第211回「アナ鼻ピアノ(その33)エンディングの超簡単パターン」 [2008.1.15]

 さて、今回は「超?」久し振りに…アナ鼻ピアノコーナー行ってみま〜す!
 んっ?なにそれ。って方もいらっしゃるかも(笑)
 私も自分でバックナンバーを確認してみました。2003年8月19日の第51回で新企画「アナ鼻ピアノ」の予告をして翌週の8月26日第52回から始めてるみたいですね。
 「アナタも鼻歌をピアノで歌えるようになる(!)ためのコード奏法 超入門講座」。略して、「アナ鼻ピアノ」…なんて書いてますね。その後2004年9月14日の第107回「アナ鼻ピアノ(その32)」が今のところ最後みたいですので、とりあえず今回は(その33)としてみました。但し、以前のと何の脈絡もありませんが。
 ま、それはそれとして。久し振りに、知ってるとちょっと便利なピアノの小技、を書いてみようかと思います。大した事でもないので、なんだそんなこと今さら、っていう方もいらっしゃるかも知れませんが、私が日頃便利にしている小道具なので、やってない方は一度試してみてください。

 今回のテーマは色んな曲にそのまま使えるエンディングのパターンの話です。
 とりあえず分かりやすいようにKey=C(ハ長調)でお話します。他のKeyでもそのまま並行移動して考えれば全く同じです。
 曲が終わっていざエンディング、という時、いきなりこのパターンを使ってもいいし、ひとしきり他のカッコいいエンディングのパターンを弾いて、ほんとにいよいよこれで終りっ、という時にダメ押しでこれでもかっ、と付け足してみても結構うまくはまるパターンです。

 理屈は簡単です。Key=Cの曲は最後のコードがCで終わります。で、終わった後、ポロポロポロポロ〜っとCのコード(ド、ミ、ソ)をアルペジオにして弾き上がっていくと、それだけでも一応エンディング風になりますし、メロディー感がない分それなりにピアノを操っているように聴こえて、素人の方には受けはいいんですが、さすがにコードC(ド、ミ、ソ)だけでは単純すぎます。そこで、これにレとラの音を加えるんです。つまり

 ド、レ、ミ、ソ、ラ

 にします。これを数オクターブ繰り返すと…

 ド、レ、ミ、ソ、ラ、ド、レ、ミ、ソ、ラ、ド、レ、ミ、ソ、ラ、ド、レ、ミ、ソ、ラ…

 となりますね。すると…
 ド、ミ、ソ、ド、ミ、ソ、ド、ミ、ソ…
 と弾いた時と比べて、俄然カッコ良くなります(味に深みが出ます)。
 実際にピアノで音を出して試してみられれば、一目瞭然だと思います。
 (なお、この時はリズムを無視して(ルバートで)タラタラタラ〜ッと余韻たっぷりにいってみましょう。)

 ド、ミ、ソ…が天真爛漫な幼稚園児の歌声とすれば、このド、レ、ミ、ソ、ラ…は、やや人生の機微を感じ始めた青年のつぶやき、といったところでしょうか。但し、いまだ人生の辛酸をなめつくした大人の深みにまでは達していないところが、このパターンの応用範囲の広いところで、童謡から歌謡曲、演歌、ポピュラー系の曲まで、幅広い曲に違和感なく合ってそれなりの味が出せます。

 但し、テンションコードがバリバリ入ったジャズ系の曲では、さすがにこのド、レ、ミ、ソ、ラ…のパターンでもまだ正直過ぎて物足りないでしょう。その時は、このパターンからドとソの音を抜いてミ、ラ、レ、ミ、ラ、レ…とすると、結構大人の味が強く出てうまくはまります。
 あるいは、この二つを組み合わせたパターンとして、まずはド、レ、ミ、ソ、ラ、ド、レ、ミ、ソ、ラ…と上がって行き、いよいよ最後の最後でミ、ラ、レのアルペジオをチャラッ♪と弾いて終わると、ポピュラー系の曲にもちょっぴりジャジーな味を加えることが出来てグッドです。
 このミ、ラ、レのアルペジオは、エンディングだけでなく曲の途中にもうまく使えば普通の曲にジャズっぽい味付けをするのに役立ちます。

 以上、実際にピアノで音を出してみて、あるいは日頃弾いている曲に応用して試してみてくださいね。指使いは、あなたの弾きやすいパターンを工夫してみてください。

 さて、ここまでの話は実際に弾いてみてカッコよければそれでよしっ、ということで充分なんですが、これをちょっと音楽理論的に考えてみるとどういう理屈になっているんでしょうか。
 次回はその辺の事をちょっと考えてみようと思います。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 あっという間に1月も15日になりました。月並みながら時間の過ぎるのの早いこと!これから寒い日、寒さの緩む日を繰り返しながら、春に向かっていくんでしょうね。
 そういえば今朝は我が家の隣のほうれんそう畑に真っ白な霜が降りてました。一面の霜に覆われて葉っぱがしんなりしていましたが、陽が当って霜が消える時間になると、たちまちしっかりした葉を元気に上に向けるんですよね。こうして寒さにさらされながらも着実に成長している畑を見ていると、なんだか励まされるような気がします。
 さて、頑張らなくっちゃ!
 
−an 弾手−


第212回「アナ鼻ピアノ(その34)エンディングの超簡単パターン」 [2008.1.22]

 さて、前回、色々な曲に使えるエンディングパターンのお話をしました。理屈は考えなくてもその通りにすればそれなりにカッコよく決まるので便利です。色んなKeyの場合の鍵盤の位置(パターン)を覚えておけば難しい事は何も考えなくても自然に弾けます。私も色々やっているうちに偶然このパターンを見つけて、おっ、これは使える!という訳で使ってます。ある時、テレビの歌番組を何気なく見ていたら、曲の最後にオーケストラのバックバンドがまさにこのパターンを弾いているのを聴いて俄然気を良くしました。
「なんだ、プロも使ってるじゃ!」
って訳で、ずっと理屈は気にもせずごく自然に使っていたのですが、最近「ん?このパターンって音楽理論的にはどうなってるのかな?」と気になり考えてみました。そうしたら面白い事に気が付きました。理論に詳しい方はまた「なんだ、そんな事」って思われるかもしれませんが、これまで知識は知識としてあった「理論」と、理屈は考えずにとりあえず使っていたパターンとが期せずして結びつき、自分的にはとても面白かったのでここに書いて見る気になった、という訳です。

 前置きはこれくらいにして、と。
 前回の話は、Key=C(ハ長調)で曲が終わった後、コードCのド、ミ、ソ、ド、ミ、ソ…のパターンじゃなくて、これにレ、ラを加えたド、レ、ミ、ソ、ラ、ド、レ、ミ、ソ、ラ…のパターンでアルペジオすると少しオシャレになりますよ、ということでした。そこで、このド、レ、ミ、ソ、ラという音階を改めて考えてみたら、これに合う理論(キーワード)が3つ出てきました。

(その1)ヨナ抜き音階
 ヨナ抜き、とは、ドから始まる音階のうち、ヨ(4番目)とナ(7番目)の音を抜いた音階。4番目のファと7番目のシを抜いたドレミファソラシドとは、つまりドレミソラですね。へぇー、なんとなくカッコイイなぁと思って使っていたパターンがヨナ抜き音階だったとは。自分ではヨとナを抜いた音階を弾いている意識はなくて、コードCのド、ミ、ソにレとラを加えたつもりだったんですが…。結果的にはドレミファソラシドからファとシを抜いた音階と同じになってたんですね。
 このヨナ抜き音階、ご存知の方も多いかと思いますが、日本の民謡や演歌で多く使われる音階らしいです。演歌に限らず、アイドル歌謡、フォーク、ニューミュージック、J-POPなどでもこのヨナ抜き音階で作られている曲は結構多いらしいです。(たとえば「上を向いて歩こう」、「木綿のハンカチーフ」等)。
 (以上、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から一部引用)

(その2)ペンタトニックスケール
 このドレミソラの音階、実はペンタトニックスケールという名前もありました。ペンタとは5つという意味。つまりペンタトニックスケールとは5つの音から出来ている音階ということです。
 このペンタトニックスケールはロックやポップスでよく使われる音階らしいです。
 ん?ロックやポップス?(その1)のヨナ抜き音階は演歌でよく使われるって言ったけど…。全く同じドレミソラなのに、不思議ですね。
 なお、このドレミソラの音階、実はピアノの黒鍵だけを弾いた時の音階でもあります(もちろんKeyは違いますが)。黒鍵だけを適当にパラパラ弾くと、何も考えなくてもそれなりにかっこいいアドリブになります。そう言えば黒鍵だけをグリッサンドする、ってのもありますね。

(その3)シックスナインス
 ジャズでよく使われるテンションの入ったコードで(シックスナインス)というコードがあります。6度と9度の音を加えたコードです。
 さっきのドレミソラ、を見てみましょう。コードCの構成音(ド、ミ、ソ)に6度のラと9度のレを加えた音の構成になっています。正確に言うとド(1度)、ミ(3度)、ソ(5度)、ラ(6度)、レ(9度)という事ですが、転回してしまえば構成音の響きとしてはドレミソラでも一緒でしょう。
 なるほど、ドレミソラドレミソラ…のアルペジオがちょっとジャジーな香りがするはずです。

 と、いうことで、ド、レ、ミ、ソ、ラ…の音階とは、実は日本的なヨナ抜き音階であり、ロックの定番ペンタトニックスケールであり、ジャズで使われるシックスナインスのコードでもあった、ということでしょうか。これで単なるド、ミ、ソ(コードC)のアルペジオとは随分違う雰囲気をかもし出す訳が分かったような気がします。

 そして、もうひとつ、前回のコラムの後半で
 「〜このパターンからドとソの音を抜いてミ、ラ、レ、ミ、ラ、レ…とすると、結構大人の味が強く出てうまくはまります。〜」
 と書きましたがこのミ、ラ、レというパターン、これがここで書いたCシックスナインスのコード

 ド(1度)、ミ(3度)、ソ(5度)、ラ(6度)、レ(9度)から

 3度、6度、9度という特徴音だけを取り出したパターン(ミ、ラ、レ)で、いかにもジャズっぽい特徴的な響きを持っています。ジャズに限らず、曲の途中にこのミ、ラ、レのパターンをサラッと挟むと、とたんにオシャレな大人の香りが漂ったりします。

 ま、理屈はとりあえず置いておいても、実際弾いてみると単純な割にはなかなか味のある響きが味わえますし、色んな曲に簡単に使い回し出来ますから、ぜひ試してみてくださいね。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 昨日1月21日は「大寒」だったそうです。これから立春まで、1年のうちで最も寒いといわれる季節ですね。ここ熊本ではこの前の日曜日からシトシトと冷たい雨が降っています。他の地域では雪のところも多いみたいですが。皆様、体調を崩されませんように。私はおかげさまで何とか風邪もひかずにやってます。
 ところで、先日清和物産館の方から連絡があり、今年も2月24日(日)に『清和高原冬野菜 de フランス料理』のイベントがあるそうで、また私にちょっとピアノを、というご依頼を頂きました。で、私なんかのピアノでよろしければ、ということでまたまたずうずうしく弾かせていただくことになりました。(ほんとに私のピアノでいいのかなぁ)
 2月も末になれば清和の山里にも春の気配が感じられる頃です。早春の光の中で頂く高原野菜のフランス料理。さて、雰囲気をこわさないようなピアノにしないとですねー。
 (『清和高原冬野菜 de フランス料理』の詳細は本サイトの掲示板[377]にあります。)
 http://www.kumamoto-bunkanokaze.com/bbs/light.cgi
 
−an 弾手−


第213回「緊張したなぁ、もう」 [2008.2.5]

 久し振りに(?)緊張しましたーっ!人前ピアノ。いえ、もちろん、シャイで人見知りする私のことですから、いつも人前ピアノは緊張するんですが、その度合いがですね〜。
 実はもう昨年の秋のことなんですが。声楽家の先生のお宅に頼み事でおじゃました時の事です。
 用件が終わって帰り際に先生が
 「今度、歌の教室の生徒さんの発表会があるんですが、ピアノ弾きませんか?」
 「えっ、私が、ですか?」
 「1部と2部の間で私たちが歌います。その時にan弾手さんのピアノソロもあったら楽しいでしょ」
 (注:私たち、って、先生はご夫婦で歌の先生です。)
 「えーっ、どうしよう…」
 「お願いしますよ。じゃ、そういうことで。」
 ということで…。なんだかそんな風になってしまいました。

 しばらくして、知り合いの印刷会社の方から電話。
 「○○先生の教室の発表会プログラム、ファックス送りますから校正して下さい。」
 「えーっ、そちらでつくってるんですか。」
 で、送ってきたプログラム。タイトルが

 Autumn Variety Dinner Concert
 場所は熊本市内の某有名ホテル最上階レストラン

 ひぇーっ、ディナーコンサートだって!
 で、私の出番のところを探します。
 ジャズピアノソロ、ってなってる!
 ん?出演者紹介では、
 特別出演、だって。で、肩書きが(40歳からのピアノ入門の著者)だって!
 うーん、まあ、ウソではないが…。ただ、ジャズピアノソロ、っていうのは少し違うんだけどなぁ。

 そして、当日。
 少し早めに会場の某ホテルレストランに着きました。窓から熊本市内の夜景が見渡せる部屋にディナーセットが並んだ円卓。100席位か。一角にステージコーナーとグランドピアノ。まだお客さんはいなくて、会場を飾るお花のセッティングの最中。先生と顔を会わせたらいきなり
 「あ、お花が届いてますよ。」
 えっ、何のお花だろ?
 受付のところに行ってみると、出演者向けのたくさんの花束に混じって私宛の花束が!
 知り合いの方(男性)お二人の連名で「ご出演おめでとうございます」ってカードが付いている!あれーっ、なんか違うんだけどなぁ。出演、じゃなくて、頼まれて幕間にちょっと弾かせてもらうだけなんだけどなぁ…。
 ま、花束のお気持ちは大変ありがたく頂いておきましょう。
 早々と席について待っているとだんだんお客さんが入ってきます。あ、顔見知りの奥様。花束を贈ってくれた知人の奥さんです。そういえば話には聞いていましたが、その奥さん、この声楽家の先生ご指導のコーラスクラブに所属されていたんでした。そんなつながりで私がこの日ピアノを弾くのをご存知だったようで。当のご主人は所用で来れないとの事で花束になったようです。その奥さん、私の隣に席をとられました。
 「今日は、ピアノ演奏、楽しみにしていますよ!」
 「はあ、ま、たいしたピアノでもないですから。」
 そんな会話を交わしながら、やがてお食事タイムスタート。フランス料理のフルコースを頂きます。これが1時間。ふっ、結構お腹一杯だ!そして、やっと第1部の歌が始まりました。
 4人の出演者が入れ替わりながら全部で9曲。伴奏はピアノ、シンセサイザー、パーカッションのバンド。出演のみなさん、華やかな衣装にステージメイクでそれぞれ思い入れたっぷりに歌い上げていかれます。隣席の奥さん、ステージの歌を聴きながらもチラチラと私にピアノの話題などを振ってくださいます。私はというと、なんとなく締まらない受け答えをしながら、だんだん自分の出番が近づいてくるのを感じてどうも落ち着きません。
 やっと第1部終り。ふーっ、この席についてから、早くも2時間近くが過ぎている。お腹一杯食べたし、皆さんの歌をたっぷり聴いたし、隣席の奥さんとも色々世間話をしたし。こうも引っ張るとピアノを弾くテンションが緩んでくるというか、自分のピアノのイメージを忘れちゃったというか、逆に変な緊張だけが高まってくるというか。
 そんな、気持ちの整理がいい加減狂ったところで
 「では、続いて、本日の特別出演、○○さんをご紹介しま〜す!」
 なんて、MCが入りました!
 隣席の奥さんに拍手で見送られながら前に出ます。そして先生が
 「実はこの人、40歳を過ぎてからピアノを始めたんですよ!」
 なんて言いながら私のことをずいぶん持ち上げて紹介してくださいます。
 「で、今日弾いていただく曲は?」
 というところでマイクを受け取り、自己紹介しながらいつの間にか何となく言い訳トークに。あれー、まずいなあ、と思いながらも、話はぎこちなく、ガチガチに緊張してくるのが自分で分かります。イカン、イカンと言い聞かせながらそのままピアノの前へ。
 1曲目、ミスティ。
 途中まではなんとか無事に進んだんですが、後半、「あれっ?」って次が出て来なくなった!何度も弾いている曲なのに!最低限、止まらない、弾き直さない、は鉄則なので、最後の手段、適当に音をつなぎながらエンディングへ!(これでどうだぁー、ちょっと変だけど一応つながっただろー!?)
 2曲目、愛の賛歌。
 これはエンディングを派手なアレンジにしているので、ガーンと弾き終ってサッと席を立って拍手を取るにはいい曲です。
 こちらは何とか最後まで行きましたが、途中、アルペジオで上がるところなど、最後の小指の音が出なかったり、自分的には結構ボロボロでした。ただ、エンディングの盛り上げ場面はなんとかうまくいったので、そこだけは計算通りだったかな。
 弾き終ると先生がマイクを取って、
 「ね、すごいでしょー!こんな人が一家に一台、じゃなくて一家に一人、いたらいいですよね!愛の賛歌、なんか弾いてあげたら夫婦喧嘩もすぐ仲直り出来たりして。」
 なんて、会場を笑わせながら締めて下さいました。

 ふーっ。私の誤算。これまで人前ピアノもだいぶ経験してきたつもりだったんですが、こんないかにも発表会、という雰囲気はずっと以前にクラシックピアノの先生の発表会に出させていただいて以来だったこと。普段はパーティーにしろライブの店にしろ、その場の空気の一部みたいな感覚で弾かせていただいていたので、今回は全く違う感覚でした。なーんて、もっともらしい理屈を言っても一番の原因は自分の未熟さなんですけどね。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
◆ミクシィのご案内
 このコラムの読者の皆様にご案内とお願いです。私、an弾手はmixi(ミクシィ)に登録しています。もし、ミクシィをなさっている方がいらっしゃいましたら、マイミクに追加リクエストしていただけませんでしょうか。ミクシィの「友人を検索」で「an弾手」と入力していただければ、今のところ1人だけ出てきます。それが私です。
 どうしてこんなお願いをするのか?それは、私のコラムを読んでいただいている方から、もっと大人のピアノの輪を広げたいというご希望があるからです。私のコラムや掲示板だけではなかなか読者の横の輪が広がりにくいんですね。ミクシィなら、マイミクさん同士でお互いの横のつながりが広がりやすいかなあ、と思った次第です。
 今のところ私のミクシィはどうでもいいような日記を時々書いているだけですが、もしan弾手のピアノつながりでマイミクさんが増えるようなら、そちらでもピアノ談義をどんどん書いていけるのかなぁと思っています。今後どうなるか分かりませんが、とりあえずテストケースとして呼びかけてみました。
 なお、ミクシィに未登録の方はまずはミクシィ登録していただく必要があります。そして、登録には既にミクシィに登録されている方からのご招待が必要です。お知り合いでミクシィなさっている方に頼んでみてください。または、とりあえず私にご連絡いただいても、特に怪しい方でない限り(笑)、私からご招待することも出来ますのでよろしくお願いいたします。
 

−an 弾手−


第214回「不思議なショットバー。人前ピアノで思わぬ出会い。」 [2008.2.12]

 新年会ネタはもう古いんですが…。ま、まだひと月も経っていないんでお許しください。
 1月半ば、高校の同窓会の新年会。(我が高校は同窓会が多くてですね。暮れの12月29日には忘年会をしたばっかりなんですけど。)
 ひとしきり盛り上がって中締め。店の外に出てさあ今夜はおとなしく帰ろうかなぁ、とコートの襟を立てた時、1人の同窓生が声を掛けてきました。
 「おい、○○、もう一軒行くぞ。」
 「お、どこに行くとや?」
 「お前、ピアノの本を出しとるそうだな。だったらちょっと弾いてみせろ。いい店知っとるけん。」
 「あー、ピアノかぁ。まあ、よかけど…」
 (注:熊本弁を無理に標準語風に翻訳しながら書いています。)
 という訳で、彼にタクシーに乗せられ、ひと気のない路地へ。
 「えっ、こぎゃんところに店があっとや?」
 「うん、ほらそこ曲がったとこ。」
 ネオン街エリアから少し離れた静かな商店街の裏通り。このあたりは上の裏(かみのうら)通りと呼ばれ、派手な飲食店街とは一味違った個性的な店がひっそりと集まっている一角です。
 「ここ。」
 見ると薄暗い通りにアンドン看板がひとつ。
 「なんこれ。怪しい看板だなぁ。」
 怪しい、というのは、凝った怪しさじゃなくて、単に一昔前の場末のスナックみたいな、っていう意味ですが。
 その看板から折れてさらに小さな路地をたどって行くと、突き当たりに四角いコンクリート打ちっぱなし風の建物が見えてきました。
 「おーっ、カッコいい!」
 さっきの看板とは似ても似つかぬオシャレな入口。
 中に入るとまたびっくり。建築雑誌にでも出てきそうなシンプルモダンな室内です。明るくスッキリした空間の左側にカウンター7〜8席。右側はこれもカチッとしたシンプルなソファーのボックス席。その奥の壁にマホガニーのアップライトピアノが見えます。
 「今日は同級生のピアニストば連れて来たけん。」
 彼が私をそう紹介したら、カウンターの中のママがすかさず
 「あー、あのお父さんの何とか、って本書いた人?」
 あれーっ、私の話、こんなとこにも伝わってる!
 「そう、飲むといつもその話をするんですよ、この人。」
 いやあ、それはそれは。こんなところで私の噂話をしてくれてたんですね、彼。
 「だけん、今日はお前がどの位弾けるか、実際にピアノ弾いてみせてくれんとな。」
 そうか、そう言えば確かに私はまだ彼の前でピアノ弾いた事なかったなぁ。
 水割りのグラスで改めて乾杯すると、彼は早速ピアノの方をチラチラ見ながら「ほら」と言うように私にあごをしゃくって見せます。
 店内はカウンターに私たち2人と中年男性の先客が3人。カウンターの中にママともう1人の女の子。私が椅子を立ってピアノの方に行くとママがやって来てアップライトピアノの上部のフタを開けてくれました。
 「こうした方が音が響くでしょ。」

 さて、飲んだ後の人前ピアノ。なぜか今日は気楽です。気心の知れた同級生と一緒の気軽さか、この店の明るく爽やかな空気のせいか。ま、よく分からないけどリラックスした気分でピアノの前に掛けます。
 例によってパラパラパラ〜ッとコード進行の音遊びで始めます(おー、よく鳴るし弾きやすいピアノだ)。それからダニーボーイ。(これ、ほとんど何も考えずに鼻歌風に弾けるので、自分的にはいきなりピアノを弾く時の1曲目にはもってこいです。)
 2曲目。千の風になって。ちょっと流行りの曲をはさんでみます。
 3曲目。ひき潮。これは静かな曲でありながら、華麗なるアルペジオや鍵盤を左右目いっぱい使う奏法でちょっと素人受けしやすいアレンジにしている曲です。
 一曲毎に、後のカウンター席から拍手。何とか3曲、たいしたミスも無く弾き終えました。
 席に戻ると同級生の彼がひと言。
 「おい、ママがお前の本買うて。」
 あ、そうですか。ありがとうございます!
 すると、今度は私の左先隣に掛けていた男性客が私の方に話し掛けてきました。
 「実は私、以前あなたの本の記事が新聞に出ていたのを見たことあるんですよ。その時はどうせ中年になって趣味で始めたおじさんだから大したことないだろうと思ってましたが。でも今聴かせてもらって、私もその本買いますよ。」
 あっ、ありがとうございます!!(これで2冊売れたぁ!)
 すると、左隣に掛けていたもう一人の男性も話し掛けてきました。
 「ピアノいいですね〜。家に子供が使っているピアノがあるんですよ。私もその本買って始めてみたくなりました。」
 あーっ、ありがとうございます!!!(これで3冊!売れた!かな?)
思わぬところで、思わぬ出会い。見知らぬ人ともピアノひとつで会話がはずんでそれから名刺交換までさせていただきました。(しっかりこのコラムの紹介までしてしまったので、ひょっとして今この記事よんでいただいてたりして!?)
 マイペースで楽しむ大人のピアノの輪。これから先もどこでどんな出会いがあるか。楽しみです。

(続く→随時更新)

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ちょっと、ひと言。
 3連休、皆様はいかがお過ごしでしたか?
 私は家の事、家族の事、バタバタと過ぎた連休でしたがそれでも少しだけピアノの時間をつくりました。何といっても、2月24日には清和高原の郷土料理館でピアノ演奏を頼まれているので、もうそろそろ準備をしておかないとですね。
 実は当日、まだお会いした事がない私のコラムと本の読者の方が来ていただくことになっています。また、このコラムとは別にやっているミクシィ(mixi)のマイミクさんも来てくださるそうで。
 ほんとはフランス料理がメインのイベントですが、前座のピアノもちょっとだけ楽しんでいただけたらうれしいです。
 

−an 弾手−


第215回「アナ鼻ピアノ(その35)遊び心でコードからメロディーをつくる」 [2008.2.19]

 実は私、某質問サイトの音楽ジャンルを時々のぞきに行って、自分で回答が出来そうな質問があったときはちょっと書き込ませてもらったりしているんですが、いま自分のこれまでの回答歴を見ていて面白いのがあったので、今回のコラムはそこから引用しながら書いてみようかと思います。
 コードからどうやってメロディーを作るのか?というご質問です。
 コードが分かっていらっしゃる方には今回の話は簡単すぎるかもしれませんが、このコラムの読者の方には色々な方がいらっしゃるでしょうから、何か少しでも参考にしていただける方がおられましたら幸いです。

 ご質問の内容は、「コードからメロディーをつくる、という話を聞く事がありますが、CとかGとかのコードからどういう風にしてメロディーをつくるのですか?」という趣旨です。

 はい、ここでは一応コードの構成音については理解している、ということを前提にしてお話をしましょう。
 例としてC→Am→Dm→Gというコード進行からメロディーを作ってみます。

 まず、コードCの構成音はド、ミ、ソですよね。
 そこで例えば8分音符で
 ド・ミ・ソ・ミ・ソ・ミ・ド〜
 と、コードの構成音を弾いたとします。
 すると極めて単純ですが、もうこれだけでコードCの構成音を使ってメロディーが出来ちゃいました。

 次にコードAmの構成音はラ、ド、ミですよね。
 そこで同じく8分音符で
 ド・ミ・ラ・ミ・ラ・ミ・ド〜
 と、コードの構成音を弾くと、また一つコードAmを使ったメロディーが出来ました。(構成音の組み合わせはどんな順番でも構いません)

 次に同じくコードDmの構成音レ、ファ、ラを使って
 レ・ファ・ラ・ファ・ラ・ファ・レ〜

 コードGの構成音ソ、シ、レを使って
 レ・ソ・シ・ソ・シ・ソ・レ〜

 そして最初のコードCに戻って
 ド〜〜〜〜〜〜〜

 と弾くと、一応C→Am→Dm→G(→C)という循環コードの構成音だけを使ったメロディーが出来たことになります。

 もちろんこれでは音がぎくしゃくして全く音楽的ではありませんが、とりあえずこれだけでもコードからメロディーを作ったことになります。

 では次のステップとして、これを発展させてもうちょっと滑らかなメロディー風にすることを考えてみましょう。その方法として、コードの構成音だけでなく、構成音と構成音の間にある構成音以外の音も使ってメロディーを滑らかにつないでみましょう。

 例えばコードCで
 ド・(レ)・ミ・(レ)・ミ・(ラ)・ソ〜
 ( )の音が構成音以外のつなぎの音

 コードAmで
 ラ・(ソ)・ド・(レ)・ミ・ド・(レ〜)

 コードDmで
 レ・(ミ)・ファ・(ソ)・ラ・(ソ)・ファ〜

 コードGで
 レ・(ミ)・ソ・(ミ)・レ・(ミ)→ド〜(コードC)

 音楽としてはダサイですが、一応メロディーらしくなったでしょ。
 ピアノの右手でこのメロディーを弾きながら、左手でそれぞれのコードのルート、つまりC(ド)、A(ラ)、D(レ)、G(ソ)、C(ド)を低い音で弾くと、一応それらしい雰囲気になると思います。
 もちろん、左手8度のパターン、10度のパターンなどが出来る方はそれらを使ってみればもう立派なピアノソロ?になりますよね。

 後はご自分の感性でもっとカッコイイメロディーのバリエーションを色々遊んでみてください。遊び心が大事!
 これだけでも、あっという間にアドリブが弾けちゃう?よね!

 (追伸)
  上の例で、コードGのレ・(ミ)・ソ・(ミ)・レ・(ミ)という所は
  実際はコードG7にして
  レ・(ミ)・ファ・(ミ)・レ・(ミ)
  という具合にソをファにした方が滑らかになりますね。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 この前の日曜日、近くのショッピングセンターに行きました。巨大な施設でシネマコンプレックスも入っています。施設周辺には広―い屋外駐車場があるんですが満車(涙)。仕方なく立駐へ。ここもなかなか止められずぐるぐる回って上りながら、とうとう屋上まで行ってしまいました。
 初めて上った屋上。おっ、見晴らしがいいなぁ〜〜〜!天気が良かったせいもあって東に阿蘇の山々が雄大に広がっています。山腹に白い雪がまだら模様。
 で、目に付いたのが大きな風車。外輪山の斜面に白いポールが林立し、そのテッペンにプロペラがくるくる回っています。風力発電の風車です。こんなに離れて(数十キロ?)いるのに、その大きく見えること!
 山塊の大きさと風車の大きさのアンバランスが不思議。ガリバーの絵本の挿絵のような?スケールを間違って作ったジオラマのような?
 まだ近くまで行った事はないですがここから見てるだけでもその巨大さが想像できます。
 駐車場が満車でよかった。日差しもいいし、見晴らしのいい屋上にしばしたたずんで風景に見とれてしまった日曜日の昼下がりでした。
 

−an 弾手−


第216回「今年も清和の山里でフランス料理の前座ピアノ」 [2008.2.26]

 寒気団の襲来と積雪予報。
 清和へ上る前日からこちら熊本もぐっと冷え込んで心配していましたが、朝起きてみたらいい天気!我が家の隣の畑にはうっすらと雪が残っていたものの、日差しにはどことなく優しさが感じられてひと安心。11時前に清和に着くよう、9時過ぎに我が家を出発しました。

 さて、恒例になった(?)「清和高原冬野菜deフランス料理」での「前座ピアノ!」。今年も清和物産館の館長さんからしっかりご依頼の電話をいただいて出掛けていきました。
 でも、今年が今までとちょっと違うところ。それは、私のピアノ演奏チェックを主たる目的として参加される方がいらっしゃる事。このコラムと拙著「お父さんのためのピアノ教室」他の読者の方が参加されるらしいのです!お1人は顔見知りの方、もう1人の方はこの日が初対面!お友達を誘って3人でご参加とか。
 何しろ、私のピアノを実際に聴いていただくのは皆さん初めてで、ちょっとドキドキ。日頃偉そうなことを書いているan弾手ですから、ナマの演奏であんまり幻滅を与えたらわざわざ来ていただいて失礼かなぁと、プレッシャーです。

 準備をしなきゃ、と2週間ほど前から曲目決め。大体の演奏時間をカウントしてタイム表を作ってみました。開宴が正午。その30分前から弾き始めて正午になったら館長さんの挨拶。そのご挨拶のBGMまで務めて静かにフェードアウトする、って構想です。曲だけを次々につないでいくと聴いている方も忙しいし時間の調節も難しいので、曲の合間にコード進行のアルペジオを適当に挟んでいく、という(いつもの)作戦です。
 曲目は去年とダブりますが、山里の早春をイメージして「冬の星座」「早春賦」「どこかで春が」そして季節柄「ひなまつり」の4曲を柱に、その前後に「ダニーボーイ」「浜辺の歌」「千の風になって」「虹の彼方に」を加えます。(千の風になって、以外は全部私の本に載せてる曲だぁ)
 これに先ほどのコード進行のアルペジオを適当に挟んでいくと、これだけで30分ちょっと。あと、予備として5〜6曲も用意しておけば(その後万一?アンコールなんかがあっても!)なんとか持つだろう。
 タイム表の様式はA4の紙を二つに折って(二つに折るのは、譜面立てに立てやすいように)一通りの曲順を書いてそれぞれの曲名の横に時間の目安を書いておきます。(11:30に弾き始めて12:00ちょうどに予定通り弾き終わる逆算時間です。)実際に演奏する時、これとピアノの上に置いた時計(携帯)の時間とを見比べながら予定より早い?遅い?でその後の曲目や合間のコード進行アルペジオの時間を調整しようというわけです。
 また、完全暗譜にちょっと自信がない曲はいざという時のためにコード進行の流れだけを書いておきます。いわゆるカンニングペーパー。これだけ用意しておけば、多分大丈夫です。

 さて、清和物産館に着いて館長さんと少し打合せをして、11時過ぎ。それらしい3人連れのお客さんがお見えになりました。近づいていくと向こうから
 「○○さんですか?」
 と私の本名を言って下さいました。
 「あ、はじめまして!」
 とご対面!しばし立ち話のあと、時間まで物産館の売り場をご見学のようです。
 やがてもうお1人。こちらは面識があるのですぐ分かりました。久し振りの再会です。
 主催者の方がこれらの方々と私の席を同じ一角にセッティングしていただいたので、食事しながら会話も出来ます。

 で、肝心の演奏の方は?
 この物産館のピアノ、アップライトでお客様に背中を向けて弾く配置。最初は落ち着いて弾き始めたのに、目の前のピアノの黒い壁に後のお客様の影がチラチラ見えるのに気が付いたら何となく気になりだし、気分が落ち着かなくなってしまった!(ここのピアノ何度も弾いてるのにね)
 で、相変わらず途中でトチリまくり。ただ、止まらない、弾き直さない、間違ってもごまかしながら弾き続ける、の人前ピアノ三原則だけは守れたので、ま、いいか。

 で、ご来訪者のご感想は?
 楽しく食事しながら身に余る賛辞を頂いたのですがぁ…。
 まだまだ修行が足りないのを痛感させられた今年の清和ピアノでした。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 もうすぐひな祭りというのに寒い日が続いてますね。全国的に寒波と季節風の影響で被害も出ているようです。皆様のところはいかがでしょうか。
 ところで、ラジオの受け売りですが、この時期によく出てくる風物詩に「梅にうぐいす」というのがありますよね。でも本当は梅の木に「うぐいす」はほとんど来ないらしいです。では何故「梅にうぐいす」と言うのか。それは、梅の木によく来る「めじろ」を「うぐいす」と間違うことが多いからだとか。「めじろ」は緑色で「うぐいす」は茶色。よく言う「うぐいす色」という緑はホントは「めじろ色?」らしいです。
 しかし、人の勘違いもここまで定着すると風物詩の言葉にまでなってしまうというのがすごいですね。やっぱり、饅頭の緑色のあんこは「めじろ餡」、じゃなくて「うぐいす餡」、ですよね。
 

−an 弾手−


第217回「an弾手つながりの東京オフ会?開催!」 [2008.3.4]

 このコラムの第208回で「千葉、東京近辺で大人のピアノ仲間募集!のご紹介」という記事を書きました。今回はその後日談です。
 呼びかけの主は千葉市在住の中島富士夫さん(50代男性)。私の本でピアノを始められて数年、最近では職場近くの東京・赤坂のライブハウスで人前ピアノを楽しまれているとか。そして、同じように大人の素人ピアノを一緒に楽しめる仲間をつくろうと、このコラムを通して呼びかけられました。
 そして、遂に2月4日、その第1回目の顔合わせが実現しました!中島さん行きつけのライブハウス「カーサ・クラシカ」。そこに八王子の清水さん(男性)、そしてもうお1人は何と中国の北京からミカコさんという女性が駆けつけてこられました。中島さんからのメールです。

an弾手様

 いつも「ピアノ奮戦記」楽しみに読んでおります。嬉しいお知らせを早くと思い、早速メールさせていただきました。
 an弾手様のコラムを通しての仲間の輪、私を含め3人(清水様、ミカコ様、私)で第一歩を踏み出すことができました。
 昨夜、2月4日(月)のClassic Session Night。Piano、Flute、Violin、Vocalと全くの素人による楽しいライブでした。
 清水様は東京の八王子にお住まいで、本当にすばらしい弾き方で私たちを魅了してくださいました。また、ミカコ様は今回たまたま北京勤務から一週間ほどの東京出張ということで、駆けつけてくださいました。
 3人初めての挨拶を交わし、楽しく過ごすことができました。 私自身、「ピアノ奮戦記」に接してから、「いつかはきっと人前で」と初心者ながらに夢を抱き、時々ですが1人でこのClassic Session Nightに参加してきましたが、今回はお陰さまで3人でご一緒することができ、これもan弾手様のコラムのお陰と本当に感謝申し上げます。
 また暖かくなった頃に次の機会をと話しながら散会し、また新しい方からの連絡も増えるかと思いますので、ゆっくりと輪を広げていきたいと思います。
 「カーサ・クラシカ」は本当に気軽に素人が演奏を申し込んで集まるお店で、低料金で楽しく時間を過ごせる東京では珍しいライブハウスです。これから私たちの輪を広める場としてこのお店(私はすっかり顔見知りになっています)にもお礼を述べたいですね。次回は4月頃のClassic Session Night参加を目標に、またan弾手様のテキストで華麗なるアルペジオを練習して、人前ピアノ演奏を楽しみたいと思います。
 本当にありがとうございました。
 健康に留意され、ますますご活躍ください。

 中島富士夫

 中島さん、お疲れ様でした。とても楽しい一夜だったようですね。第一回目のオフ会、成功おめでとうございます。
 という訳で、中島さんのお陰で、an弾手つながりのオフ会が東京から始まりました。そう思ってみると先日2月24日の「清和高原冬野菜deフランス料理」でのピアノ演奏にもこのコラムと本の読者の方が2人来ていただきましたので、こっちは熊本オフ会とも言えるのかな?だとするとこの2月には期せずして東京と熊本の2ヶ所でオフ会があったことになりますね。
 聞くところによると、中島さんの方にはもうお1人、女性の読者の方が次回の会に参加を希望されているそうです。他にも興味がおありの方は中島さんに連絡を取ってみてください。赤坂の夜をピアノ談義(ひょっとしたら人前ピアノ!)で過ごすひととき。楽しみの輪が少しずつでも広がっていったらいいですね!

 中島さんの連絡先は下記の通りです。

 中島富士夫さん
  千葉市中央区在住 年齢50代
  某外資系証券会社決済部門勤務
  直通 TEL03-3512-7810
  勤務先メールアドレス 
  fujio.nakajima@macquarie.com

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 急な話ですが、今週金曜日、an弾手が熊本のエフエム局・FMKの番組にゲスト生出演することになりました。番組プロデューサーの方からお電話があり急に決まりました。詳細は以下の通りです。

【番組名・放送日時】
 FMK Thumb-Up Chameleon(エフエムケイ・サムアップ・カメレオン)
 3月7日(金)12:00〜14:35

【出演するコーナー名・時間】
 上記番組内「Human Nature」(ヒューマン・ネイチャー)
 時間 13:05〜13:30(25分間)

【番組パーソナリティ】
 Masayan(マサヤン)と山下扶美さん

 簡単な質問シートを頂きましたが、ほとんどぶっつけで行くみたいです。以前TOKYO FMの番組に出させていただいた時は事前収録でしたから気が楽でしたが、今度は生ぶっつけです。
 さて、どうなりますか…。
 

−an 弾手−


第218回「歌もピアノも同じ?」 [2008.3.18]

 3月4日に開催された「大庭照子・シャンソンコンサート」。
 そのステージトークの中で、日頃私がピアノを弾く時に心がけたいと思っていることと全く同じことを大庭さんが言われてびっくりしました。あ、そうかぁ〜。歌もピアノも同じなんだ!

 突然ですが、大庭照子さんをご存知ですか?
 シャンソン歌手で、現在NPO法人日本国際童謡館・館長。DOYO組、星野ひなこさん等、若い歌手を育てる傍ら自らもステージ活動、CDリリース、スクールコンサート等の活動を精力的に展開しておられます。その大庭照子さんのコンサートに行ってきました。

 開演ぎりぎりで会場に到着。あ、入口にDOYO組のお二人!一昨年の10月、清和物産館のピアノお披露目会でライブトークをさせて頂いた時、たまたま会場に立ち寄られて最後の「ふるさと」を私のピアノ伴奏で歌っていただいた、あのDOYO組のお二人です。「あ、お久しぶりです!」とご挨拶しながら中に入ります。

 やがて開演のベル。幕が上がるとともに「愛の讃歌」でコンサートが始まりました。ステージにはピアノが一台。そして、大庭さん。ピアノ1本の伴奏でプログラムが進んでいきます。伴奏を務める江草啓介さんは、聞くところによると古くはNHK TV「世界の音楽」「君はともだち」、日本テレビ「11PM」、TBS「夜は気分で」等にレギュラー出演、ライブ活動では、森山良子、さとう宗幸さんのステージ、その他スタジオワークでも活躍中のベテランピアニストのようです。
 聞かせてよ愛の言葉を、ばら色の人生、人の気も知らないで、別離、サントワマミー、枯葉…、次々とプログラムが進んでいきます。

 私はどちらかというと歌よりピアノの方に興味津々。純粋に生ピアノ1本の伴奏なのでピアノ伴奏のテクニックがよく分かります。それもクラシック系ではなくポピュラー系。更にゴリゴリのジャズ系でもない。自分の感覚にとても馴染みやすい弾き方です。フィルインの入れ方、歌のメロディーに対してオシャレに絡んでいく旋律の組み立て方、随所に出てくるオクターブ奏法、華麗なるアルペジオ、伴奏部分と間奏のピアノソロ部分の奏法の切り替え…等々。大庭さんには悪いと思いながらも、途中から自分の意識の中では歌と伴奏のピアノを切り離し、純粋にピアノの演奏だけを聴き取ろうと集中している自分がいました。

 で、第2部、岸洋子の「希望」を歌い終わったときです。大庭さんがこう言いました
 「初めて聴く歌詞だなぁ、と思いながら聴かれた方はいらっしゃいませんでしたか?」
 「はい、実は今、歌いながら途中で歌詞を忘れてしまったのです!でも、私が若くして歌の勉強を始めた頃、母から強く言われた事があります。それはたとえ歌詞を忘れても、決して歌の途中で止まってはいけない、即興で作詞しながらでも素知らぬ顔で最後まで歌い続けなさい、と。私は今、その母の教えをしっかり守って歌いました。」と言いながら会場を沸かせました。

 あ〜っ、同じだぁ!人前ピアノの大原則!!
 途中で忘れても間違っても、決して止まらない!弾き直さない!ごまかしながら(即興で作曲しながら)素知らぬ顔で最後まで弾き続ける!
 なるほどっ、歌もピアノも一緒なんですね!

 あっという間の2時間。途中、江草啓介さんのピアノソロや今売り出し中の星野ひなこさんの「待宵」CMソングの披露も。余談ながら実はこの星野ひなこさん、6月に私が所属するロータリークラブの創立記念パーティーに来ていただくことになっています。そして、何とそこで私のピアノとコラボレーションしていただく予定なんです!まだどんな曲をどんな風に合わせるのか何の打ち合わせも出来てませんがぁ(汗)。

 大庭照子さんの歌を聴きに行ったはずのコンサート。でもいつの間にかピアノ演奏のヒントをたくさん頂いた2時間でもありました。
 …しかし、いつもの事ながら、その時はなるほどって思っても、あとでやってみるとなかなか難しいんだよねー、これが。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 今日、出先でお茶菓子にお彼岸団子をいただきました。日頃おいしい物に囲まれている生活ですが、季節に季節のお菓子をいただくと、風情があっていいものですね。
 ここ数日、暖かい日が続いています。20度を越してすっかり春の陽気です。会社の湯沸し室の小さな窓から見えるお隣の庭の木に、いつの間にか白い花。白木蓮です。
 そろそろ桜の開花も気になります。
 

−an 弾手−


第219回「RKKラジオ・番組出演顛末記」その1 [2008.3.25]

 先日、熊本のFMラジオ局・FMKの番組に生でゲスト出演させていただきました。(どんな番組か、については第217回コラムの「ちょっと、ひと言」コーナーに書いています)
 番組プロデューサーの方から突然電話で出演依頼がありました。(もちろん私の本業じゃなくて、遊びのピアノの話題です)
 で、このコラムにその出演顛末記を書こうかなぁ、と思っていたんですが、その矢先、な、なんと今度は別のAMラジオ局(RKK熊本放送)からも出演依頼がぁ!う〜む、こうなると2週間前のFM出演がもうなんだか古い話題に思えてきて、今回はAM出演の話を書く事にします。

 番組名は「お菓子の香梅・ハイティートーク」。熊本の方ならよくご存知のお菓子メーカー・香梅さん提供のトーク番組で、日曜日の昼下がりにお茶とお菓子を頂きながらパーソナリティーの放送作家・宮崎真由美さんがゲストと軽くおしゃべりしましょう、という感じの番組です。
 そこのゲストに、どうして私の名前があがったのか?実はその宮崎真由美さんとは高校時代の同級生でして。私の本業の方で何かとお世話になっている方。この前仕事(本業)の打ち合わせの時、雑談でFMK出演の話をしたら
 「あら、そうだ!私の番組にも出てくれない?」
 ってことになって、何となくそういうことになってしまったのでした。

 この宮崎さん、ご本業の放送台本、舞台脚本、編集取材等の仕事とは別に、シャンソン歌手としてコンサート活動もなさっているミュージシャンでもあります。そう言えば、私も仕事を離れた夜の街などでは、以前に自分のヘタなピアノを聴いていただいたこともあったのでした。
 「そう言えば最近はあなたのピアノ聴いてないけど、あれからだいぶ上達した?」
 うっ…、難しい質問だ。
 「いやあ、最近は本を書くほうが忙しくて…」
 なんて言い訳しながら話題をそらします。
 「そうそう、あなたの本、遅くなったけど番組で紹介できるかな。」
 「あ、ぜひよろしくお願いします。でも、ラジオでおしゃべりなんて慣れてないし。どんなこと話したらいいんですか?」
 「まあ、難しく考えなくていいわよ。お互い気心知れてるでしょ。それに番組は事前収録だから後でどんなでも編集できるし。」
 「なるほど、だったら気が楽ですね。」
 と私も気軽に答えます。
 しっかし…。この気心と編集、が後で大きな油断の元になったのでしたぁ!

 さて、収録は3月中旬。放送は4月初旬。番組の中で頂くお菓子のリクエストを聞かれて浮かんだのが「桜餅」。そう伝えたら、
 「残念、桜餅はあなたの前の週のゲストに出す事になってる。他に、さくらさくら、っていうお菓子があるらしいけどそれでどう?」
 「あっ、いいですね!それお願いします。」
 おっとそうだ、桜の話題でいくんだったらお菓子タイムのBGMも桜に関係ある曲がいいかなぁ。そういえばずっと以前に自分の演奏をMDに録った「さくらさくら」があったはずだ!あれを流してもらえるだろうか。ただ、自宅での素人録りで音質がイマイチ。(っていうか、演奏技術も何をか言わんや、だけど)
 事前に放送局のディレクターさんに渡して、放送に堪えられるかどうか、確認していただきましょう。

って訳で…。準備万端。のつもりだったのですが…。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

【お知らせ】
本コラムで取り上げている番組の放送予定は下記の通りです。

放送局:RKKラジオ
放送日時:2008年4月6日(日)
     午後2時30分〜45分
番組名:お菓子の香梅・ハイティートーク

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 この前の日曜日。熊本では県知事選挙がありました。新人5人が立候補して過去最多タイの激戦でした。元東大教授の方が他を圧して当選。
 熊本県も財政が悪化する中、たくさんの緊急課題が山積です。この難局に果敢に立ち向かおうとされた5人の立候補者のエネルギーには本当に頭が下がります。その万分の一の情熱でも自分にはあるのかなぁ、と思いながら、ほころび始めた桜の花に気もそぞろ…、じゃなくて、気持ちも新たにしているan弾手です。
 

−an 弾手−


第220回「RKKラジオ・番組出演顛末記」その2(4つの誤算) [2008.4.1]

 「そう言えば最近はあなたのピアノ聴いてないけど、あれからだいぶ上達した?」
 放送作家の宮崎真由美さんと仕事の打ち合わせをしていた時の事。そう聞かれて返事に困っている私に
 「随分タイミング遅くなったけど、あなたの本の話題で私の番組に出てくれない?」
と、彼女がパーソナリティーを務めるRKKラジオの番組【お菓子の香梅・ハイティートーク】への出演を持ちかけられたのでした。
 「でも、どんなこと話したらいいんですか?」 
 「まあ、難しく考えなくていいわよ。お互い気心知れてるでしょ。(実は彼女とは高校時代の同級生)それに番組は事前収録だから後でどんなでも編集できるし。」
 「なるほど、だったら気が楽ですね。」

 そして…。その事前収録の日。放送局のロビーで待ち合わせ。少し早めに行って待っていると宮崎さんと番組担当ディレクターの方、それに番組スポンサーの広報担当の方と広告代理店の方がやって来られました。ロビーのテーブルで簡単な打ち合わせです。
 と!ここでまず第1の誤算発覚!
 「番組内でお出しするお菓子ですが、ご希望の(さくらさくら)は別の週のゲストに回す事になりました。今日ご用意しましたのは(お彼岸おはぎ)です。」とスポンサーさん。
 えっ、なんで〜!?(さくらさくら)って名前に意味があったんだけどなぁ。番組内で流してもらうBGM、私の演奏の(さくらさくら)なんですよね〜。…でも。いまさら言ってもしょうがないか。

 スポンサーさんと代理店さんが退席して、宮崎さん、ディレクターさん、それに私の3人でいよいよ内容の打ち合わせです。
 と!ここで第2の誤算発覚!
 当日、自分の4冊の本を持参していたのですが
 「あっ、そうか。本、4冊出てるんですね。この黄色い本は私も発売当時に買って持ってるんですけど、他の本、読んでなかったなあ。」と宮崎さん。
 えっ、そうだったの〜。早く宮崎さんに渡して読んでおいてもらえばよかったなぁ。残念。

 ロビーでしばらく話をした後、
 「では、早速スタジオに入りましょうか。」
 とディレクターさんにうながされてエレベータでスタジオへ。
 マイクがセットされた大きなデスクを挟んで宮崎さんと向かい合わせに掛けます。(改まって向かい合わせにご対面すると、ちょっと照れくさいなぁ)
 ガラス窓の向こうにディレクターさん。局の女性の方がお茶とお菓子をスタジオの中まで運んできてくれます。小豆ときな粉のおはぎ。番組の途中でこれを頂く段取りのようです。(本当はこれがさくらさくらのはずだったんだよね←ん?しつこいか)

 「では、何か話をしてみてください。」と、モニターからディレクターさんの声。
 「え〜、ここにお父さんのためのピアノ教室、っていう本がありますけど、これを書かれたきっかけは何だったんですか?」
 と宮崎さん。
 「えっと、それはですね〜」
 などと、しばらく適当に雑談風な話をした後、
 「それじゃ、行ってみましょうか。」
 というディレクターさんの声で、いよいよ収録開始みたいです。

 この番組、日曜昼下がりのオンエアなので、ゆったりと午後のお茶でも頂きながら軽い会話を楽しむ、という雰囲気なのでしょう。この前のFM番組の時のようにゲストへの質問内容と話の構成が決まっている風でもなく、話をしながら話題はあっちこっちに飛んで行きます。慣れていない私は微妙に緊張しながら、段々、自分の話が混乱して来るのに気が付きました。
 という訳で!ここで第3の誤算発覚!
 ロビーでの事前打ち合わせと、スタジオに入ってからの雑談風会話と、今しゃべっている収録中の会話の区別がつかないのだ!
 宮崎さんに質問されると、それはさっき話さなかったっけ?と自分の中で混乱するのです。
 「さっきも言いましたように…」
 なんて、余計な言葉を付け足してみたり、どのタイミングでどこまで話せばいいのか、とまどってしまったり。ま、色々お話したいことはあるけれど、一気にしゃべってしまうのもまずいでしょうし。かと言って聞かれたことだけしか話さないのもなんかつっけんどんだし…。
 などと、自分の中でぐるぐる逡巡しながら話をしているうちにあっという間の1時間。
 「はい、結構で〜す。お疲れさまでした!」
 というディレクターさんの声に、思わず
 「えっ、これで番組まとまるんですか?」
 と聞き返してしまいました。
 「はい、大丈夫です!」
 というディレクターさんの頼もしい返事に、ちょっとだけ救われます。

 スタジオのドアを開けて、ディレクターさんが入ってきます。
 と!ここで第4の誤算発覚!
 「番組ホームページに載せますので写真を撮らせて下さい。」
 えっ、写真撮るって聞いてないよ〜!
 前日髪の毛を短く切り過ぎて、今日は何ともカッコ悪いんだよね〜(普段も変らんぜ←陰の声?)
 「ラジオだと思って油断してました。」
 そう言ったら
 「皆さん、そうおっしゃいます。特に女性の方、ね。」
 だって。

 ふぅ。さてさて、オンエアではどんな風に編集されているんでしょうか。楽しみより、怖い。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

【お知らせ】
本コラムで取り上げている番組の放送予定は下記の通りです。

放送局:RKKラジオ
放送日時:2008年4月6日(日)
     午後2時30分〜45分
番組名:お菓子の香梅・ハイティートーク

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 今日は4月1日、エィプリルフール。世界的に、ウソをついてもいい日、ってことになってるみたいですね。さて、皆様はどんなウソをつきますか?
 もう何年も前になりますが、このコラム(か、掲示板?だったか)の中で「みんなでオオボラの吹きっこをしましょう!」って書いた記憶があります。あの時、私は確か「そのうちに本を出版して、自分のCDを出して…」みたいな事を書いたような気がします。本の出版は一応実現してホラではなくなってしまいましたがCDは当分ホラもままで通せそうです。その時、ある読者の方は「私は(海外のある有名な)ホールのステージでピアノ演奏をします!」って書き込んで下さってとてもうれしかったのを覚えています。
 普段は恥ずかしくて人に言えないような夢や大きな目標も、エィプリルフールに免じて更に一回り大きなホラに仕立ててみたら楽しいかもしれませんね。
 

−an 弾手−

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