第111回 an弾手の本、発売情報第2弾 [2004.10.12]
 前回に続いて、またまた私の出版の話ですみません。
なにしろ私にとって初めての事だもんで、どうしても興奮してしまいます(汗)。お許し下さい。

 前回、発売日を10月15日と書いたのですが、どうも少し遅れそうです。今の予定では都内が10月25日頃、熊本ではそれから2〜3日は遅くなりそうです。日本全国、その他の地域もそれに準じて考えていただければと思います。もうすこし日程が迫れば更に正確な店頭発売日が読めると思いますのでその都度お知らせします。このコラムは1週間ごとの更新ですので、急ぐ場合は掲示板に書きますのでよろしくお願いいたします。
→(注)実際は10月17日になりました。

 さて、ここで改めて皆様にお願いです!
結論を先に言います。
「発売日から1週間以内に店頭で私の本を買ってください!!!」
「すぐ買えない方は、店に問い合わせの電話だけでも入れてください!!!」


理由は色々あります。

●理由その1
 まずは自分が書いた本が沢山売れたらうれしいなぁ、っていう単純、素朴な理由!

●理由その2
 沢山の人に、私の本を読んでいただきピアノってこんなに身近に楽しめるんだ、って分かってほしい。そうしたらせっせとコラムを書き続けてきた甲斐もあるってもんです。

●理由その3
 1週間以内に店頭で、っていうところに重要な意味があります。
今回の私の本は出版社から取次店を介して全国の大型書店、楽器店に配本されます。
ところが店頭の棚スペースは限られており、そこに次々と大量の新刊本が配本されるため、店頭では売れない本は直ちに撤去されてしまう運命にあります。わずか1週間で返本!といううわさもあります。そうなると注文取り寄せ以外にその店でその本が売れる可能性はゼロになってしまうのです!新しいお客様との店頭での出会いの道が閉ざされてしまうのです!
 それを防ぐにはどうしたらいいか?それは返本される前に、売れる!という実績を作ることです。実績が出来ればその本は店頭に置かれる寿命が長くなります。そうすると新たなお客様との出会いのチャンスも増え、さらに売れる実績が出来るという好循環になります。
 特に全国に店舗網を持つ大型書店などは、東京のデータが全国の店舗で共有されており、東京での売れ行きが全国の店舗の棚割りに影響しますので重要です。また、売れるというデータが上ってくると取次店でも熱心にお店に送ってくれるようになるでしょう。
 という訳で、1週間以内に東京を始め全国の店頭で沢山の方が買っていただくと、この本は売れる!というデータが流通システムの中に記録され、その後すべてが好循環に向うことになるのです!
 私は著者価格で出版社から直接仕入れることが出来ます。だから自分で直接販売すればマージン分が儲かります。でもそれでは取次店→小売店のルートの中に、この本が売れた、というデータが残らないのです。ですから皆様にはぜひ店頭でお買い求めいただきたいと思っています。

●理由その4
 上の、その3と趣旨は同じですがすぐにお店に買いに行けない方は、近くの店にまず電話ででも問い合わせをお願いします。沢山問い合わせの電話が入れば、少なくとも「すぐ撤去!」という悲惨な運命は避けられるでしょうから!

●理由その5
 沢山売れたらan弾手に印税が沢山入るから沢山売りたいんだろ?って、皆さん思われるでしょう?
 私も初めはそう思ってました。でもそれは違うということが分かりました。出版社との著者契約では印税は発行(印刷)部数で計算されて最初に振り込まれます。だから発行後売れようが売れまいが関係ないのです。印税のほかに原稿料もありますが、これもページ数で決まりますので、売れ行きには関係ありません。
 それでも売れてほしいのは、理由の1,2に書いた以外に次のような理由があります。
沢山売れると再版、改訂版発行の可能性が出てきます。そうすると今後内容をもっとバージョンアップできる可能性も出てきます(そのうちにCD付、とか)。この本も皆さんと一緒に少しずつ成長しながら沢山の方と長くお付き合いできるようになればうれしいなあと思っています。そのためには皆さんの応援が絶対必要なんです。

 だから、もう一度、お願いです!!!
出来ることなら皆さんのところに直接出かけていってお願いしますって頭を下げて回りたい気持ちです。
 この本がこの内容で1.600円(税別)。これで人生の味わいが変わるとしたら、絶対お買い得ですよ!(って自分で言ってどうする)

お願いします!!!

「発売日から1週間以内に店頭で私の本を買ってください!!!」
「すぐ買えない方は(既に買った方も!)、店に問い合わせの電話だけでも入れてください!!!」
(出来れば複数の店に電話してください、って…これは内緒ですけど…)
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 今日(10月11日)、メールを開いたら沖縄の女性の方から「はじめまして」ってお便りが来ていました。ネットで、アドリブ、練習法、ピアノなどと探しているうちにこのページを発見されたんだとか。こうして、また新しいつながりが広がるのは嬉しいものです。今度、掲示板にでも登場された時はみなさん、よろしくお願いしますね。
 そう言えば9月5日にくまもと文化邑のヒット数が一日1,000突破と騒いでましたがその後すぐにまた二度目の1,000を記録し、10月2日にはなんと一日2,000を突破してました。ホントに沢山来ていただいてありがとうございます。せっかく来ていただいているんだから、もっともっと充実させなくちゃ、ね。WEBマスターさん!
−an 弾手−


第112回 an弾手の本、ついに発売なる! [2004.10.19]
 やっと発売になりました!
って、3週連続で私の本の話題、すみません。
まあ、度々あることでもないし、少々はしゃいでしまってるの、許してください!

 今、10月17日(日)の夜。この原稿を書いています。

 今日の午前中、やっと見本が手元に届きました!
これまで何度も校正を繰り返して飽きるほど見ているので、私にとってはいまさら目新しくもないんですが、それでもやっぱり一冊の本に製本されてくるとなかなかの感慨!
 ただ同じような体裁の、ちゃんとした先生が書いた教本はこれまで何十冊も買っているので、この本もそんな一冊みたいな気もして、こうして見ていてもホントに自分が書いた本なのかなあ、って、なんとも不思議な気分です。

 ところで、今日(17日)、都内近県は店頭発売だったはずです。熊本は少し遅れるのでしょうが、何となく落ち着かず、昼間、熊本市内の書店、楽器店に足を運んでみました。

 某、大型書店。東京に本店がある全国チェーンの書店です。まず楽譜売り場をのぞいてみます。案の定見当たりません。そこでカウンターに行き尋ねてみました。
「ドレミ楽譜出版の、お父さんのためのピアノ教室っていう本、ありますか?」
「少しお待ち下さい。」
と言いながら店員さんがカウンターのパソコンをカチャカチャやってます。
「…」
ム、随分時間が掛かってる…。
「出てきませんねえ…。これじゃないですよね。」
店員さんが私にも見えるようにパソコンの画面を斜めに向けて確認します。
それはNHK出版の、某女性ピアニストのテレビ講座のテキストでした。
「ドレミ楽譜のサイトで見てみましょうか…」
そう言われて、これで出てくるはずだ、と期待します。
だってドレミ楽譜のホームページに私の本が載っているのは何度も見て確認済みです。
店員さんがドレミ楽譜のホームページを開きます。それから商品検索のキーワードに「おとうさん」と入れて検索開始。
ところが、なぜか関係なさそうなタイトルがいくつか表示されただけ。
うーん、どうしてだろう?検索のやり方が違ってるのかな。店員さんが何度かチャレンジしていましたが結果は同じ。

 ドレミ楽譜さん!これじゃダメだよ!書店のカウンターでもっと簡単に検索出来なきゃ!
土日連休でデータの登録がまだうまくいっていないのかどうか知らないけど、少なくとも東京で既に発売になっているんだったら全国の書店でさっと検索できる体制になっていてほしいなあ…
な〜んて心の中でブツブツ言いながら
「じゃ、結構です」ってその場を離れました。
1〜2日たったら今度は電話で問い合わせしてみよう。

 次に向かったのは楽器店。
実はここは我が家のピアノの調律でお世話になっている女性の調律師さんがいる店。
一週間ほど前に電話して、私の本を必ず店頭に並べてもらうようにお願いしておきました。
カウンターから内線で呼んでもらったら、彼女すぐ出てきてくれました。ちなみに、若くてメチャメチャ美人の調律師さんです。(って今日の話題には関係ないか…)
仕入れ担当の専務さんが今日は休みだけど、本の件はしっかり伝えてあるので間違いないとのこと。
とりあえず一緒に楽譜売り場の下見。
この店は楽譜売り場に平台があるのでそこに目立つようにドンと平積みしてもらうようお願いしました。
さて、これで入荷したらしっかり陳列状況をチェックしに来なくっちゃ。

 という訳で、本日の店頭チェックはここまで。全国の店頭チェックには回れないので、どうか全国の皆様にはお近くの店頭でのご購入、電話問い合わせにご協力をお願いします!(って、しつこい!)

 熊本市内のライブハウスやピアノバー関係は、また日を改めて見本誌を置かせてもらいに行くつもり。
「本、置いとけば売ってあげるよ」と皆んな言ってくれるんですが、とりあえず当面は正規の配本ルートを動かしたいので、購入はご面倒でも書店、楽器店で、とお願いすることになりそうです。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 またまた台風!
明朝(10月20日)、熊本県は暴風域に突入らしいです。(10月19日16時30分発表)

 実は明日から東京に行く予定だったんです。でも多分飛行機、飛ばないでしょう。あ
えなく、予定キャンセル…(涙)
 東京の関係者の方には20日、21日の段取りを色々お願いして散々ご面倒かけていたん
ですが、本当に申しわけないです。また日を改めて上京しますから、どうかお許しく
ださい。
しかし、今年の台風は一体どうなってるんだろう…。

今、薄暗くなった窓の外はかなり激しい雨が降っています(10月19日17時23分)
−an 弾手−


第113回 3ヵ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その2) [2004.10.26]
 さて、そういう訳でピアノに触ったこともない喫茶店のママを、3ヵ月で弾き語りデビューさせるプロジェクトがスタートしました。ホントは、その喫茶店のお客さん(Kおじさん)のレッスン話が始まりだったんですが、いつの間にか、ママのほうが乗り気です。

 とりあえず私がしておいたアドバイスは
1.弾き語りだから、とにかく歌を完全に覚えておく。
2.そのためにもCDを何回も聴いて曲の雰囲気を(伴奏も含めて)つかんでおく。
3.とにかく、早く鍵盤に触る時間をつくる。


 ある日、ランチを食べに行ったら
「CD買ってきたわよ。聴く?」
「何?」
「The End of The World!」
店でこの曲をかけながら仕事しているらしい。
ウン、なかなか気合入ってる!
リピートでかけてもらいながら、私も曲の雰囲気に耳を傾けます。私自身が雰囲気をつかんでいないとアドバイスすることも出来ませんからね、確かに。

 ところでカンジンのKおじさんの方はその後どうしたんだろう?
「それがね〜。この前の台風で大変らしいわよ。」
そう言えばKおじさん、確か設備関係の仕事だった! 台風で納入先の被害が多発して、毎日夜中まで駆け回っているらしい。当分、ピアノのレッスン、なんてのんきなこと言っているヒマはないんだって!
「ここんとこ、電話してもなかなか捕まらないのよ」とママ。
結局、レッスンはママ1人になるのかなあ。まあ、Kおじさんも余裕できたら合流してもらうことにしよう。

 とりあえずはママのレッスン日程を決めなくては。
「今度の日曜日の夕方はどう?」
「OK」
と言うわけで、やれやれ、やっとレッスン開始だ。
この話が持ち上がってからもう2週間も過ぎてしまった。あと2ヶ月半しかないぞ!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 「お父さんのためのピアノ教室」、皆様のおかげで、あちこちからお買い上げのご連絡を頂くようになりました。
 私も先日の日曜日に楽器店を回ってみましたが、ある店ではレジの横にドーンと10冊ほど平積みにしてあるのを発見しました! お〜、目立ってる!
 そこの社長さんとお話をして、お付き合いのあるピアノ教室の先生方に本をご紹介いただけることになりました。さらに県下20数ヵ所の支店にチラシを貼ってもらえることになり、さっそく手作りチラシのカラーコピーを送りました。
 …な〜んて、このところ行商行脚のan弾手です。

 ところで、やっとAmazonにも掲載されたようです。
そこには、誰でも本の感想を書き込める読者レビューのコーナーがあります。
よかったら皆さん、そこに書き込んでくださいませ〜!
抽選で3,000円のAmazonギフト券が当たるらしいですよ。
−an 弾手−


第114回 3ヵ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その3 初レッスンの巻) [2004.11.2]
 いよいよママの初レッスンの日がやってきました!
練習場に指定した楽器店の貸レッスン室。遅れると悪いと思って少し早めに行きました。日曜日のこの時間はレッスン室を使う人も少ないらしく、他に誰もいません。受付の女性が1人、カウンターの向こうに座っています。私はカウンターの手前の待合イスでしばらく時間をつぶすことにします。でも、黙って座っているのも何だか間が持たないというか、不審に思われそうで、どうも尻が落ち着きません。何となく携帯を取り出し、メールをしているような振りをしてみます。う〜ん、早く来ないかなあ。

 …約束の時間が過ぎました。ん?上の階の階段から、ママがトコトコ降りてくるじゃないですか。
「あら、○○さん、こっちこっち!」
「え?受付はしたんですか?」
「もう、部屋とってあるのよ!こっちよ!」
私より、もっと先に来て受付済ませていたらしい!

う〜ん、気合入ってる。

「それから、Kさんだけど。さっきから携帯に掛けてるんだけどね。」
え?Kおじさんも呼ぶのか。
「どうせならいっぺんにやる方が、話、早いでしょ!」
ママがまた携帯を掛けています。
「あ、Kさん?今、○○楽器に来てるのよ。部屋はね、3−C。来れる?え?あ、そう…」
Kおじさん、やっぱり今日はダメらしい。
「もう〜、あの人、弱気なんだから。ヤルと決めたらさっさとやんなきゃ!」

う〜ん、ますます気合入ってるぞ!

それじゃ、初レッスンといきますか!
部屋に入ると、ピアノのフタが開いています。
「あれ、弾いていたんですか?」
「そう、時間がもったいないから。ホラ、Cってこうやってド、ミ、ソ弾くんでしょ?」

 お、予習までしてる!気合入りすぎだ!

「まあまあ、そうあせらずに…。順番に説明しますから。」
まずは鍵盤をABC…で呼ぶ話から。
続いてCのダイアトニックスケールと、ダイアトニックコードの話。
それからメジャーコード、マイナーコードの話。
そして転回形の話。
話をしながら実際に鍵盤を押さえて音を出しながらやっていきます。
「いや〜、理屈で分かっても指が動かないのよね。」

「たったこれだけの話で、とりあえず理屈が分かっちゃったら大したもんです!」

基本の話をしたら次は早速The End of The Worldのコード進行で練習。
C / G / Am / Em / F Dm / Em A7 / Dm7 / Dm7―5 G7 /
まずはここまで。
セブンスとか―5はとりあえず無視!
「あ〜っ!これはどうだったっけ?あ〜っ!指が届かない!」
「ホラ、だからここは転回形にしたらいいでしょ。」
「そうそう、そうよね。」
「さあ、次は左手も入れてみますよ。」
「え〜!そんないっぺんに出来るかしら。」

…ナンダ、カンダ言いながら、あっという間に60分経過。というか、たった60分で一気に両手弾きまでいっちゃった!
「あ〜、もう疲れた!こりゃ大変だわ!いや〜。やっぱり難しいわ!頭で分かっても、指が付いていかないのよ。」
…だから。ここまでのこと、頭だけでも理解できたら大したもんだって。たった 60分で。
じゃ今日はここまでにしときましょう。

ん?60分前とママの顔つきが少し変わったみたい?いつもの負けん気が影を潜めて何となく疲れた表情。
…マズイ。一回目からちょっと飛ばしすぎちゃったかな。

レッスン室を出ながら、ママが珍しく弱気なひと言。
「こりゃ、クリスマスまでには難しいわ…」
たった一回で自分勝手に結論出さないでほしいなあ。カリキュラム考えるのは私です!
ゼロから始めて、今日60分の進歩はすごかったよ!お世辞じゃなく。
まあ、今は疲れてるけど、すぐにいつもの負けん気のママに戻ってくれるでしょう。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 先日夜、突然私の携帯が鳴りました。見ると03で始まる東京の電話番号。名前が表示されないので、登録していない番号です。出るか、出ないか、一瞬迷いましたが、一応念のために、と思って通話ボタンを押しました。聞こえた声は…
「こちら○○新聞の生活部ですが〜」(某大手新聞社の東京本社から!)
そうだ!そう言えば主な新聞社にan弾手の本のプレスリリースを送ってたんだ!
電話の声は続きます。
「紹介記事を掲載させていただいてよろしいでしょうか?」
いいも、悪いもありません!ありがとうございます!
電話で色々取材を受けました。全国紙に近々載ると思います(多分…)。楽しみです。
−an 弾手−


第115回 緊急報告!an弾手の本、早くも再版決定! [2004.11.9]
 今日(11月8日)午後、突然ドレミ楽譜出版社の石川編集長から携帯に電話が入りました。
「あの本ですが、再版することに決定しました!」
「えっ!もう再版? どうしてですか?」
「実は今、営業部に問い合わせの電話が殺到して大変なことになってます。ぜひ一般書店でも扱いたいという取次会社からの依頼も来ています。でも、もうこちらの在庫も足りませんので。」

びっくりです! 発売3週間で早くも再版! 大変なことになりました!

 そう言えば、昨日(11月7日)から異変の予兆があったなあ。
ここんとこ毎日、Amazonの自分の本のページにアクセスして売上ランキングをチェックしていました。先週、一度900番台が出て「お、スゴイ!」と思っていたんですが、その後は30,000台で推移し
「まあ、こんなもんか。でも色々見てると100,000台や1,000,000台の本もあるし、30,000台でも大したもんだよね。」
と思ってました。
ところがです。昨日の夜チェックしたら、な!なんと! 売上ランキング47位!
あのAmazonで!

「いくらなんでも、これ、なんかの間違いだよね〜」

…ですよね。ピアノの教本のような特殊分野の本が、そんな一般書のベストセラーみたいに売れるわけがないですよね。

 で、今朝(11月8日)、いつもの様に「くまもと文化邑」の昨日のアクセス数をチェックしてみたら、な!なんと! 2,952!
この前、一度だけ一日2,000件突破、と騒いでいたんですが一気に記録更新です。
突然、どうしたんだろう?

「何かの間違いかな〜」

 でも、今日の石川編集長の電話で、その謎が解けました!
「実は、昨日の日曜日にですね、朝日新聞に紹介記事が載ったらしいんですよ。」
「えっ、そうなんですか!」
前回のコラムの「ちょっと、ひと言。」に書いた、某大手新聞社の取材ですね。本当に載せてくれたみたいだ!
「新聞の威力ってすごいですね!」
と石川編集長。
「今日は、電話が殺到して大変なことになっていますよ!」

 で、石川編集長からの電話を切ると、すぐに先日取材していただいた朝日新聞の担当記者の方に電話です!
「あ、○○です! 先日はありがとうございました! で、昨日の新聞に載せていただいたんですか?」
色々、話をお聞きしました。載ったのは全国版じゃなくて東日本版でした。
(東京、山梨、富山あたりから北の方のエリアらしい)
当然、私が住んでいる熊本方面には載ってない…
「掲載紙をお送りしましたので2〜3日中には届くと思います。」
「ありがとうございます。」
と言って電話を切りました。

 でも、思うところあってすぐまたリダイアル。
「すみませんが、とりあえずその記事、FAXしていただけませんか?明日更新のコラムにこの話書きたいので。自分でも見てなくては書けないですから。」
送っていただいた記事は3段の小さなスペース。
でも、しっかり本の写真も載っています。
短い文章の中に、取材内容を要領よくまとめてありました。
ホームページのバックナンバーもしっかり読んでいただいたことが文章の端々にうかがえます。

 しかし、ホントに新聞の威力はスゴイです。
近く、熊本の地元紙にも載る予定ですので、そっちも楽しみです。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 久し振りに東京に行ってきました。泊まった所は六本木。チェックインの後、すぐお隣の六本木ヒルズにしっかり「おのぼりさん」。田舎者にはこの世のものとも思えない幻想的な木々のイルミネーションと自分の視野角度からはみ出してしまう巨大なタワーを見上げて溜め息。52階の展望フロアからピンクにライトアップされた東京タワーを見下ろして、また溜め息。
 でも、その日の深夜、もう一度ナイトキャップで立ち寄った同じく六本木のライブバー・アルフィーの若いバーテンダーさんの話では、すぐ隣のビルも森ビルに買収されるそうで、この界隈もこの先数年で随分様変わりするらしい。巨大でオシャレな施設もいいけど、狭くて猥雑(?)で人間味のある空間も残してほしいよね、って、カクテル一杯で妙に意気投合してしまった六本木の夜でした。
−an 弾手−


第116回 an弾手の本、太平洋を渡る! [2004.11.16]
 ニューヨークからメールが来ました!
Amazonで予約されていた「お父さんのためのピアノ教室」が手元に届いたそうです。

an弾手さま、
ニューヨークのPegこと迎太郎です。
アマゾンに注文していた「お父さんのためのピアノ教室」、手元に届きました。
少なくとも一冊は海を渡ったことをお知らせしたくてメールしてます。
再版決定、おめでとうございます。
これからも頑張ってください。
-Taro Mukai

 Mukaiさん、ありがとうです!
ニューヨークで私の本を開いてピアノを弾いてくれている人がいるなんて、夢のような話です。…いまいち実感は湧きませんが(笑)。
 実感が湧かないといえばAmazonのベストセラートップ100に私の本が並んでいる(和書・全てのジャンルで41位、楽譜・スコア・音楽書のジャンルで、あの冬ソナ・ピアノソロ永久保存版ほかを押さえて1位!:11月14日現在)というのも実感が湧きません。そのうち「ハーイ!ドッキリテレビでした!」って誰かがプラカードを持って出てくるんじゃないかって(爆)気がしています(古い?)。
 でも、物事の始まりなんて、ほんのささいな、ちょっとした勇気(って言うと大ゲサだけど)で半歩踏み出すかどうかでその先の展開が大きく変わってくるんだなあって、これは改めて実感しているところです。

 まあ、それはそれとして、沢山の方から「本、買いました!」というメールを頂くようになりました。本当にありがとうございます。でも、その中でちょっと気になることがありましたので、ひとつだけお話しておきます。
 ある読者の方からのメールです。

an弾手様

掲示板でも書かれていらっしゃいますが、御多分にもれず新聞で貴書の存在を知った、ピアノ初心者です。本日やっと入手致しました。
小学校低学年で挫折した黄バイエルから経つことうん十年、この9月に電子ピアノを買ったのをきっかけに、長い眠りから覚めました。
テレビを見ていてもピアノの音が気になり、本屋へ行けば、大人(のための・・・というより、から始める・・)ピアノ本が目に付きという具合で、ピアノ熱再燃中です。
現在いろいろな本やHPを参考にしながら練習方法を模索しており、独学中(という程のものでもなく、一人で勝手に弾いていると言ったほうが適切)のところへ、飛んで目にいる快い文字・・・超入門、カンタン、目からウロコ、本格的等・・(いいとこ取りの苦労知らず、と勝手に解釈しております)。
まず、貴書を読破した後(できそうだと感じたら)この方法でやってみようと思っております。
熱しやすく冷めやすい自分の性格もあり、何時までこの状態が続くか甚だ疑問ではありますが、情熱がある内に少しでも先に進みたいと思っております。
もし続くようでしたら、またご報告させていただきます。
カトリーヌ・登米

(ここでan弾手から返信)
〜(そして、再度メールが届きました)

an弾手様

早々のご返信ありがとうございます。ご多忙の中、ご返信のお時間を割いていただいたことがまず嬉しいです!
昨日メールの後、一応最後まで斜め読み致しました。(取り合えず最後までざっと目を通した後各項目に取り掛かること・・・とは、テスト前に先生が口をすっぱくして言っていました。今また、うん十年の時を経て復活です。)
感想は、率直に申し上げます。今の私には難しそうです。ただ、ここで凹んでいるわけではありません。何せ今は身体の芯がピアノ熱に燃えている状態です。この週末、紙と鉛筆を持って、まずは八分音符の数を数えるところから始めたいと思っています。
(〜以下、略)

 …そうですね。「目からウロコ」だの、「超入門」だの、「こんなに簡単に本格的なソロ・ピアノが弾ける!」だの、耳ざわりのいい言葉ばっかり並べてる割には、本開いたらナンノコッチャ、難しすぎるじゃ〜!と、お怒りの方も、もしかしたらおられるかも…。あるいは逆に「こんなの単純すぎる!もっとカッコいい演奏がしたいんじゃ〜!」とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんね。

 ごもっともです。特に「もっとカッコいい演奏を…」とお考えの方は、まあ、そこは素人おじさんの入門書、ということでお許しを。
 ただ、「難しすぎる…」とお感じの方。確かに全く音符を見たこともない、鍵盤に触れたこともない、という方には、まず、その部分の入門書が別に必要かもしれません。でも、右手だけなら何となくメロディーを単音で拾って弾ける…程の方だったら、決して敷居は高くないはずです。この本を最初のページから順を追って丁寧に読んで、理解して、音を出していっていただけば、ある時、自分でもビックリするほど劇的に目の前が開けてくる瞬間が来るはずです。それもそんなに遠からず。特に、初心者の方ほどその感激は大きいかも知れません。
 でも、人間って誰でも本を手にしたらまず全体をパラパラ眺めて所々拾い読みしたくなりますよね。それはそれで大いに結構です。ただ、パラパラ見た時、いきなり暗号のように難解なコードネームの羅列や難しそうな楽譜が目に入ると「こりゃ大変だわ!」と思ってしまいませんか?
 そりゃそうです。予備知識がないままにそんなもん見たら超ムズカシそうに見えて当たり前です。
 でも、最初から順番に読んでいただけば順番に説明していますから心配しないで下さい。中にはサラッと一行で終わっているような説明もありますから、一言一句、見落とさないようにしてくださいね。理屈が分かればあとは見た目よりズッとカンタンですよ。それでも理解できないところがありましたらどうぞご遠慮なく質問メールくださいね。出来るだけご返事させていただきます。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 昨日(11月15日)夕方、またまた思いがけない電話が入りました。
ドレミ楽譜の石川編集長からです。なんだろう、って思って出たら…
「第三版の発行が決まりました!」
「えっ?どういうことですか?」
先週再版決定で騒いだばかりなのに…。まだ再版の印刷も上っていないはずだ。
「返り注文(取次会社からの再注文)がどっと来ていて。他のこの手の本とは全く違
う動きをしています」って。
びっくりです。
 う〜ん、でも、少し状況が見えてきたような…。土、日にWebや店頭での注文や購入
がどっと来て、翌月曜に出版社に返り注文がどっと来る、っていうパターン? 
 まだ2週だけですけどね。来週もこのパターン、続くのでしょうか?
−an 弾手−


第117回 出版記念ライブ、だって?! [2004.11.23]
 あの本のあとがきにも書いているピアノバーのマスターからメールが来ました。
私に初めて「コード」なるものを教えていただい人です。
それが何と、

「うちの店で出版記念ライブをやりませんか?」って!!

 実は他のライブの店でも冗談交じりに同じようなことを言われたことはありましたが
「冗談でしょ!」
と聞き流していました。(言ったほうも100%ジョーダン!)
でも、メールで文字になって来るとさすがにジョーダン…と無視するわけにもいかず困惑です。

 まあ、基本的に「ライブ」と銘打って何かやるのは無謀でしょ。と言うか来ていただく方に失礼ですよね。「ライブ」として改めて聴いていただくような演奏の質と量が絶対的に不足です。
 何と言ってお断りしようかと思いながら2〜3日メールの返信を迷っていました。ところがこの前の金曜日(11月19日)どうしてもそのピアノバーに行く用事が出来て出かけることになりました。(本のあとがきの写真に出てくるピアノバーです)
 初め素知らぬ顔でほかの話をしていましたが、そのうち案の定ライブの話になりました。
「出版記念ライブ、12月5日でどう?」
えっ?まだやるとも何とも言っていないのに。
「12月5日の日曜日、ね。この日に決めてあるから。」
え、え〜っ。決めてあるから、って!そんなの聞いてないよ〜。
それにもう、2週間しかないじゃないですか。練習する時間もないよ。いくら何でもムチャクチャだぁ。
「以前、あなたと同じように私のピアノ教室に通っていた人達に声を掛けて来てもらおうよ。もうピアノやめてしまった人もいるけど、あなたのピアノを聴いてまた始める気になる人もいるかも知れないし。」
「だったら、ライブ、じゃなくて、同窓会、ですよね…」
とか何とか言い逃れをしていたらいつの間にか12月5日に「何かやる」ってことに決まってしまったみたいだ。
 うーむ。このザーッとしたところといい、出たとこ勝負みたいなところといい、このマスター相変わらずだ。
 しかし、困った。何をどうすりゃいいのかなあ。とりあえずすぐ弾けるの何曲もないぞ〜。演奏だけじゃ絶対持たないから、トークとか何とか、ほかの仕掛けでごまかすしかないか…。
さて、困った。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 11月20日の掲示板にも書きましたが、地元の新聞に本の紹介が出ました。それも本の表紙と私の顔がカラーでドカッと(汗)。
 その日から自宅と会社に問い合わせの電話が殺到です。他の社員から「本の問い合わせにはどう説明したらいいんですか?」と聞かれて、急遽、応対マニュアルを作って配りました!
 自宅は昼間いないので、夜討ち朝駆けで電話が掛かってきます。問い合わせの内容はほとんど「どこで買えるのか?」というもの。中にはアコーディオンをやってるという方からの電話で、アコーディオンとコードの話で盛り上がったことも(^^;
 購入は本の陳列を私が確認済みの市内の書店、楽器店の名前を挙げて紹介しているのですが、どうも今、どこも売り切れで入荷待ちらしい。私が直接確認したところ、10冊以上をドンと平積みしてあった楽器店も、新聞に出てからあっという間に売り切れたそうです。
 購入ご希望の方にはご迷惑をおかけして申しわけありません。
 ドレミさ〜ん! 早く増刷分、配本手配してくださ〜い!
−an 弾手−


第118回 3ヶ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その4 Kおじさんの巻) [2004.11.30]
 ここしばらく本の発売のドサクサで喫茶店のママとKおじさんのピアノ挑戦記、間があいてしまいました。でも、その間にも2人のプロジェクトは着々と進行しております。
この前の回(第114回)はママの最初のレッスンの話でした。なかなかKおじさんが登場しませんでしたが、今回はいよいよ、そのKおじさんの初レッスンです。
 
 台風被害の後処理で超多忙の合間にKおじさんがやっと見つけてくれた時間。
日曜日の夕方、貸しレッスン室の楽器店で待ち合わせです。受付を済ませてレッスン室のあるフロアに向います。廊下を歩いていくと、防音ドアを通してかすかに軽やかなピアノの音が漏れてきます。ずらっと並んだレッスン室のドアのガラスからは中の様子が見えます。ピアノの先生らしい若い女性、高校生くらいの女の子、小学生を連れて来ているらしいお母さん。その中を、いかにも場違いなむさ苦しいおじさんが2人。連れ立ってひとつのドアの中に消えていく姿は、どう見ても怪しい…。

 まあ、それはさておきレッスン開始です!
ピアノの前に座るといきなりKおじさん
「あ、楽譜忘れてきた!」
以前渡しておいたLet It Beのリードシート、持って来なかったらしい。
「え〜、だめじゃないですか!あれのコード進行、練習するんですよ。」
まあいいか。今日は最初だし、コードの基本をやりましょう。
ちょうど2〜3日前、ドレミ楽譜から著者見本として送ってきたばかりの「お父さんのためのピアノ教室」、私はしっかり持ってきました。
そのStep1からやってみることにしよう。
(この本を使ってやってみれば、初心者の人がちゃんと理解してくれるのか、それともどこが分かりにくいのか、テストケースになるはずだし…)

 鍵盤の呼び方、ダイアトニックコード、メジャーとマイナーの違い、コードの転回形…。
Kおじさん、自宅のキーボードでだいぶ予習して来たらしく、スラスラと理解してくれます。お〜、スゴイ。どんどん進むぞ。
 では続いて、基本的なコード進行、C→G→C C→F→G→C C→Am→Dm→G→C
これができたら、Let It Beのコード進行はほとんど似たようなものだ。
じゃ、次は左手でルートを入れてみましょうか。
…ちょっと指の形がぎこちないけど、最初にしては充分、充分。

 って訳でStep1の17ページまで行っちゃった!
今度もママの時と同じように少し走りすぎだけど、次のレッスン、お互いにいつ時間のやり繰りが付くか分からないし、出来るだけやっとけば後は1人で自宅ででも練習できるしね。
「うん、これならなんとかクリスマスに間に合いそうだ!」
と、Kおじさん、ママと違ってなかなか自信ありげです。

 すごいですよ!一回でここまで出来たら。後はヴォーカルの方もしっかり練習しておいてくださいね。何せ弾き語りだから、歌は完璧に覚えておいてピアノに集中できるようにしないとですね〜。と、私もKおじさんも上機嫌で初レッスン終了!

 …しかし、です。このままでハッピーエンドまで突き進むほど、世の中甘くはなかったです。
次のレッスンで、私たち二人の自信がガラガラ崩れ落ちようとは…。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
【Q&Aコーナー】
埼玉県のとんちゃんとおっしゃる方から質問を頂きました。
本来ならコラムの本文でQ&Aとしてお答えするところですが、このところ出版がらみの話題で本来のコラムネタがなかなか書けていませんので、今週はこの「ちょっと、ひと言」の欄をQ&Aに使わせていただきます。

はじめまして 埼玉県の者です。偶然コードを 調べていたら ピアノ奮闘記に 出会ったものです たいへん わかりやすく 参考に させて いただいてます もちろん本も買いましたし 3件くらいの 本屋に電話しておきました そこで 質問なのですが 教本に 富士山の 歌が入ってましたが メロデーを 弾くときの右手の指がどの音を どの右手の指で 弾いたらよいのか 分かりません ぜひ 教えてください
(〜後略)

 はい、分かりました!
クラシックの楽譜などを見ると、指番号なるものが振ってありますね。この音はこの指で弾きなさい、と言う指示です。初心者向けの教本でも最初の方にこの指番号の説明がよく出てきます。私の本では、あえて指番号を入れませんでした。理由は、コード奏法ではガチガチに指示された通りに弾くのではなくて、自分で工夫しながら自分なりの弾き方を見つけていく、という精神が大切だと思うからです。楽譜に指示されて楽譜通りに弾かされるんじゃなくて、自分でピアノを操っていく、というワクワクする感覚を是非身に付けてほしいと思います。富士山の曲も、その他の例題曲も、まず自分で試しに弾いてみて、指が弾きにくかったら別の指使いを色々工夫してみて、自分で一番弾きやすい弾き方を探ってみてください。ピアノの先生には叱られるかもしれませんが、自分がそうやってきたので私としてはそうとしか言えません。ただ、弾くたびに指使いを迷っているといつまでも演奏が安定しませんので、自分で「これっ」というパターンをはやく見つけて、いつもそのパターンで無意識に弾けるように練習してみてくださいね。
(左手については、最速で弾けるようになる絶対的に弾きやすいパターンがあるので、教本の中でもこれを紹介しています。)

 何だかご質問に対して冷たいような返答ですが、またいろいろやってみて「こうやってるんだけどこれでいいの?」みたいな疑問が湧きましたらいつでも何度でも質問を寄せてくださいね!待ってます!

PS:本屋さんへの電話、ありがとう(^^;
−an 弾手−


第119回 3ヶ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その5  Kおじさんの巻) [2004.12.7]
 最初のレッスンで一気に両手弾きまで行って上機嫌だったKおじさん、いよいよ2回目のレッスンです。
 あ、その前に喫茶店のママのその後をお話しておかなくては。タイトルも「喫茶店のママを〜」だし。初レッスンですっかり意気消沈してしまったママ。しかし、そのままサジを投げるようなママではありません。気持ちの切り替えと素早い行動力はさすが!自分で弾くのが大変だと悟るや否や、今度はサッとKおじさんのプロデュ−サーに変身です!

 いつものようにその喫茶店にランチを食べに行ったらママがすました顔で言いました。
「キーボード買ってきたわよ。」
「へ〜、ここで練習するんですか?」
「ええ。Kおじさんがね。」
「えっ…」
「あの人、このところ毎日仕事帰りにここに寄って練習してるのよ。」
「そーなんですか!で、ママは?」
「私はね、後ろに立ってあれこれアドバイスしてあげるの!今度のクリスマスパーティーに間に合わせないといけないでしょ。もう、ちゃんと当日の演出も考えてあるんだから。」

…オープニング。暗転の中でピアノのイントロが始まり、ヴォーカルが入るとともにパアッとスポットが当たって、弾き語りのKおじさんが浮かび上がる…って段取りになっているんだって!
「Kおじさんが練習間に合わなかったら、演出が全部狂っちゃうじゃない!」

 う〜む。そこまで話が進んでるのか…。
これって、Kおじさんをデビューさせるプロジェクト?!
「そう、新人のデビューの時は優秀なプロデューサーが必要なのよ!」

…で、やっと2回目のレッスン!
喫茶店でのアフターファイブ練習の成果やいかに?
 Kおじさん、Let It Beを弾き始めます。ふむふむ、一応コードになってる。ん?左手のベースが1拍遅れ?
「左手のタイミング、変えてみましょうか。」
「ああ、これでしょ。自分でもちょっとおかしいかなあとは思ってたんですよ。でもCD聴いたら、なんかこんな感じだったので。」
へえ〜、さすが!雰囲気をよく掴んでますね!2拍目と4拍目にアクセントがあるんですよね!でもベースはコードの変わり目で入れて、アクセントは2拍、4拍で入れてみましょうよ。ちょっと弾いてみますね。
と言いながらピアノを代わって弾いてみます。
「へえ〜、なんか音が全然違いますね。どうして?」
「ああ、これですね。私は今ペダルを使って弾いてるから。」
「ペダル?何ですか、それ?」
あ、ペダルの話、まだしてなかったよね。
(何てったって、まだ2回目のレッスンだから!)
「ほら、こうやって踏むと音が途切れずに響くでしょ。」
「どれどれ…」
って訳で、いきなりここからペダルの講習になっちゃった!
 う〜ん、レッスンの段取りとしてはまずかったかな…。
足に神経が行ったら、手の方が完全にお留守だ!さっきまで何とか弾けてたのに、手も足もバラバラになってもとに戻らなくなっちゃった!
「とりあえず今日は手だけ練習しましょうよ。」
と言ってみたものの、もう足が気になって仕方ない!
しょうがない、と私も腹を決めてペダルのレッスンです。
「ペダルは、踏む、と思うとタイミング難しいですよ。瞬間的に離す、という意識で!」
「足の甲で鍵盤の裏側をポン!とはじくイメージで!」
と、いろいろ言葉を変えて説明してみても、ペダルの踏み変えの感じ、最初はなかなか難しいみたいだ。

 そのうち、Kおじさん、「あ〜、もう疲れた!」とギブアップ!
「やっぱ、難しいわ。こりゃやっぱ、クリスマスまでには難しいなあ。」
と、自信喪失の様子。
「そんなことないですよ。もうちょっと練習したらすぐ慣れますよ。」
と口では言ったものの、私も内心、やっぱり1〜2ヶ月ではムリかなあ、と弱気になってしまいました。

う〜ん、クリスマスパーティーまで、あとひと月半かぁ…。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 前々回、出版記念ライブ(同窓会?)のお話をしました。たしか12月5日ということで…。という事は、もう実際にあったの?…すみません。11月の終わりにそのピアノバーのマスターからメールが来ました。「実はちょっとバタバタしていて当時のレッスン生にまだ連絡が取れていないので、すこし延期しましょう。」とのこと。私もそうしてもらった方がありがたい。何しろ何にも練習してなくて、とても演奏できる状況ではありません!それに、11月28日はそのマスターの結婚式(!)で、その後新婚旅行でしばらく店を休むって言うじゃないですか!(それってもっと早くから分かっていたはずだけど…)
お互い、少し落ち着いてからにしましょうね!

 ところで、先日、今度は全然別のところからとんでもない話(依頼)が舞い込んできました!大変なことになりそうです!次回には多分詳しいお話が出来ると思います。
−an 弾手−


第120回 3ヶ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その6 ガンバレ! Kおじさんの巻) [2004.12.14]
 Kおじさんが3回目のレッスンをしたいと携帯に電話してきた希望の日。その日は私が初めてコード奏法を教わったピアノバーのマスターの結婚披露宴と重なってしまいました。披露宴が14:30から。その後はライブレストランに場所を移して2次会の予定です。
「じゃ、披露宴が終わってから2次会に移動する間に1時間くらい時間をとりましょうか。」
ということになりました。

 ところで、そのマスターの披露宴がすごかった。友人、知人は音楽がらみの人が多いのでほとんどライブ大会状態。メインはプロのジャズピアニスト野本秀一さんのトリオのステージ。その合間に日頃いろいろな所で演奏活動をしている地元のミュージシャンがぞくぞく登場して、あっという間の3時間でした。一流ホテルの大ホールに200人以上はいたかなぁ。新郎新婦は端の方のテーブルについて、正面ステージは完全にライブショーでした。
 新婦が私に、「何か弾きませんか?」と言ってくれましたが、みんな迫力ありすぎてとても素人おじさんの出る幕ではなかった!

 えっと、話を本題に戻しましょう。
Kおじさんは、早めにレッスン室に行って練習しておきます、ということでした。私は終わったばかりの披露宴ライブの余韻とアルコールの入ったほろ酔い気分で、聞いていた部屋番号のレッスン室に上っていきます。
 で、ドアを開けてビックリ!
「あれっ!ここで何してるの?ママ!」
ピアノの前にKおじさん、そして部屋の奥には、くだんの喫茶店のママがどっかりと構えているではありませんか!
「私?指導してるのよ。ほら、随分上達したでしょ、Kおじさん。」
う〜ん、確かに…。前回、手と足がばらばらになって、Kおじさんも私も自信喪失してしまったのがウソのように、今日はなかなかまとまってるじゃないですか!
「毎晩、うちの店で練習見てやってるからね。でもまだ所々引っかかるのよ。あそこがスムーズにいけば後はかなりいい線いってるんだけどね!」

 通して何回か弾いてもらいます。確かに途中同じところで引っかかるけど、なかなか雰囲気出てますよ。前回どうしても難しかったペダルワークもほぼ合格点!ただ、引っかかるところはどうもリズムの取り方が違ってるみたいで、そのためにヴォーカルと合わなくなって引っかかってしまっていることが判明。何回か修正したら何とか合いそうだ。
「私が一度通して弾いてみますから聴いていてください。」
と言ってピアノを代わります。
弾き終わったらママがひと言。
「こっちで聴いていると二人ともほとんど変わらないわよ。Kおじさんがちょっともたつくところ以外はね。」
あは…。プロデューサーにしっかりご批評いただいた。

 しかし、私もKおじさんの上達振りには驚きです。初めてピアノに触って1ヶ月半のおじさんとはとても思えない弾きっぷり。それも私と一緒に練習したのはまだ今日で3回目。ついこの前、「コードというのはですね…。」という説明から始めたばかりだったのに。一度は遠のいたかに思えたクリスマスパーティーデビューが再び現実味を帯びてきたぞ!

 これもプロデューサーママの連夜のご指導の賜物?いえいえ、それにも増して私やママがあれこれ言うのをニコニコ聞いてすぐ実行するKおじさんの熱心さと素直さの賜物でしょう。その調子!

 あっという間の1時間で、私はそろそろ2次会に行かなくっちゃ。
二人を残して先に失礼します。
 Kおじさん、まだ物足りなさそうで、
「これからカラオケ行って歌の練習しようか?」
とプロデューサーにご相談の様子。彼女はというと
「私もそろそろ帰らなくちゃいけないし…」と思案顔。
まあ、後は二人でゆっくり相談してくださいな。次回のレッスンが楽しみだ!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 地元の大手楽器店の専務さんから電話がありました。
「うちのピアノ教室の先生が100名以上いるんですが、その先生たちを集めてセミナーをやってくれませんか?」
「えっ!ピアノの先生にセミナー?私が?」
「教材研究ということで…。あの本が非常によく売れているので。大人の生徒さんがどんな気持ちでレッスンを受けられているか、そんな本音の体験談でも聞ければ…。」
「はあ。」
ということで、ピアノの先生を前にして話をすることになってしまいました!
実際にはピアノの先生以外にも有料で一般の聴講生を募るそうです。
 さて、どんな話をしたらいいんだろう…。会場にはピアノも用意するそうなので、何か弾きながら話をするのかなあ…。まだ頭の中は白紙です。でも、今日、その店に行ってみたらしっかりチラシが貼ってあった!新聞でも告知するとか!おおげさな話になってきました(汗)
 もし近くにお住まいでご興味がおありの方がいらっしゃったら、下記楽器店までお問い合わせ下さい(^^;

〜今、注目の入門書の解説講座〜
「お父さんのためのピアノ教室・体験的コード奏法超入門」解説講座
日時・平成17年1月13日(木)午前10時〜12時
場所・大谷楽器上通本店5Fホール
受講料・1,050円(税込み)
お問い合わせ・(株)大谷楽器
       熊本市上通町7−1
       電話096-355-2248
−an 弾手−
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