●第2回●「中学校の同級生の女の子が…」 |
[2002.9.3] |
まずは、私がピアノを始めたきっかけから。
初めてピアノに触ったのは中学1年の音楽の時間。先生がドレミファソラシドの指使いを説明した後、「だれか、やってみて下さい」とおっしゃいました。1人、利発そうな女の子が出て行って、ピアノの前に座るや、パラパラッと弾いたんです。
どうも小さい時からやっているらしくて、「何よ、こんなもの」という感じ。それを見て私は「あの位なら自分にもできそうかなぁ」と、大胆にも手を挙げてしまいました。それまで鍵盤に触ったこともなかったのに! で、ピアノの前に座っておもむろに鍵盤を押さえたところ…「重い!」「音が出ない!」「指がフニャフニャ!」という訳で、大変なカルチャーショックでした。
その時の恥をかいた経験は、ずっと大人になるまで私の中でくすぶり続けて、いつしか「華麗にピアノを弾いてみたい」という願望に変っていったようです。(続く) |