ある日、午後から人に会う用事が出来ました。そこで、その人に 「午後からあなたに会わないといけないので、午前中を有意義に過ごさなくてはですね。」 と言ったところ 「という事は、私と会う午後は有意義じゃないってことですか」 と、思いがけない言葉が返ってきてびっくり。 うーん、そんなつもりじゃなかったんですけどね。まあ、その人も軽い冗談のつもりで言ったのでしょうが、物事、考え方一つで180度逆の意味になったりするんだなあ、と考えさせられました。 考え方一つ、と言えば、よくある格言、名言、ご教訓。短い言葉でなかなか人生の核心を突いていたりして、私は好きです。 まさに 『言葉一つで人間の発揮できる能力は驚くほど変わる』
ってこともありそうですからね。 たとえば 『何かを始める時、自信が持てるようになってから始めるのではタイミングを逃してしまう。本当に自信がつかなくても、自信がある振りでいいからしてみよう。そうしているうちにその自信は本物になる。』 な〜んて、いつもいまひとつ自信がない私なんかにとっては、とても心強い味方になってくれます。 『会いたい人には必ず会える』 という言葉もありますね。 確か、どんな人にでも(どんな有名人にでも)知り合いの知り合いをたどっていけば7人目でたどり着ける、っていうのも聞いたことがあります。(なんか違ったかな) ん? 今回のコラム、なんだかピアノと関係ない話だなぁ… いえ、これからだんだんピアノの話になりますから! 『仮説を立ててそれを証明していく事が大切。すべての始まりは途方もない仮説から始まる。』 くまもと文化邑の掲示板に書き込まれたある投稿者のブログを拝見していて、ふと上の言葉を思い出したのです。 そのブログとは 「ふくちゃんのピアノ日記!」 http://relog.jp/fuku/ ブログの主は55歳の男性。昨年末から先生についてピアノのレッスンを始められたらしい。それだけなら別に珍しくないし、初心者ピアノレッスン日記のHPやブログは他にもたくさんありますね。(かく言うこのコラムもそんなもののひとつですが) 私がびっくりしたのはそのブログの1月13日に書いてあった記事。なんと今年の11月にピアノサロンを借りて自らコンサートをするんだそうな!立派な会場の写真まで載っている!フルコンサートのグランドピアノがドーンと鎮座していてなかなか立派な会場です。私もこれまでたくさんのピアノ愛好家、初心者の方のメールやページを拝見して来ましたが、レッスン開始ひと月そこそこでこんな事を考える人、初めてです。 まさに 『すべての始まりは途方もない仮説から始まる。』 を実践しておられる。これから1年(11ヶ月)かけてその仮説を証明していかれるのでしょう。 このように自分の想像力(イマジネーション)を越えた発想に出会うと、新鮮な驚きと楽しさと、そして、してやられたっ、という、ちょっぴり嫉妬心が混じった心地よい興奮に浸れます。お陰で、私もまた新しい企画が湧いてきました!(まだ具体的には発表できませんが) その後のブログを拝見しても、着実にレッスンを進められているようで、きっと11月のコンサート、実現されることでしょう。楽しみですね! 『限界だと思った瞬間が限界になる。自分が諦めない限り可能性は続く。』 (続く→随時更新) an弾手(andante) ■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています! piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com