知人からの案内で演劇を観てきました。今年6月19日が太宰治の101回目の誕生日、ということで「101年目の太宰治」という公演。その中で太宰治戯曲の「冬の花火」と「春の落葉」という2本が上演されました。
終戦で日本人の価値観や生活が激変した時代。東北地方の農村を舞台に、土地代々の暮らしや文化を守り続けてきた人々と、急速に変化する都会の暮らしを持ち込もうとする人との葛藤を描いたストーリー。シンプルな舞台装置に登場人物のセリフ、動き、そして音と光の変化だけなのに、想像力をかき立てられ、目の前に見えているものよりはるかに大きく広い世界が広がっていきました。
まさに、演者と観客の共同作業で一つの物語が出来上がるんですね。新鮮な感動と同時に、音楽の場合に置き換えてみたり、いろんなことを考えさせられたひと時でした。
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