以前からお話していました「お父さんのためのピアノ曲集」が、いよいよ発売間近になってきました。ドレミ楽譜出版社のホームページでは、既に先行予約受付が始まっています。そこで、今回はこの本について、少し詳しくご紹介したいと思います。
(ロータリークラブ記念式典での演奏の話がどんどん後回しになってますが、このところ毎週タイムリーなテーマが入ってしまいました。どうかご容赦を!)
2004年10月に発売されました「お父さんのためのピアノ教室」~体験的コード奏法超入門~は、おかげさまでたくさんの方に手にしていただき、本当にありがとうございます!私にとって初めての出版物で右も左も分からず、皆様にどれだけ受け入れて頂けるかどうか心配だったのですが、発売になってみたら自分でもびっくりするような反響で、大人になってから改めてピアノを弾いてみたいと思っている方が本当にたくさんいらっしゃることを実感しました。そして、その反響の中で、「この奏法で弾ける曲をたくさん載せた併用曲集のようなものがないか」という声をたくさん頂きました。そこで、今回は既刊「お父さんのためのピアノ教室」の併用曲集、あるいはこれ単独でも「曲を弾く楽しみとコード奏法の練習が同時に出来る曲集」、というコンセプトで企画したものです。曲は70年代、80年代を中心にヒットしたフォークソングでまとめてみました。
書名:「お父さんのためのピアノ曲集」
目からウロコのコード奏法≪フォークソング≫
編著者:an弾手
発行所:株式会社ドレミ楽譜出版社
発行日:2006年8月中旬(予定)
ページ数:104ページ
判型:菊倍
定価:1,680円(税込み)
ISBN:4-285-10967-0
主な目次と内容は次の通りです。
●イントロダクション
この本のどこが「目からウロコ」なんですか?
この本の構成と使い方
ここでは、この本が従来の教本やピアノ曲集とどう違うのかを「ウロコその1」から「ウロコその8」まで8つの項目に分けて解説しています。
●第1部 テクニック解説編
コードの基礎知識
コード奏法「3つのパターンの法則」
本書の一番の特徴は、奥が深いコード奏法をごく単純な「3つのパターンの法則」に整理して解説していることです。そして、収録曲24曲の全てをこの「3つのパターンの法則」でアレンジし、それぞれの曲のアレンジ譜の中に、どの部分が3つのパターンの法則のどれを使ってアレンジしているかを示していることです。理論や一般的な例題だけでは分かりにくい奏法テクニックを、実際の曲を弾きながら確認することで、実践の中でいつの間にか身につけることが出来るようにと工夫してみたものです。また、読者の方は本書収録のアレンジ譜をこの「3つのパターンの法則」で分析してみることで、他の曲を自分でアレンジする時のヒントにもなると思います。
このテクニックは「お父さんのためのピアノ教室」で解説しているコード奏法と基本的には同じものですが、別の切り口から解説することでより理解を深めていただけるのではないかと思っています。
●第2部 シンプル・アレンジ編
●第3部 本格ピアノ・ソロ・アレンジ編
本書の本題である「想い出のフォークソング曲集」です。懐かしいフォークソングの名曲を合計24曲収録しています。
全曲に
リードシート(メロディーとコードだけの楽譜)
+
演奏例アレンジ譜(ピアノで弾いた時の音を音符に書いた2段譜)
の2種類の楽譜が付いています。
演奏例アレンジ譜は、全て第1部テクニック解説編に出てくる「3つのパターンの法則」をつかったアレンジで出来ています。そして2段譜の五線の間々に、この部分はどのパターンの法則を使ってアレンジしているか、というのを表記していますので、法則さえ分かれば音符を細かく追わなくても容易に弾けるようになるのではないかと思います。
第2部シンプル・アレンジ編の演奏例は、リードシート通りにワンコーラスのみのアレンジ譜となっています。まずはリードシートからどのようにしてピアノ両手弾きになるのかを体験してください。
第3部本格ピアノ・ソロ・アレンジ編の演奏例はイントロやエンディング、間奏、繰り返し等を加えて、一つのまとまったピアノ・ソロの構成にしたものです。ワン・コーラスのみのリードシートから、人前ソロ・ピアノに堪える構成にアレンジする要領を体験してください。
要領が分かったら、第2部のシンプルアレンジ編の曲にも自分でイントロや間奏、エンディングを付けてみてください。工夫次第で色々な楽しみ方や使い方が出来る曲集です。
収録曲は次の通りです。
第2部シンプル・アレンジ編
1. この広い野原いっぱい
2. 坊がつる讃歌
3. 花のメルヘン
4. 白い色は恋人の色
5. 時には母のない子のように
6. いいじゃないの幸せならば
7. れんげ草
8. 遠い世界に
9. 愛する人に歌わせないで
10.さすらい人の子守唄
11.旅人よ
12.夢一夜
13.精霊流し
14.若草の髪かざり
15.空よ
第3部 本格ピアノ・ソロ・アレンジ編
16.星に祈りを
17.恋人
18.小さな日記
19.秋でもないのに
20.さよならをするために
21.四季の歌
22.無縁坂
23.ふれあい
24.誰もいない海
それぞれの曲には、その曲で新しく出てくるコードの解説や、右手左手の分担のやり方など、演奏のヒントを付けてみました。ただ、演奏例アレンジ譜はそのまま楽譜通りに弾こうとすると、人によっては少し難しく感じる曲があるかも知れません。しかし、演奏例はあくまでも弾き方の一例ですから、何も全てその通りに弾くことはありません。最初は簡単な弾き方に変えて弾き、慣れてきたらだんだん色を付けていけばいいのです。それが出来るのがコード奏法の面白さです。
という訳で、ただのピアノ教本でもない、ありがちなピアノ曲集でもない、全く新しいスタイルの曲集になったのではないかと思っています。
今後、同じようなスタイルで日本の叙情歌、洋楽POPS、などの曲集シリーズも考えていますが、まずは今回の本がちゃんと皆様に受け入れてもらえるかが先決ですね。
あ、それから皆様からご要望の多かった模範演奏CDですが、一度は実現しそうになったのですが、結局今回も諸般の事情により見送りになってしまいました。本当に申し訳ありません。今回の本の反響(売れ行き?)次第では今後のシリーズの中でCD付が実現するかも知れない?ようなニュアンスをドレミ楽譜の編集長からは頂いています。そうなるように頑張りますので今回は本当にスミマセン。
という訳で、最後に全国の皆様にいつもながらの勝手なお願いです!
今回もスタートダッシュキャンペーンにご協力を!お近くの書店、楽器店へのお問い合わせ、ご予約などをお願いしま~す。本書の流通機構(取次卸会社や小売店)を刺激する情報を発信していただくことで、出来るだけたくさんの店頭に並ぶ機会を増やし、出来るだけたくさんの方の目に触れさせていただきたいと思っています。現物を見ていただければ、多くの方にきっと興味を持っていただけると思います。そして、楽しくピアノを弾きたいと思っておられる大人の方に、きっとお役に立てると思います。
素人ピアノの感動の輪が世界中に広がることを願って!
長いコラムを最後まで読んでいただいてありがとうございました!
(続く→随時更新)
an弾手(andante)
■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com
ちょっと、ひと言。 |
先日、会社に来たDM。某クラブのオープン案内の封筒です。見ると懐かしいロゴ。5年ほど前に閉店になった店でした。ママが子育ての都合で閉店になったと聞いていましたが何とかお子さんの手が離れたのでしょうか。
オープンから3日後、たまたま街に出る機会があったので寄ってみました。以前の店より狭いものの、なかなかいい雰囲気です。さすがオープン時とあって満席。カウンターの隅に何とか掛けさせてもらいました。ママも5年前と変らず相変わらずのほっそり美人。
「ずっとご無沙汰だったのに、案内状1枚で皆さんこんなに来ていただけるなんてありがたいです!」
うーん、5年間のブランクでもお客さんの気持ちを引っ張れるその秘訣はなんだろう?仕事のヒントを盗まなくちゃ、な~んて無粋なこと考えたか、考えなかったか。それは置いとくとして、ただ、この店にピアノが無いのはちょっと寂しい気がしないでもないか。 |
 |
|
|