第431回Q&Aコーナー「メジャースケールとマイナースケールの違い」

[2013.1.22]

 久し振りのQ&Aコーナーです。
 今回は東京のHARIMAOさんからメールを頂きました。
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 an弾手様、お久しぶりです。数年前コードについて質問したのをきっかけに、東京の「弾手の会」に入り、何度かお目にかかったHARIMAOと申します。
 〜(中略)〜
 メジャースケールとマイナースケールの件なんですが、「何で分ける必要性があるのかな??」今回の質問の件は「CメジャースケールとAmスケールと何が違うのだろうか??ピアノの鍵盤で両方とも白い鍵盤しか弾かないのでは??出だしは違いますが結局どこまで行っても白い鍵盤ですよね。だったら、分ける必要がないのでは」っと思ったんです。同じく「GメジャースケールとEmスケールも黒い鍵盤を弾くところはF♯のみ。おなじじゃないか」と思う次第です。
 例えば、「咲いた,咲いたチュリップの花…」キーがCであれば「ドレミ、ドレミ」キーがDであれば「レミファ、レミファ」その人の声の高さによってキーが変わるのは分かるんですが、何も、メジャー、マイナーに分ける必要がないのでは??
 一般的に、「マイナーは暗い感じがする」と言いますが、明るいか暗いかは個人の感覚で、メジャー&マイナーの違いの説明にはちょっと説得力が欠けるのではと思う次第です。
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 フォークソングが大好きのHARIMAOさん、お久し振りです!
 東京の弾手の会では何度かお会いして、ピアノやギターを聴かせていただきましたね。その時も確かメジャースケールとマイナースケールのこと、質問されていたように思います。

 ご質問の件、確かに、同じ白鍵だけで出来ているメロディーで、これはメジャー、これはマイナーと明確に区別するのが難しい場合も多いようです。それに、そこまでしてメジャーかマイナーかと区別する必要があるのか、と思われるのも分かります。
 ただ、メロディーだけ見ていると区別が曖昧な場合でも、そのメロディーにコードを付けるとなると違いがかなりはっきりしてきます。
 たとえばKey=Cの場合は基本となる主要三和音のコードの機能はC(トニック)、F(サブドミナント)、G7(ドミナント)になって、普通はG7→Cのドミナントモーションで完結します。ところがKey=Amだと考えると、Am(トニック)、Dm(サブドミナント)、E7(ドミナント)となってE7→Amのドミナントモーションになります。そのコード進行にメロディーが乗っている、とも考えられます。同じ白鍵だけのメロディーでも曲の雰囲気は随分違うと思います。
 また更に、Key=Amの場合はドミナントコードとしてE7(ミ、ソ♯、シ、レ)が出てくることから、メロディーもソには♯が付いてソ♯になったりもするようです。そんなこんなでマイナースケールには「ナチュラルマイナースケール」「ハーモニックマイナースケール(ソに♯が付く)」「メロディックマイナースケール(ソとファに♯が付く)」という3種類のスケールが存在したりします(ただ、これを語り出すとまた話しがややこしくなるのでここでは深くは触れませんが)。

 で、例に挙げられていたチューリップの歌です。
 Key=Cの場合はおっしゃるように『ドレミ、ドレミ、ソミレド、レミレ』となりますが、これをマイナースケール(Key=Am)にしてみると、同じ白鍵だけのメロディーでもAmは主音がラなので「ラシド、ラシド、ミドシラ、シドシ〜」となって、何とも暗いメロディーになります。
 そして、これに上記のKey=Am の主要三和音のAm、Dm、E7のコードを当てはめていくと、ちゃんとはまると思います。どちらも同じ白鍵だけのメロディーですが、メジャー、マイナーの雰囲気の違いは一目瞭然です。
ご質問の中で、
 『キーがCであれば「ドレミ、ドレミ」キーがDであれば「レミファ、レミファ」…』
 とありますが、たとえばキーがDとすれば「レミファ♯、レミファ♯」とファに♯が付いて、キーCのスケールを白鍵一つ分だけ右に並行移動(移調)したことになり、また、♯無しのファと考えればキーがDmということになって、上記のAmの場合と同じく「暗〜い」イメージになります。ピアノで弾いてみてください。

 という訳で、メジャースケール、マイナースケールの違いは、どれが主音だと判断するか、それによるコードの機能をどう判断するか、で大きく変わるように思います。
 ある曲のキーを判断する一つの方法として、曲の出だしと終わりのコードを見る、というのがありますが、これもその曲のメロディーの流れがコードの機能をどう使っているか、ということだろうと思います。

 すみません!何か分かりにくい説明で。こんな話で少しは参考になりましたでしょうか?
 また何かありましたら、いつでもメールください。
 ありがとうございました!



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏法超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 あれは先週金曜日、お昼前のことでした。
 会社で仕事中、ブルブルッと私の携帯のマナーモードのバイブが鳴りました。着信表示を見ると、いつもお世話になっているドレミ楽譜出版社のご担当の方からでした。
 「お父さんのためのピアノ教室ですが、また増刷が入ります!」
 「えっ、そうなんですね!ありがとうございます!」
 第16刷からしばらく間が空いていましたが引き続き売れ続けているようで、今回いよいよ第17刷になりました!私の本を買って頂いたたくさんの皆さま、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。
 また一歩、大人ピアノの輪が広がっていく事を楽しみにしています!

 
−an 弾手−


第432回「パパも弾きたいピアノ入門」

[2013.1.29]

 26(土)27(日)と、1月最後の週末はまたまた家にこもってゴソゴソしていました。
 出版社から、今進めている本の校正が先週金曜日に送られてきて、そのチェックと赤入れでした。だいぶ前からこのコラムでも次の本の話を色々と書いてきましたが、やっとゴールが見えてきたようです〜結構長かった(笑)。
 まだあと1回は念校が必要ですが、やっと出版社から発売日その他の概要をいただきました。

 本の概要は次の通りです。
● 書名:パパも弾きたいピアノ入門
● 著者:an弾手(鮎川久雄)
● 版型:菊倍版
● 頁数:96ページ
● 定価:1600円
● 出版社:ドリーム・ミュージック・ファクトリー
● 発売日:3月上旬予定(2月20日頃からアマゾンその他での予約開始)

 という訳で、以前にもこのコラムの出版ネタで書いたことがありますが、発売日が見えてきて初めて一つの「本」の誕生が具体的になるんですよね〜。

 今度の本のコンセプトについてはコラム第422回で書いていますので、ここでまた詳しく書くとダブってしまいますが、ベースはやっぱり私と同じように大人になってピアノを楽しみたいと思っている人達が、気ままに楽しくピアノと遊べるような世界を提供することでしょうか。
 これまでの拙著「お父さんのためのピアノ教室」(ドレミ楽譜出版社)や「2週間速習ピアノ講座」(講談社)も趣旨は同じですが、もちろんそれぞれの本で少しずつ切り口や情報の力点は違っています。
 今回の本では、全くの初心者の方がコードの仕組みを知り、コード奏法のパターンでそれなりに弾けるようになるところは同じですが、その後に少しだけコード進行の理論的な話しの入口などにも触れてみました。また、巻末の参考曲には親子で世代を越えて楽しめそうなテレビ番組やジブリアニメのテーマソングから、アンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」、ビートルズの「イエスタディ」など大人っぽいお洒落な曲も入れてみましたので、ピアノ(コード)初心者の人からある程度経験のある人まで、幅広く楽しんでいただけるのではないかと思います。

 それから、業界初?かどうかは分かりませんが、これまで世の中の入門書ではあまり見たことがないような試みもあります。前々回のコラム第430回「プロ・アレンジャーとan弾手の初コラボ!?」で書きましたが、一般に見掛けるピアノ用のアレンジ譜をもとに、それを本書のコード奏法で弾いたらどうなるか?という解説です。プロ・アレンジャーが書いた一般的な二段譜と、それを本書で解説しているan弾手流コード奏法で読み替えて弾いた時の演奏例二段譜を対比させて載せています。

 これが出来るようになると、例えば子どもさんがピアノを習っていて自宅にピアノの楽譜が色々ある、というお父さんが、
 「ちょっとこの楽譜貸してくれる?」
 って言いながらその楽譜を開き、
 「お父さんだったらこんな風に弾いてみようかなぁ」
 と、パパ流コード奏法アレンジで弾いてみる、な〜んて親子の会話も出来るかも。あ、もちろんお母さん、お姉さん、お兄さんもOKです!

 また発売日が近くなりましたら改めてお知らせしたいと思いますが、可能な方は口コミなりシェアなりネット拡散なりしていただけたら嬉しいです!もちろんan弾手関連のページはリンクフリーです〜(笑)



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 いやぁ、本当にあっという間に1月も過ぎようとしていますね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 私のピアノ(音楽)関連活動では、とりあえず上に書いた本の仕上げが待ったなしですが、並行して3月24日(日)に迫った「第4回オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」のお手伝いがあります。今年度はまだほとんど活動(オハイエ音楽隊の練習指導など)に参加出来ていなくて、先日の実行委員会ではちょっと肩身の狭い思いをしてしまいました。出版の方もあらかた見通しが付いてきましたので、オハイエの本番に向けてこれからちょっと頑張らねば!

 
−an 弾手−


第433回「贅沢なひと時」

[2013.2.5]

 この前の日曜日、久し振りにピアノの掃除をしました。
 と言っても、ピアノ用のクロスでホコリを払ってワックス掛けをしただけなんですが。

 ここしばらくは原稿チェックや校正の赤字入れで休日はせわしなかったし、もちろん鍵盤は触っていましたが、のんびり生ピアノを弾くというより、電子ピアノのヘッドホンで同じ所を繰り返し弾いたりたりコードの確認をしたりすることが多かったので。
 ついつい「ピアノを弾く」という感覚からは遠ざかっていました。その分リビングのグランドピアノもいつの間にかうっすらとホコリが積もっていたのでしたぁ〜ゴメンナサイ。

 穏やかな日差しの日曜日でした。久し振りにグランドピアノの大屋根を開け、気持ちのままに鍵盤を触ってみました。「ここの左手の音符が〜どうのこうの〜」みたいな原稿チェックモードのピアノはすっかり忘れて、適当に指の向くまま気の向くまま(笑)。
 ちゃんとした曲をちゃんと気持ちを入れて通して弾くのをだいぶサボっていたので、「あれ、次はどうだったっけ?」とか、「あれ、指が寝ぼけてる〜!」みたいなところも結構ありましたが、それはそれ、誰に聴かせるわけでもなく、ひとり至福の時を過ごしてしまったのでした。

 まあ、たまにはこんな時間もいいものですね。もちろん、例えば人前ピアノの予定が決まってその準備に明け暮れたり、夜の街で顔馴染みの人たちを前に弾いたりするのもなかなか楽しい時間ですし、原稿書きで音符の一つひとつに気を配りながら音のチェックをするのも勉強になりますが、それとは別に、何のためという事でなく、自分の気持ちにまかせて自由にピアノと遊ぶ、というのもまた、本当に贅沢なものだと思います。
 そうやって、ピアノが生活の一部に溶け込んでいけたら、まあ、この先の人生(はっきり言っちゃえば、老後っ・笑)も、少しは楽しく過ごせるのでは〜。

 ピアノ越しにふと目をやると、窓から見える庭の木々も心なしか和らいで見えます。ずっと硬い蕾のままだった梅の花もやっとほころんで来たみたいです。

 そう言えば、昨日は立春でしたね。



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ちょっと、ひと言。

 一昨日の夕食、我が家の食卓に太〜い巻き寿司が。「えっと、今年はどっちの方角だっけ?」と言いながら、結局方角無視して食べてしまったけど、よかったのかなぁ。
 そう言えば来週はバレンタインですね!
 「だから?」って突っ込まれそうですがぁ。何となく街が華やいで、女性が華やいで(見えて?)、いいじゃないですか!…と、一人呟いてみる(笑)。
 気分だけでも、お裾分け頂きましょう!

 
−an 弾手−


第434回「私はいつも運がいい。
         だから今度もきっとうまくいく」


[2013.2.12]

 どんな流れでそんな会話になったんだっけ?
 久し振りに行った、とあるピアノバー。マスターのお洒落なピアノを聴きながら、まだ32歳だという若い人と話をしていて、つい私は偉そうにこんなことをしゃべっていました。
 「私はいつも運がいい。だから今度もきっとうまくいく」

 これ、聞き様によっては運任せみたいで無責任にも思えそうですが、私にとってはすごく重みのあるありがたい言葉なんです。

 その若者はジャズを勉強していて、私はan弾手の音楽活動の中で数年前に知り合ったのですが、話によると、何と今勤めている職場を退職してニューヨークに行くと言うのです。いえ、音楽の勉強ではなくてビジネスの勉強らしいのですが。
 「an弾手さんは本業の仕事の方はこれまでどんな風にやってきたんですか?ピアノを始めたきっかけは?」
そんな事を色々と聞かれているうちに、つい調子に乗って自分のことをあれこれとしゃべってしまいました。

 それに32歳と言えばちょうど私が東京の会社を辞めて熊本に帰ってきた歳じゃないですか。ついその当時の事を思い出して、昔話?年寄りの体験談?イカンイカン、過去じゃなくて未来を語らねば、とは思いながらもついついですね。

 で、話した昔話が
 「自分のこれまでの事を思い出してみると、どの時代も明るくて楽しくてキラキラした思い出ばかりなんだよね〜。中学、高校、大学、そしてたった2年ちょっとで辞めてしまった東京の大企業時代も、その後入った小さな個人会社での丁稚奉公(?)みたいな7年間も、熊本にUターンして自分で会社を興してからも、みーんな楽しかった記憶ばかりなんだよね〜」
 などとノーテンキな話になってしまったのですが、でもあらためて思い出してみると、確かに楽しかったことばっかりなのです。

 そして、何年か前にたまたま何かで出会ったのがこの言葉。
 「私はいつも運がいい。だから今度もきっとうまくいく」
 あれっ、これって、もしかして私のこと!?と思って、勝手に自分の座右の銘にしてしまったのでした。この先だいじょうぶかなぁ、と不安になりそうな時も、この言葉を思い出すとフッと気が楽になって本当にうまくいきそうな気がしてくるから不思議です。

 もしかしたら、自分の脳の中ではいやな事はさっさと削除されてしまっているのかも知れませんが。でも、仕事にしてもピアノにしても「あの時たまたまあの人に出会ったからあの仕事のつながりが出来て今があるんだよなぁ。あの時たまたまカーラジオのスイッチを入れたからコード奏法に出会えて今の自分のピアノライフがあるんだよなぁ」等ということがあまりにも多過ぎて、「自分は何て運がいいんだろう」と思わずにはいられません。さらに、これに加えて私が座右の銘にしているのが
 「迷ったらやってみる」
 「どんな時でも方法は百万通りある」
です。
 脳は単純だから、そう言い聞かせるとすぐその気になって、本当に次から次へと「方法」を考え出してくれるらしいですね(笑)

 なーんて言いながら、その日は「an弾手さん、ピアノどうですか?」と言われたのに「いやぁ、このところ本の原稿と校正に追われてちゃんとピアノに触れてないので〜」なんて、座右の銘と違うこと言っちゃいましたが(汗)

 その32歳の若者、今月末には夢を抱いてニューヨークへ旅立つみたいです。
 そんな君へ、心を込めて次の言葉を贈ります。
 「君はいつも運がいい。だから今度もきっとうまくいくよ!」



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 一昨日の日曜日、「目からウロコ!映画音楽の秘密」講座というのを聴きに行ってきました。講師はこのコラムでも何度かご紹介していますが、ボストンのバークリー音楽大学でハリウッド式映画音楽を学び、現在、映画・テレビ・ラジオ・舞台等の音楽制作や自らも沢山のステージ演奏で活躍中の作曲家・ピアニストの志娥慶香(しがけいこ)さん。無声映画からトーキーへの移り変わり、そして「キングコング」や「ティファニーで朝食を」などの実際の映画のシーンを観ながら、映像と音楽がコンマ何秒の単位でシンクロするようにいかに緻密な計算で作られているのか、その結果、観る人の心理にどんな効果を生み出しているのかなど、具体的に解説していただきました。なるほど〜!目からウロコ!でした。
 今度はそんなことも意識しながら映画を観てみよう。

 
−an 弾手−


第435回「視線が大事なんだ」

[2013.2.19]

 つい先日の週末。薄暗い小さなライブハウス。
 客席の目と鼻の先でスポットを浴びて演奏しているのは若い女性ヴォーカルとおじさんギター(この店のマスター)のデュオ。女性はまだヴォーカルを習い始めて間もないらしく、この店で歌わせてもらうのも初めて、とのことでした。ボサノバやPOPS系の曲を、少し心もとない感じで歌っているのが何とも初々しく、私はいつもながらのノンアルコールを飲みながら心地よく聴いていました。

 たまたま同じテーブルには以前から顔馴染みの男性ボーカリストさん。こちらはバリバリのベテランです。
 ステージが2〜3曲進んだところで、彼がポツリと言いました。
 「ほら、彼女、ずっと譜面台の楽譜見て歌ってるでしょ。時々目を上げるかと思ったら天井見てるし。あれじゃダメでしょ。相手に伝えたいメッセージの歌詞のところではちゃんと客席の方を見て思いを前に出さなきゃ。自分の中で気持ちをかみ締める歌詞のところでは少し視線を落とすとか目をつぶるとか、ね。視線が大事なんだよ」

 なるほど、私はその若い女性ヴォーカルの初々しいところを楽しんで聴いていたのですが、さすがベテランは見るところが違いますね。
 初めてこの店のステージに立つんだから、という甘さより
 「ちゃんと、今のうちに言ってあげた方が彼女の為になるから」
 という、ベテランなりの本当の優しさなんでしょうね。

 そんな話を聞きながら、私はつい、ピアノのことを考えていました。ピアノを弾いている時はいちいち客席の方を見たりはしませんよね。でも確かに、歌詞のないピアノの曲でも弾きながら自分の中で思いを巡らすつぶやきの部分と、聴いている人に強くメッセージを届けたい部分とあるよなぁ。そんな起伏があって初めて曲の中にひとつのドラマが展開していくような気がします。
 ピアニストの演奏をヴィジュアル的に見ていると、曲の中でじっと気持ちが内にこもっている様な動きのところと、ワーッと華やかに音を広げていく様に体を動かすところがあったります。
 私はあれが苦手で(自分の演奏シーンを動画で見たことはないのですが)、多分、見た目淡々と弾いているかなぁ。でも、あれってあまり身振りの形から入るより、曲に思いを込めていくうちに自然に体が動いてくるものなのでしょうね。それに、たとえ派手な体の動きはなくても、目をつぶって聴いているだけで素晴らしいドラマが広がってくるような演奏もあるような気がします。

 要は、「見た目の視線」より、まずは「心の視線?」なんでしょうか。表にはそんな心が自然と形になって出てくるもの?そう考えると、そもそもこれはヴォーカルやピアノの演奏テクニックに矮小化した話ではなくて、曲を読み解き、聴いている人と自分との立ち位置を感じ取る「心の視線」、そしてそれ以前に、音楽に取り組む「心の視線」、さらに自分の生き方も問われるような日々の「心の視線」、それらがどこを向いているのかが大切なのかなぁ。
 なーんて、何か当たり前の話になっちゃったみたいな気もしますが。

 でもやっぱり、
 「視線が大事なんだ」
 …この言葉、もう一度かみ締めてみようと思います。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 一昨日の日曜日2月17日は第2回「熊本城マラソン」でした。4キロコース、30キロロードレース、そしてフルマラソンコースに分かれて、全国から集まった約1万人のランナーが城下町を駆け抜けました。
 私は第1回目の去年はニュースで見ただけでしたが、今年は私も関らせてもらっている「オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」の関係者が4キロコースに出場するというので、朝から沿道応援に出掛けました。他のメンバーが用意してきた横断幕を掲げてまずはスタート地点近くのアーケード街で最初の声援、すぐに近道を先回りしてお城近くの沿道で2回目の声援、そして急いで城内のゴール地点に向かったのですが、人が多いのと通行規制で手間取り、フィニッシュの二の丸広場にたどり着いた時には、お目当てのランナーはすでにゴール済みでしたぁ。
 でも思い思いに仮装したランナーも多く(くまモンもいた!)、沿道応援やゴールの二の丸広場に集まったたくさんの人たちと一体になって楽しい時間を過ごせました。私もランナーに負けないくらい(?)街なかからお城のなかまで小走りに延々と移動していい運動になりました!

 
−an 弾手−


第436回「いつも温かい声援をありがとうございます!」

[2013.2.26]

 本当に涙が出そうです。
 このコラムや、これまでの私の本の読者の方々から頂いたたくさんのメッセージを改めて読み返しながら、気持ちが温かくなって、ありがたくて、ものすごく勇気を頂いています。

 実は先日、今度の本「パパも弾きたいピアノ入門」の「あとがき」を書くためにこれまでan弾手宛にいただいたたくさんの皆さまからのメッセージを読み返していたのですが、ついつい原稿を書くのを忘れてメッセージに読みふけってしまいました。
 「あー、やっぱり、an弾手の原点はここにあるんだなぁ」
 改めてそう痛感させられました。

 最初は軽い気持ちで始めたこの連載コラムでしたが、そのうちに私と同じ様な「大人ピアノ」に共感を頂く方からたくさんのメッセージが届くようになり、勢いで本まで書いてしまって大人ピアノの輪が一気に広がってしまったのでした。東京の「弾手の会」の皆さまなどの一部の方以外は、ほとんどがお会いした事もない方々ばかりなのですが、それでもいつも暖かい声援を頂いて、私自身のピアノライフも変わらずに続けることが出来ています。本当にありがとうございます。

 今回、私の7冊目の本ということで、そんな感謝の気持ちでこれまでに頂いたメッセージを読んでいたら、「あとがき」にどうしてもそんな皆さまからの声を載せたくなり、「あとがき」の半分はこれまで頂いたメッセージの抜粋、引用になってしまいました。私1人の考えではなく「大人ピアノ」というキーワードに共感して頂いたたくさんの方の思いがこの本の背景にいっぱい詰まっているような気がします。引用させて頂いた方への個別のご了解は頂いていませんが、いずれもこのコラムを通しての一般公開を前提に頂いたメッセージでしたので、本にはその旨を明記して私の判断で引用させて頂きました。どうかお許しください。

 出版社の話では、昨日、印刷用の最終原稿データを印刷所へ渡されたようです。この後は最終のゲラ確認を経て印刷、製本、そして3月中旬頃には全国の書店、楽器店への配本という流れになると思います。

 もう数年前になりますが、今回の本のアイデアを私に投げ掛け、なかなか進まない私の原稿を気長に待って頂き、そして最後まで終始的確なアドバイスを頂いた音楽出版社のドリーム・ミュージック・ファクトリー(株)様、楽譜浄書からページレイアウトまで流石のプロの技で手掛けて頂いた(株)ライトスタッフ様、本文に楽しいカットイラストを描いて頂いた(有)ソリッドデザイン様、今回特別協力として参考ピアノアレンジ譜を提供して頂いたアレンジャーの青山しおり様、大変ありがとうございました。

 いつもながら、一冊の本が出来るまでにはたくさんの方の思いや技やエネルギーが注がれているのだなぁ、そしてたくさんの皆さまの声に支えられているのだなぁ、と痛感します。

 次週のコラムでは、この本の切り口や内容、具体的な目次の紹介等が出来ればと思います。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 今回のコラムに書きましたan弾手の7冊目の本「パパも弾きたいピアノ入門」ですが、早くもAmazonと楽天の通販サイトに掲載されています。まだ簡単な情報しか出ていませんが。まあ、実際の本の印刷もまだこれからなので(笑)
 サイトのページでは発売日が3月31日と表記されていますが、実際は地域や配本の都合にもよりますが3月中旬頃には店頭に出始めるだろうと聞いています。
 ぜひ、手に取って頂ければ嬉しいです!

 
−an 弾手−


第437回「コードの魔法でラクラク弾ける!」

[2013.3.5]

 ついに3月になりました!
 3月と言えば…。はい、これまで何かにつけて騒いできました私の7冊目の本が、いよいよ発売される月です(笑)
 先週の第436回コラムや、ひと月ちょっと前の第432回、さらにその前の第430回、第422回でも書いていますのでちょっとしつこいかとは思いましたが。今回も自分の出版ネタですみません!
 何冊目になっても、やはり自分の本が発売になるというのはテンションが上がるものですね。

 これまでのコラムと一部内容がダブりますが、改めて本の概要をご紹介します。

 【書名】コードの魔法でラクラク弾ける!
 「パパも弾きたいピアノ入門」
 表紙イメージ画像はこちら

 ♪初めてピアノに触れるあなたへ。
 ♪楽譜があればそれなりに弾けるけど、もっと気ままに弾いてみたいあなたへ。
 ♪昔かじったけど、すっかり忘れてしまったあなたへ。

● 著者:an弾手(鮎川久雄)
● 版型:菊倍版
● 頁数:96ページ
● 定価:1600円(税別)
● 出版社:ドリーム・ミュージック・ファクトリー
● 発売日:3月中旬予定
(Amazonその他のネット通販サイトで簡単な本の紹介と予約受付が始まっています)

 本のコンセプトは、まさにキャッチコピーや書名にあるように、大人になってピアノを弾いてみたいと思っている人(今さらピアノ教室に通うのは面倒くさいお父さん?)とか、昔ピアノを習っていたけど今ではすっかり忘れてしまった、でももう一度挑戦してみたいと思っている人とか、楽譜による演奏ならそれなりに出来るけど、楽譜がないと無理!という人で、ちゃんとしたピアノ楽譜がなくてもザッとしたメロディーさえ分かれば簡単な伴奏や自分流のアレンジ演奏なんかが出来たらいいなあ、と思っている人とか、最近少しピアノを触り始めたけど1曲練習しているとすぐ前の曲を忘れて弾けなくなってしまうという人とか、そんな人たちでも「コードの魔法でラクラク弾いちゃいましょう!」という本です。
 あ、それから既にピアノ練習始めて少し経つけど、色んな練習法やノウハウがあれば見てみたい、という人にもお勧めです。それと、ピアノの先生のご参考にも!

 以下、目次抜粋とその内容説明です。

【魔法のタネ・その1】鍵盤の魔法
『ピアノの鍵盤って、どうなっているの?』ここではピアノの鍵盤の配列の仕組みを体験的に理解します。

【魔法のタネ・その2】コードの魔法
 『ピアノの鍵盤を使って、コードを体験しよう』鍵盤上で自分で簡単にコードを作ってその仕組みを体験する事で、メジャー、マイナーのどんなコードも感覚的につかめるようになります。

【魔法のタネ・その3】楽譜の魔法
 『楽譜のこと、これだけ分かればとりあえすOK!』本書に出てくる最低限の楽譜の知識を再確認します。

【魔法のタネ・その4】簡単に弾ける魔法(コード・バッキング編)
 『さあ、いよいよコード奏法の世界へ!』コード進行だけで感覚的に両手コード・バッキングが出来るようになって、楽譜がなくても簡単な伴奏などが出来るようになります。

【魔法のタネ・その5】簡単に弾ける魔法(ソロ・ピアノ編)
 『あれっ、弾けてる!ちょっとした要領で簡単に即興アレンジ、ソロ・ピアノ』ちょっとした要領で、メロディーとコード・ネームだけの楽譜を使って自分でアレンジしながらソロ・ピアノが弾けるようになります。

【魔法のタネ・その6】左手のバリエーション
 『ピアノの響きが豊かになる左手パターン』左手の指の使い方をちょっと工夫すると、ピアノの響きがグッと豊かになります。

【魔法のタネ・その7】右手のバリエーション
 『ピアノの響きが豊かになる右手パターン』右手の使い方をちょっと工夫すると、ピアノの響きがグッと豊かになります。

【魔法のタネ・その8】コード進行の不思議
 『コード進行が分かるとコードの世界がグッと身近に!』ここまでは難しいコード理論にはほとんど触れずに感覚的・実践的に練習してきましたが、ここで初めて理論的な裏付けを知る事で「なるほど、そうだったのか!」と世界が広がることでしょう。

 本文内の奏法解説には例題曲として
 ・故郷の人々(スワニー河)
 ・大きな古時計
 ・千の風になって 
 を使っています。
 
 巻末の参考曲集は「リード・シート編」と「ピアノ・アレンジ譜編」に分かれています。
「リード・シート編」ではリード・シート(メロディー単音とコードネームだけの楽譜)を使って、自分でソロ・ピアノにアレンジして弾いていく時のポイントを解説しています。
 曲目は
 ・TAKUMI(匠)…TV朝日「大改造!劇的ビフォーアフター」挿入曲
 ・この木なんの木…日立グループCMソング「日立の木」
 ・翼をください
 ・いつも何度でも…「千と千尋の神隠し」より
 ・にっぽん昔ばなし…まんが日本昔ばなし(オープニング)
 ・もののけ姫…「もののけ姫」より

 「ピアノ・アレンジ譜編」では、初の試みとして世の中の他のピアノ教本では多分見た事がない(?)ような解説をしています。実績のあるプロ・アレンジャーに本書用に新たに書いて頂いた「一般的なピアノ・アレンジの二段譜」を載せ、その後にそのピアノ楽譜を本書流のコード奏法で解釈して弾いたらどんな弾き方が出来るか、という解説をしています。併せてan弾手流アレンジのピアノ楽譜(二段譜)も対比して載せていますので、比較して見て頂ければ面白く参考になるかと思います。
 曲目は
 ・めぐり逢い…(アンドレ・ギャニオン)
 ・戦場のメリークリスマス…(坂本龍一)
 ・イエスタディ…(ビートルズ)
 です。

 話が長くなってしまいましたが、まもなく発売の「パパも弾きたいピアノ入門」、これからピアノを始めてみようという方はもちろん、これまでのan弾手本をお持ちの方や他のコード理論書、ピアノ教本をお持ちの方にもきっと新しい発見があるかと思いますので、ぜひ手にして頂けたら嬉しいです!



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。

 卒業の季節ですね。私の身の周りでも卒業、進学の話題をたくさん聞く様になりました。そんなこんなで、ちょっと陽射しが穏やかだった今日の昼休み、明るい空を見上げて、どことなく気持ちが前向きになったような気がしました。
 ひとつの年度が3月に終り、4月から色んなことが新しく始まる、というのは、改めて考えてみるとなるほど日本の風土に根ざした素晴らしい知恵だなぁ、という気がしてきます。
 さてさて、私自身もこの季節、何かを卒業し、そして何かまた新しい空気を吸ってみなくっちゃ、ですね。
 そういえば、今日は啓蟄、でしたっけ。

 
−an 弾手−


第438回「目に見えないご縁の輪に感謝!」

[2013.3.12]

 あれはちょうど一週間前の火曜日、夜7時頃、会社で残業していたら私の携帯が鳴りました。
 誰からだろうと着信を見ると『講談社第二出版部……』という表示。いつも私の本を担当してくださっている女性編集者の方です。
 「ご著書の増刷のご連絡で電話しました」
 1年振り位にお聞きする懐かしいお声でした。
 「あっ、そうなんですね!ありがとうございます!」
 「2週間速習ピアノ講座が、今度第4刷になります。おめでとうございます。増刷に当ってどこか修正する箇所はありませんか?」
 「えっと…、多分修正はなかったと思います」
 「そうですか、分かりました。それではこのまま進めさせていただきますね。3月25日付けでの増刷になります」

 うれしい〜♪
 重なる時は重なるものですね。今年は1月にドレミ楽譜出版社の『お父さんのためのピアノ教室』が第17刷になり、この3月にはこのところずっと騒いで(?)いた『コードの魔法でラクラク弾ける!パパも弾きたいピアノ入門』(ドリーム・ミュージック・ファクトリー)がいよいよ発売、と思っていたら、講談社の『2週間速習ピアノ講座』も第4刷が入るということになりました。

 考えてみると、『お父さんのためのピアノ教室』は初版が2004年10月ですからもう8年半、『2週間速習ピアノ講座』は2011年7月初版なので1年半くらいでの第4刷。今年になってから3ヵ月で相次いで3冊の本(出版社3社)の動きがあったことになります。

 どの本も、私の体験を元にしたコード奏法の入門書、という点では同じですが、それぞれに少しずつ切り口や本としてのタッチが違うような気がします(出版社の違いによる雰囲気の違いも結構あるような気もします)。
 いずれにしても、これだけ継続してたくさんの方が買ってくださっているというのは、それだけこの分野の需要があるということなのでしょうが、著者の立場としてはただただ感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございます。

 私自身がそうだったように、大人になってからピアノを弾きたいと思っているたくさんの人たちと、こうして目に見えないご縁でつながり、目に見えない輪が広がっていくことは、なんて幸せなことだろうと思います。感謝です。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 いよいよ「第4回オハイエくまもと・とっておきの音楽祭」が近づいてきました。3月24日(日)、熊本市の中心街一帯9ヵ所のストリート(一部屋内)で同時開催です。今年も「みんなちがって、みんないい」をキャッチフレーズに、プロ・アマ交えた約百組の個人・団体(総勢五百数十名)の出演者、及びこの1年間練習を重ねてきたオハイエくまもと音楽隊の皆さんが様々なジャンルで様々なパフォーマンスを繰り広げます。

主なスケジュールは次の通りです。
【2013年3月24日(日)】

10:15〜10:45 オープニング(熊本交通センター)
11:00〜15:00 市内9会場で同時開催(熊本交通センター・城彩苑・熊本市国際交流会館・熊日会館びぷれす広場・熊本市現代美術館・下通りアーケード内2ヵ所・新市街アーケード・辛島公園)
16:00〜18:00 フィナーレ(熊本交通センター)

 私は会場責任者を仰せつかっている熊本市現代美術館ホームギャラリーに11:00〜15:00まで張付き、その後16:00からは熊本交通センターステージでのフィナーレに移動します。
 皆さま、桜満開(多分?)の日曜日、楽しい音楽やダンスで賑わう熊本市の街なかへ、ぜひ足をお運びください。

 詳しくは下記のオハイエくまもとのサイトをご覧ください。
 http://ohaie-kumamoto.org/
 
−an 弾手−


第439回「オハイエくまもと・第4回とっておきの音楽祭」

[2013.3.19]

 いよいよ5日後に迫ってきました!
「オハイエくまもと・第4回とっておきの音楽祭」、今度の日曜日(3月24日)です。先週のコラムの「ちょっと、ひと言」にも書きましたが、本番前の最後のコラムですので今回も書かせてくださいませ〜。

 まず、この音楽祭の趣旨について当日の司会MC用資料の中から一部を要約してご紹介しますね。
 『「オハイエくまもと」の設立は2009年4月で、パフォーマー(障がいのある演奏者達)を音楽指導者が日常的に支援し、一緒に楽器に触れて音楽を楽しむ活動をしています。
 「とっておきの音楽祭」は、そうした日常的な活動の発表の場であり、障がいのある人もない人も一緒に音楽を楽しむことで心のバリアフリーを目指しているものです。
 私たちは姿、形も生き方も考え方も能力もそれぞれ違いますが、一人一人はかけがえのない存在です。違うことをお互い認め合い、それを尊重すること、これが心のバリアフリーだと思いますし、音楽はあらゆる個性を輝かせる力を持っていると思います。
 合言葉は「みんなちがって みんないい!」です。』

 ということで、ここだけ読まれた方はこの音楽祭がパフォーマー(障がいのある演奏者)メインの音楽祭の様な印象を持たれるかも知れませんが、実際はそれ以外にもこの趣旨に賛同していただいたプロ、アマ約100組、人数にして500名以上もの演奏者が参加し、熊本市内9ヵ所の会場に分かれて同時進行で演奏を繰り広げます。地元熊本で活動中のプロ・ミュージシャンはもちろんのこと、このオハイエ音楽祭発祥の地・仙台や、東京で活躍しているプロの方も駆け付けてくれます。

 そして、出演者はもちろんですが、この音楽祭の開催は実に沢山の人たちの力で支えられています。ボランティアで1年間オハイエ音楽隊(パフォーマー)の演奏指導を続けてきた音楽指導者の皆さん、開催に向けて山積する作業を手分けしながら地道にクリアしてきた事務局や実行委員の皆さん、そして各会場で当日の司会進行や舞台運営などの重要な仕事をこなしてくださるプロの司会者や舞台関係者の皆さん。また各会場で出演者のお世話などをしてくれる高校生、大学生、一般の沢山のボランティアの皆さん。更に、当日の出演者や関係者、ボランティアなど、多数の皆さんの食事、飲み物を無償でご提供頂いたり観客の皆さまのためのバザーを出店してくださる地元食品企業様、広告出稿で協賛して頂いた沢山の企業様、そんな沢山の方々の力が一つになってこの音楽祭が開かれます…。

 なーんて、偉そうに解説しているお前は一体何様?、と突っ込まれそうですが。
 私は一昨年から音楽指導のお手伝いなどをさせて頂くようになったんですが、去年の音楽祭はどうしても外せない用事で熊本を離れていて、何と本番当日欠席っ(ごめんなさい!)。
 今回も音楽指導者と実行委員に名を連ねてはいるものの、2週間に1回の音楽指導はナンダカンダで結局数回しか参加出来ず(汗)。で、本番当日は会場の一つである熊本市現代美術館の責任者をやりなさいと仰せつかったので、これはぜひ責任を果たさなければ、と思っているところです。

 当日の開催概要は次の通りです。
 【2013年3月24日(日)】
 ● 10:15〜10:45 オープニング(熊本交通センター)
 ● 11:00〜15:00 市内9会場で同時開催(熊本交通センター・城彩苑・熊本市国際交流会館・熊日会館びぷれす広場・熊本市現代美術館・下通りアーケード内2ヵ所・新市街アーケード・辛島公園)
 ● 16:00〜18:00 フィナーレ(熊本交通センター)
フィナーレには、あの「くまモン」も駆け付けてくれますよ!

 今度の日曜日です。皆さま、ぜひお出かけください!

 詳しくはオハイエくまもとのサイトをご覧下さい。
 http://ohaie-kumamoto.org/
 当日はユーストリームでの生中継もあります。上記サイトの「音楽祭」ページからどうぞ。



(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 発売になりましたよ〜!
 「コードの魔法でラクラク弾ける!パパも弾きたいピアノ入門」
 著者:an弾手(鮎川久雄)
 発行所:ドリーム・ミュージック・ファクトリー(株)
本の奥付の発売日は3月30日になっていますが、先週末(3月15日)には全国の書店、楽器店に配本が始まったようです。
 毎度毎度のお願いで恐縮ですが、どうかスタートダッシュキャンペーン(笑)にご協力をお願いします〜!
 ご近所の大型書店(楽譜コーナーがあるところ)や楽器店で、ぜひぜひ上記の書名をお尋ねください!その店に無ければまた別のお店でも〜!皆さまのお声掛けで、書店さまも「店頭に並べてみようか」とか「目立つところに陳列してみようか」と思っていただける可能性が増えるかも、です。そうすると、たまたま店頭でこの本に出会って「自分もピアノを始めてみようかなぁ」という方も増えるかもしれません。そんな出会いの輪が1人でも増えたら幸せだなぁ、と思っています。

 
−an 弾手−


第440回「今年も新緑の山里で?」

[2013.3.26]

 いつも「それは一本の電話から」なんです(笑)
 今回も、それは先週かかってきた一本の電話から、でした。

 「5月の4日とか5日とかはご予定はどうですか?」
 いつもお世話になっている山都町・清和物産館の館長さんからでした。
 「えっと…、予定がどうだったか見てみますね。その日に何か?」
 「また東京からフランス料理のシェフに来てもらうので、その時ピアノ弾いてもらえないかと思って」

 ありがとうございます!またまた声を掛けて頂いて!
 えっと…、あーっ!4日・5日と一泊で旅行に行く予定が入ってた!
 でも、せっかく声を掛けていただいたんだし、自分としてもぜひ弾かせていただきたいなぁ、という気持ちもあって。
 4日は旅行の出発をずらして、清和での演奏を2時位までに終らせられれば、それから旅行出発でも何とかなるかなぁ。
 「そうですか。5日は既に予定が入ってらっしゃるんですね。それでは4日の11:30〜12:00、12:30〜13:00、13:30〜14:00位の演奏予定ではいかがですか?」

 ということで、料理の出し方や席のセッティングなどを調整していただくことになりました。メニューもこれからシェフと具体的に詰めていかれるようなので、まだ今後少し微調整があるかもしれませんが。
 去年も5月4日に弾かせていただきました。その時は昼2回と夜のディナータイムに1回でしたが、今回は私が夜が出来ないので昼の時間だけになりました。

 この清和物産館の「郷土料理館・四季のふるさと」は、優れた建築を後世に残すために熊本県が進めている「アートポリス構想」の事業で建てられた建物で、周囲が全面ガラス張り、その外に清和高原の綺麗な自然が見える、気持ちのいい所です。ゴールデンウィークの時期はガラスの向こうに新緑が広がります。そんな風景を背景に演奏できるこの場所は私もとても気に入っています。

 「タイトルは、an弾手ヒーリングピアノ、でいいですか?」
 館長さんの方で、告知用のフライヤーを作ってくださるそうです。ありがとうございます!

 あ、肝心の自分の演奏は?30分のセットが3回だと1時間半?曲数にして30曲位は用意しておかないといけないなぁ。それに曲の合間のMCネタも?

 これから曲選びと肝心の練習始めますっ!
 あと1ヶ月ちょっとだ。また忙しくなったぞ〜。




(続く→原則毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。

 オハイエくまもととっておきの音楽祭、一昨日の日曜日、熊本市中心街9ヵ所で一斉に開催されました。私は熊本市現代美術館の会場担当として朝から3時過ぎまで張り付き、4時からは交通センター・センターコートの特設ステージでフィナーレに参加しました。といっても私が演奏したのではなくて運営担当なんですが。
 会場ではスタッフジャンパーを着てお客さんの対応をしないといけないので、ダラッと椅子に掛けているわけにもいかず、一日中ずっと立ちっぱなしで6時過ぎに終わった時はヒザも腰もガクガク(笑)
 でも、たくさんの感動をもらって気持ちの中は充実感がいっぱいです。障がいのある人もない人も、一緒に音楽を楽しむことで気持ちの共有が出来ましたし、たくさんの人との出会いもありました。演奏に来られていた、あのピアノランドの樹原涼子さんとも親しくお話し出来ましたし、宮城県から来られたとっておきの音楽祭の創設者、ピアニストの稲垣達也さんとも名刺交換してチャッカリ自分の本の宣伝も(笑)。日頃はネット上でしかお話したことがなかったたくさんの方ともリアルの出会いがあり、今度ゆっくりお話でも、という展開も。
 今はまだ頭の中がグチャグチャですが、これを心の栄養にして、また少しずつでも日常に活かしていければと思っています。

 
−an 弾手−
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