はアレンジして手間隙かけて提供しています。

 お弁当の名前は、むかし野舞台で必ず持ち寄られたお芝居弁当をイメージし、芝居に登場する女性の名前(お鶴・お里・初菊・時姫‥‥)を付けています。
お弁当の内容も季節に応じて旬の物を取り入れています。その他、文楽館の各種イベントに合わせたお料理も提供しています。是非、文楽人形芝居と合わせて、お芝居弁当もお楽しみ下さい。

清和文楽館
熊本県上益城郡清和村大平152 0967−82−3001