うれしい出会いがありました!
先日届いたメール。蓼科高原でペンションひまじを経営されている黒田さんからの久し振りのメールです。
黒田さんは2007年9月のan弾手コラム連載200回感謝特別号にもメッセージをお寄せいただいていますが、ご自分のペンションでグランドピアノを気ままに弾きながら、また最近ではフルートにも手を染めながら、訪れたお客さんと音楽談義を楽しまれているとか。そして、去年の夏にこのペンションでそんなピアノ談義を交わしたお客さんから久々にメールがあったそうです。1年前、黒田さんから教えてもらったピアノのコード奏法を早速試して、今ではご自分でもビックリするくらい色々な曲を楽しまれているとか。
そんなうれしいメールを私にも転送していただいたのです。
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(以下、ご本人から黒田さんへのメールです)
メールしたいと思いながらつい忙しくてようようメールできます。
今年の夏は8月はじめ開田高原に行くことになり御嶽山を拝みたいと計画しています。親兄弟張り切っており、蓼科方面へは行けそうにありません。
ところで以前お邪魔したときに教えてもらったコード奏法にすっかりはまっております。去年8月からコードを覚え始め、覚えるのは1ヶ月程度でしたが、指が自然に行くようになるのに半年かかりました。
dimなども含めてほぼ弾けるようになり、このピアノ発表会ではコードを主体に「慕情」を間違いなく弾くことができました。
教えてもらったときの[an弾手」のフォークの本も買ってその良さと自分でもどんどん弾けるという快感ですっかりとりこです。
何せ、クラシックから歌謡曲までどんな曲でも何調でもコードさえふってあれば弾けるのはいいですね。気に入った曲はコピーで抜き出して毎日のように弾きます。ちょっとしたファイルができてきました。これからはさらに気に入った曲は暗譜していつでも弾けるようにしたいと思っています。
今チゴイネルワイゼンをほぼ弾けるようになり、あと間違わずに弾けるよう毎日の練習のメニューに入れています。この曲が弾けるようになるとは正直思いませんでした。
もうまともな楽譜で弾くのが面倒になってきて、楽譜の本を買うのはコードのものばかりです。ヘ音記号がいらないので1冊に300曲とかたくさんあるのがいいですね。
ピアノが弾けるのは例えばあと10年と考えると(今年古希の祝いでした)、コードでたくさん曲をおぼえて弾ければ、まともな曲の何倍もレパートリーがふえることになり、それだけ楽しみもふえるというものです。毎日の練習も楽しみながらでき、やればやるほどコードも自然に指がいくようになります。
ちょっと長くなりましたが、教えていただいたおかげでいえば人生が変わったような気がします。これからもいろいろ教えてください。ありがとうございました。
大阪 中村 典男
という訳で、今年古希の中村さん。
わずか1年ですっかりコード奏法をモノにされたようで、たいしたものですね。
私もすっかりうれしくなって早速黒田さんと中村さんにCC(同報)メールでお返事しました。
(以下、an弾手から黒田さん、中村さんへのメールです)
黒田 寛 様
CC:中村 典男 様
黒田様、お久し振りです。そして、中村様、はじめまして。
この度は、大変うれしいメールをいただき喜んでいます。
黒田様が蓼科高原のペンションでピアノを弾きながら暮らしておられる(って、もちろんそればっかりじゃないでしょうけど)ことをお聞きして大変うらやましく思いながら、私の本をペンションのお客様にもご紹介いただいているとのことで嬉しく思っていましたが、こんな形で話がつながっていくとは実に楽しいことですね。
それにしても、中村様はわずか1年でコード奏法をご自分のものにされたようで、感心してしまいました。おっしゃるように、コードさえあればたいていの曲はそれなりに弾けてしまうのがいいですよね。
今年古希とのこと、おめでとうございます。
かく言う不肖私は今年還暦の若造でごさいます。あと20年はピアノ弾けるかな、と思っております。
これからもご一緒に楽しんでいければ嬉しいです。
蓼科高原に行く機会もなかなかありませんが、いつか爽やかな高原の空気の中で黒田様の即興演奏やフルートをお聴きできるのを夢見ております。
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。
an弾手
早速、中村さんから返信のメールがありました。
(以下、中村さんからan弾手へのメールです。)
an弾手さんから直接メールをいただくとは大変光栄です。
おかげさまでコード奏法を毎日楽しんで弾いております。
昨年黒田さんから聞いて早速インターネットで見ると、an弾手さんの面白い体験談が飛び込んできてそういう世界があるのかと感心したものでした。
コードの基本を書いた本を買ってきて読むと、むつかしそうだけど理路整然としてとっつきやすいと感じました。アマゾンの一覧にan弾手さんのフォークの本がありすぐ注文したのが始まりでした。好きなフォークが次々間違いながらも弾けるようになってきてすっかりはまったということです。精霊流しや四季の歌など何ともきれいに弾けて陶酔しました。
もっとも、an弾手さんのようにアルペジオ風に弾くのは苦手で今のところはもっぱら和音で弾いております。それでもフォーク独特の美しい和音が展開していくのでまことにうれしいものです。
まだ間違えてばかりですが、ポピュラー全集でセプテンバーソングや枯葉など、昔はとても弾けないと思っていた曲がこの腕で弾くことができるようになり感激しています。「もしもピアノが弾けたなら」の曲もきれいな旋律ですね。
これから展開していこうと張り切っておりまして、クラシック、ポピュラー、アニメソング、フォーク、歌謡曲、童謡など歌集をそろえていくつもりです。
今回はわざわざメールをいただけてうれしいかぎりです。今後もいろいろお願いいたします。
大阪 中村 典男
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私が体験し、そして拙い体験談や本で伝えたかったコード奏法の楽しさ。
そんなピアノの楽しみ方を中村さんは体現されているような気がして、とてもうれしいです。
中村さんは人生の大先輩ですが、ピアノの世界ではご一緒に楽しみを広げていけたらと思います。
今回、より多くの方にそんな中村さんのピアノの楽しみ方をご紹介したいという私からの依頼に、快くご承諾いただいた中村さん、ありがとうございました。
そして、こんな思いがけない出会いを広げていただいた蓼科高原ペンションひまじ・黒田さん、ありがとうございました。
(黒田さんのHPは「ペンションひまじ」で検索してみてください。美しい蓼科高原の四季の風景を見ることが出来ます。スライドショーのBGMで黒田さんの素敵なピアノも聴けますよ♪)
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
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随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com